のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

位の箱

2006-01-31 07:37:34 | 1年算数
学校の一,二年生は、今どちらも「位取り」のお勉強中です。
1年生は、20を超えて100までの数。
2年生は、1000を越える数。
どちらの学年にも、「位取り」が苦手な子ども達が何人かいます。

1000が1つ、100が2つと、10が3つ、1が6つでいくつですか?
3000と、400と、20をあわせた数は?
2300は、100がいくつですか?
千のくらいが5、百のくらいが3,1のくらいが4の数字を書きましょう。

どれも、考えれば変な日本語ですよね。日常の中で使う言い回しじゃないですもの。「概念理解」がどうのこうのいう前に、言葉の弱い子ども達にはなかなかきつい問題です。

でもね、逆にいえば、こういう問題をいくつもこなしていく事で、言葉の理解(置き換え)も少しづつ進んでいくのではないかと思うのです。

位の箱を、私が良く使うのは、言葉を受け止める力が弱い子供に、点で区切られた一文が何を表わしているのか、目で覚えていって欲しいからです。

1000が1つ、   で、千の位のはこに1を書く。
100が二つ、    で、百の位のはこに2を書く。
10が3つ、     で、十の位のはこに3を書く。
1が6つ、      で、1の位のはこに6を書く。

このとき、
位の箱を、そのお金しか入れない貯金箱とたとえる事もあります。
1000が2つ、100が4つ、1が5つで・・
というような問題では、最後の5を十の位に書き込んでしまう子もいますので、その場合には、
1が5だから、1円のはこにしか入れられないよ。
という具合に「1が5つで」という文の中にある二つの数字をあらわす物がどっちなのか、それを掴んでもらおうと指導してます。

位の箱は、そのための補助道具。
たくさんの情報をひとつづつ処理していくために使ってもらえればいいなと思っています。




ミニマムという考え方

2006-01-30 07:36:35 | 学校や先生について
学校で仕事をしていると、色んな文書が回ってきます。
殆どは私の仕事に関係ないものでなので、さらっと読み飛ばしては、裏をメモ用紙に使っています。

でも、今日回ってきた「体育教育」に関する文書には、結構いい事が書いてあって、珍しく家にまで持ち帰ってしまいました。

引用して良いかどうかわからないので、私なりに咀嚼した書き方になりますが、、


学力低下が言われているけれども、学校に子供を預ける保護者の関心というのは、「その学校、或いは日本の全体の子ども達の学力向上」ではなく、「我子が、学校でどれだけの物を身につけさせててもらえるのか」ということだ。
どの子も、これだけは身につけられるという「ミニマム」の考え方が、教育には必要で、またそれを教師は保護者に対してわかるように説明する責任を負う。
したがって、指導計画を立てるときにも、「方向性」などの曖昧な目的を並べるのではなく、成果がはっきりとわかる形の目標を立てるべきだ。


と、そんな事が書かれていました。
もう少し書きたいんだけど、お仕事です。
また後で書き足します。

半分

2006-01-27 07:35:25 | 5年算数
算数は、今「円周と円の面積」。今日は応用問題です。

直径が24センチの大きな丸の半分に、直径12センチの小さな円の半分を2つくっつけて、丸いハート型みたいな形が書いてあります。この図形の周りの長さを求める問題。

図形の問題は、いかにして「わかる形」に分解するかがポイントですが、のんびりちゃんはここが苦手。頭だけで考えると、途中でせんをだぶらせたりと、妙な間違え方をしますので、必ず図に書き込みさせながら確認していきます。

これまでの積み重ねが効いて来たのか、思ったよりも早く解決の糸口を掴みました。

大きい丸の円周の半分と、
小さい丸の半分二つ分。つまり小さい丸の円周
をあわせた長さ。
という考えにたどり着けたんです(パチパチ)。

では、立式です。

さて、まず小さな円の円周を求めた娘。
次に大きな円の円周を出しました。
あとは、それを半分にして、先ほど出した小さな円の円周の長さとくっつけるだけ。
なのに・・・
またまた訳のわからない式を繰り出してきます。(うーーーん)

先ほどの図をもう一度なぞらせて、説明させると、やっぱりちゃんとわかってる。なのに何故や!!!

