のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

やっぱり謎

2008-02-29 01:16:49 | 理科
理科はかれこれ3年も付き合っている科目。
問題集を解く時には音読を欠かさないのだが、
今日始めて「観察」が読めました。
3年よ、3年。
理科の問題集にこの字が出ないことはまずないのに、
毎回その都度教えたり思い出させる手助けをしてきたのに、
ずっとつっかえていて、今日ようやくクリア。

そんな「のんびり」娘なのに、
「示相化石」「示準化石」は書けるし、意味もわかってるのよ。
アンモナイトと恐竜が同じ時代だということも、それが「中生代」だということも知っている。でも「中生代」が「ちゅうせいだい」だとは読めなかったりする。

「書けるんだけど読めない」
のんびり娘がそうである事は、横についている私が一番よく知っているのだけど、
やっぱり未だにそこが謎。
何で「読めない」字を「覚え」られるんだろうねぇ。
不思議。


鉱物の特徴から、「長石」だの「石英」だのを見つける事ができるのだけど、
「ちょうせき」が「石長」になったりね。
なのに「斑状組織」などという字は適切な場所に書き込んでいる。

面白いのは、単純な字が結構苦手という事。
「短い」という字を聞かれて、私が「矢に豆」だよと話したら、
弓を書き、訂正されると、
「知るって言ってくれればいいのに」
って言ってきました。
「矢」より「知る」のほうが彼女には浸透してるんです。
忘れちゃったけど、こんな風に「そっちのほうかい!」って突っ込みたくなる入り方がいろいろあります。


あぁ、それでもね、こうやって「口頭」で漢字指導ができるようになったのはとても嬉しいんですよ。以前は全てその場で書いてました。耳で聞いてイメージできるところまで行っていなかったから。


そうそう、「五大湖」はようやく「五台個」を脱しました。
「ダイ」=「台所の台」。こういう風に刷り込まれたものが、これをきっかけに修正されればいいなと思います。




続き。4年の面積。

2008-02-28 21:05:18 | 4年算数
のんびり娘発熱です。今日は10時まで勉強したかったのですが、
試験受けられなくなっては元も子もないので、寝かせます。
地理、殆ど手付かず・・・・ものすごぉく不安ですが、仕方ない。
あと2日とにかく学校に行ってもらわなくては。

で、少し時間ができましたので駆け足で4年生の単元書きます。
このところ書いているのはテスト前の注意ポイントなので、
言葉が足りない部分が多いかと思います。
以前書いた物と照らし合わせていただけると嬉しいです。
(貼り付け能力なくてごめんなさい)

4年生の面積、単位換算が入って更に難しくなりました。
こういう、2段階3段階に入り組んでいくものがのんびりちゃんにはとても苦手。
何とかすっきりわかりやすくしてあげたいところです。

縦3m、横2mの長方形があります。この長方形の面積はなんc㎡でしょう。

意地悪な問題よね。練習しておかないと、ぜったい
3×2=6 6㎡になるか、または6c㎡になります。

単位の違いに目をつける事。これをしっかり教えてあげて欲しいの。
そのためにまず、
「違う単位同志はかけられない。」
という事を、ルールとして徹底させてください。

違う単位はかけられない。単位をそろえて計算する。

単元最初の方にでてくる、
縦20cm 横1mみたいな問題で、単位をそろえる練習をしっかりしてあると、
階段は登りやすくなります。

では、文章題に戻ります。
問題文のおしまいの「なんc㎡」に線を引かせます。
(私の教えている子達には、1年の時からずっと「なん」とその後に続く単位に注意するよう働きかけていますので、これは案外簡単なんです)
で、それが問題文に(或いは図形に書き込んで)ある単位と違う事に気付かせます。

普通のやり方だとね、
3×2=6
6㎡
1㎡=10000c㎡(100cm×100cm)だから
6㎡=60000c㎡

なんでしょうけど、のんびりちゃんにはこういう換算がことのほか難しいです。


イメージを掴んでもらうためにも、まず文章にあった図形を書いて、
縦横の辺に3mと2mを書き入れ、それをそれぞれcmに直してもらいます。
(この段階で1m=100cmがすんなりでてこなければ、またここで刷り込み直しすればいいわけです)
そうして単位を答えにあわせてから、掛け算。

300×200=60000
答え60000c㎡


このやり方で練習する方が、平方センチメートルと、平方メートルの単位の違いがつかみやすいんですよね。
それから、こんな問題にも対応しやすいです。

縦50cm、横2mの長方形の面積は何c㎡ですか?

これなんか、
50×2=100
って出すこおおいんですよ。

それを「何」の後の単位に全部揃えるっというルールで身につけると、
こういう間違いはなくなりますし、混乱も少なくて済みます。

ただね、学校の教科書では、

縦50㎝、横2mの長方形の面積は何㎡ですか?

という問題もでてきてしまうの。
小数や分数の掛け算を習っていない段階では、
これはもう

50×200=10000(センチに揃えました)
にして、
10000c㎡=1㎡
という手を使うより仕方が無いのだけど、

でも、もう少ししたら小数点や分数の計算も習うでしょ。
そうしたら、
㎡で答えなきゃいけないのに、センチメートルに直して、でた答えを
また別の指標(とのんびりちゃん達は感じていると思います)で
㎡換算して・・・と言うややこしい事をしなくて済むようになります。

「何」の後の単位である㎡に揃えて、
0、5×2=1
答え1㎡

ね、この方が単純で楽でしょ。









続きです。テスト期間

2008-02-28 08:08:33 | 3年算数
3年生の箱の形は、箱にはいくつの面、辺、頂点があるかをしっかり掴まなければいけません。
テストには、見取り図がかかれますけど、これがあることでかえって間違える子もでてきます。
目に見えるものだけを数えるからですね。

ですから、絵があらわすものがなんなのか具体物でしっかりつかませてあげてください。
その際、お子さんお持ちの筆箱や消しゴムなどを利用すると、テストで困ったときの助けになります。

言葉の刷り込みに時間がかかるこには、
面って、紙の事だね。箱を作るのに紙を何枚使ったかな?
(普通、この単元では学校で箱作りをしています。)
同じものは何枚ずつ何組だったかな?
(筆箱で面の数を数えて見せるときも、向かい合う面をセットで数えるようにします。
「ふたとそこは一緒だね」)

面の形はどうなってる?
(形と聞かれたら、この単元では「正方形」か「長方形」を答えます。そこを教えてあげておかないと、豊かな発想のまま色んな事を答えちゃうか、不安になって何も答えないかになりますねぇ)
ここで押さえるのは、「長四角=長方形」「ま四角=正方形」っていうところです。
まだ刷り込み弱いこ多いです。
音だけで考えるより、漢字で掴んだほうが覚えやすい言葉なので、
漢字で書くように持っていってあげるといいかな。
最初の長だけとか、正だけとか、そこだけでも書けるといいなぁ。

辺は何本?
これも