謎解きです。

「半分」=「÷」というのは入っていたのですが、「÷いくつ」なのかがわかってなかったんです。
まさに「想定外」でした。
そう気がついて振り返ると、
「2倍」=「倍」=「×2」も、なかなか理解できていなかったわ。

その場にあった爪楊枝を掴んで、
「わる」ってさ、「分ける」に似てるじゃない。
「わる・・わける」ね。
何人で分けるかって考えてご覧よ。
「半分」って、何人で分ける事?
「・・・・・」(どうやらこれでもわからんらしい)

じゃぁさ、この爪楊枝を5人で分けたら「半分」になる?
「ううん。」
だよね。
ママと、ねーちゃんと妹ちゃんの3人で分けたら「半分」になる?
「ううん」
じゃぁ12で分けたら(さっきは12で割ろうとしたの)、「半分」になる?
「ううん。」
「半分」にする時って、何人で分けるの?

ここまで来て、すっかり不貞腐れてしまったねーちゃんの答えを待たずに妹ちゃんが、
「わる2だよ!」ってさ。

余計にむくれたねーちゃんでしたが、これできっと忘れないでしょう。

日常会話にも、ちょくちょく「+、-、×、÷」を入れていかなきゃいけないなと、改めて思った母でありました。

生活体験不足

2006-01-26 07:34:28 | 母の作戦、考え
学校で小さな子ども達を見ていると、昔に比べて色んな生活体験が減っているなって思う事がいろいろあります。

例えば、「凧揚げ」なんて、最近めっきり見なくなりましたよね。
そのせいか、校庭で1年生たちが一斉に凧揚げをしたとき、あっちでもこっちでも絡む絡む。
そもそも、「絡まないように周囲を見ながら走る」という事が出来ない子が多いのね。
更に、、
絡んだときに力任せに引っ張っちゃう。
これ、絶対駄目でしょう。

「絡みとり名人」でもある私は、あちこちで絡んだ糸をほぐして回るのですが、
その時、ただ突っ立っているだけの子の多いこと。
「ねぇ、糸が長いとまた絡まるでしょ。自分のを巻いておいで。」というと、今度は自分は動かず糸をぐいぐい。おー-い、先生はいまほぐしてるんだよぉ。

こういうのって、本当は失敗しながら自分で身につけていくものなんだと思うけど、今の子達には「絡まった糸のほぐし方講座」を開かなければいけないみたい。

「上手な線引き法」っていう講座もいるなぁ。
定規を使っているのに、直線が引けない子が何人もいるのよ。
鉛筆芯をきっちり定規に当てられないのね。
それから、定規の押さえ方も下手で、すぐに逃げられちゃう。
「遊び」の中でこういう「道具」にもいっぱい触れていれば、学校のお勉強でも役に立つと思うんだけどな・・。






ピアノ

2006-01-25 07:33:28 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
3歳から続けているピアノ。
「英才教育」を夢見たのだが、何しろのんびりちゃんなのでそんなにうまくなすすまない。
でも、一つだけ早くはじめてよかったと思うこと。
彼女には絶対音感があるようなのだ。

ドレミはなかなか読めなかったけれど、耳にした音は忘れない。
だから「聴音」(ピアノを弾いて、今何の音を弾いたのかドレミで答える奴ね)で困った事は無い。

これはやはり、幼いときからやってきた成果だと、
下の妹も幼児教室に入れたのだけど・・・

何故だろう、こちらは「聴音」が丸っきり駄目なのだ。
メロディラインは取れるから、完全な音痴というわけでもないのだろうけど、和音はドレミ以外は殆ど聞き取れないようなのです。

ねーちゃんにかかりきりで、放っておいたというのもあるのだけれど、それにしてもなぁ。

二人の練習風景もはっきりちがっておもしろい。

ねーちゃんは殆ど耳で覚えて楽譜はほんの補助にしか使っていない。
昔から、間違えた音にはすぐに気付いて正解の音を探している。
そして、仕上がるまでは最初から何度でも繰り返して練習する事を厭わない。

妹はと言えば、
「楽譜、楽譜」と、楽譜が無ければ練習がはじめられない。
ずれた伴奏になっていても、結構平気で進めていく。
1度「ほぼ弾けた」になってしまうと、もうそれ以上練習しようとはしなくなる。
「だって、練習嫌いなんだもん。」だって。

うーーん。人間、向き不向きっていうのはあるものね。

ということで、妹ちゃんは今年度一杯でピアノ教室からリタイヤする事を決めました。
本人たっての希望で、今度はバレエにチャレンジです(空手の方が似合う子なんだけどなぁ)。

親としては、厳しい教室に突っ込んで「好き勝手」な生き方の矯正を図ってやろうと、目論んでいるところです。


メモをとる

2006-01-24 07:30:22 | 学習全般について
今日は社会科見学です。
鉄の工場と、東京ガスの施設と、2箇所をまわったそうです。

さて、こういう行事に「しおり」はつきもの。
「しおり」には「メモ」の欄がついていて、
説明してくださった方のお話をメモしてくるのが基本なのですが、これまでにまともなメモを書いてきたのを見た事がありません。
「だって、お話が早くてかけないの。」が娘の言い分です。まぁね、「言葉」の意味が良くわからないし、パッと漢字が浮かばないし、とてもじゃないけど人の会話のスピードにはついていけないよね。

記憶力は良いんだから、メモしないで必死で聞いてきてくれた方がちゃんと覚えてくるのではないのかな。なぁんてことを思ったりもしてしまいます。

いつもは、
「まぁ仕方ないか」で終わりなのだけれど、今日は「メモのまとめ」が宿題でした。
明日の授業で、キチンとした形にまとめていくらしいです。


困ってる娘。メモをとろうと努力して、でも殆ど取れていないし、メモに気持ちが行くから、いつもほどしっかり覚えてきてもいません。(視覚記憶がいいので、それを生かすと割合流れを覚えてくるんですよね)という最悪の状態。半べそになってしまいました。


こういう場合はパンフレットです。
見学するところではたいがい配ってますし、お話も大概は網羅してるはず。
持ち帰ったパンフを探させて、
「全部読んで、お話で聞いたなぁと思うところに印つけてご覧。それをメモにまとめていけば大丈夫だからね。」

幸い全部にルビが振ってあったので、娘も記憶と照らし合わせて読む事が出来たみたいです。
40分かけて、メモ帳数枚に書き直していました。

明日は、授業でこれをまとめていくはずです。
準備が間に合って良かった良かった。
一人で、よく頑張りました。



100ます計算再び

2006-01-23 07:29:16 | 学習全般について
週末から、一桁の足し算の百ます計算をはじめています。
今更?

5年生では少数の掛け算割り算などをやっているのですが、今ひとつスピードアップが図れないその原因が、一桁の計算で未だに指を頼ってしまうところにあるんです。
わかってはいても、なかなか時間が取れなかった基礎力アップ、でも、もう見過ごせないです。

一人だとつまらないでしょうから、入学前の妹と一緒にやらせます。さすがに妹よりはずっと早いから、気分よくやってくれるんです。
でも、「おそっ!」と、つい心の中で言ってしまいたくなります。10分丸まるかかるんだもの。
私が見ている1年生では、早い子は3分少しでやっちゃうのに。

それでもね、さすがに指は使わずにやっていますから、毎日続けていけば徐々に回転も速くなるでしょう。
一度は頭に入ってるのですから、サッと取り出せるようになる事が目的です。

同じように「漢字」の勉強も、
「10分でドリルをどれだけ進められるか」
という方法ではじめました。
なんと、1年生のドリルから。
「必ず読みながら書くこと」を条件にして、こちらも妹と一緒に取り組みます。

1年生のドリルですからね、もちろんスルスル出来て、「もっとやる!」と言い出すくらいなのですが、
それでも、
「小川」の「小」をなんと読むのかがわからなかったり、
「いつつ」を「一つ」と書いたりしています。

「さすがに1年生からはやりすぎか?」
と思ったのですが、そうでもないのね。
こちらも毎日10分ずつ、5年生の勉強と作文と平行してやっていこうと思います。

体が硬い

2006-01-22 07:27:59 | 娘の事・謎
外は雪解け。天気はいいのだけれど、雪解けの水が上階から降ってきて、外干しの洗濯物がびしょびしょです。はぁーー。

さて、娘達はといえば、外には出ずに室内で縄跳び、体操(どんな家じゃ!)。
のんびり娘が得意そうに廻し蹴りを披露して、
「ママ、すごいでしょ」と話しかけてくるのだけど、膝より上にあがっていないの。この硬さも「謎」のひとつなんだなぁ・・。

硬いのは「股関節」かと思ったのだけど、膝を曲げてあげさせてみると、ちゃんとお腹につくではないか。
でも、膝から下まで伸ばして上げさせると、なんかぎくしゃく。ちっとも上にあがらないの。
膝の位置を固定して、ぶらぶらをさせてみたのだけど、どういうわけかこれが丸きり出来ないのです。

膝が曲がって、足首も曲がって、足が上に上がるというより、首が下に下がる感じ。

しばらく観察していて、足首に無用な力がかかっているという事はわかったのですが、その力を抜く事はどうしても出来ないみたいなんです。

うー-ん。近い将来ヨガ教室にでも入れないといけないかしら、それとも水泳教室、いやたいそう教室かな・・などと考えてしまいました。


ちなみに、妹娘は滅茶苦茶柔らかい体をしていまして、立ったまま体をそらせて、右足の裏を頭の天辺につけています。
「きゅう、きゅう、きゅう、さんきゅう」
と、唱えながら。


雪です

2006-01-21 07:27:05 | 学習全般について
東京は、朝からずっと雪です。
5時に起きた時にはもう降っていました。
そして、その後もずっと・・・。
我が家の猫の額ほどの庭も、すっかり雪化粧。今日は家に篭ることにします。

子供達はといえば、3,40分外で遊んだら満足したのか、もう「外へいく!」とは言いません。
かるた(百人一首)や、人生ゲームを楽しみながら、お勉強も進めてしまえる、お得な土曜日です。


今日ののんびりちゃんの課題は、「お話作り」
5年生の国語の授業がそういう単元なんですね。
教科書に載っている写真から発想を広げて、一篇の物語を紡ぎだす。
学校の授業時間だけでは、とても間に合わないと思うので、家でもぽちぽち取り組む事にしました。

先生の出したワークシートにしたがって、
まず、写真から思い浮かぶ言葉を書き連ねる。
その中からどんなお話にするかをイメージする。
そして、書いていく。
という流れなのですが、最初の「言葉集め」から、少しづつ一緒にやってきました。

この手の連想をさせて見ると、問題が良く見えますね。
「お話を作る」という目的意識をもち続けられないのか、目的がなんなのかを理解しきれないのか、ただバラバラと言葉を連ねちゃうのです。
例えば、子猫、可愛い、ウサギ、白い、豆腐、位はいいのですが、白いが出た段階で、赤い、黒い、緑、など、発想が色にいってしまう。動物が出てくると、全て「可愛い」で終わってしまうなど、これでは、お話を作るのはなかなか難しいわなぁ、、。

そんなこんなで、苦戦しながらいざ文章作りというところまでこぎつけ、金曜から書き始めたのですが、こちらは結構スムースなんです。
というのも、「初めから」にこだわらず、本人が書きやすそうなところから、10分作文式ででドンドン書かせていくから。

この冬休み、毎日10分作文をして、「書く」という作業になれたのは、やはり良かったなと思います。
指導役の私も、細かい事をうるさく言わない習慣が身につきましたので、それも大きいのかもしれません。
決して早いペースではありませんが、着実に升目をうめていきます。

覗いてみれば、未だに小さな「つ」が抜けていたり、つなぎの言葉がしつこかったりですが、お話らしく脚色したり、間をつなぐシーンは、後から一緒に推敲すればいいんですものね。まずは、自分で流れを作れるっていう事が出来ればいいと思うんです。





早退

2006-01-20 07:26:08 | 心理的成長
3時頃、担任の先生からお電話いただきました。

 「給食の準備中、突然号泣してしまって、話を聞いたら、男の子に注意されたのが嫌だったと、昔の事まで思い出して訴えるんです。
もしかしたら体調も関係しているかもしれないと思ったのと、気持ちがなかなか治まらないのとで、保健室で休ませました。
熱は37度2分くらいです。一眠りして落ち着いたようですが、このあとどうしましょう?」
ということでしたので、そのまま返してもらうことにしました。

のんびりねーちゃんは、実は「記憶力」はたいしたものなんです。昔言われたいやな事も実によく記憶しています。
それがね、ふとしたきっかけで表に出てきちゃうんですね。
彼女にしてみるとそれなりの理由があるわけですが、引き金になった事柄に対して、そぐわないほどの大きな反応が出れば、周囲の人間は皆驚いてしまいます。
その辺りの客観性が彼女には致命的に足りないのです。

しかし、どう話したらわかってもらえるものか・・・。

最寄り駅で迎えの車に乗り込んだ彼女は、もういつもの表情でした。
いっぱい泣いて、先生に溜まっていた不満を聞いてもらって、きっとすっきりしたのでしょう。

「君はまだ子供だけど、ドンドン大きくなって大人になっていくんだよ。大人はね、自分の気持ちを自分で整理していくんだ。
聞いてもらって、君はすっきりしただろうけれど、先生はきっと給食が食べられなかったよね。周りの子はどうだったろう。突然泣き出されて、その理由がわかった子はいたのかな?いきなり泣き出した君を、周りの子はどう見ただろう。そういう事も考えていこうよ。」
と、おおむねこんな事を話しました。

すぐにできる事は期待してはいません。
能力的にまだまだ「客観的な視点」がもてないのはわかってはいます。
でもね、「自分から見た見方」「自分の感じた辛さ」だけを訴え、それが聞き届けられる事に慣れてしまっては、困るのです。
今出来ないとしても、目標は違うところにあるのだということ、その方向だけはうっすらとでも掴んでいって欲しいのです。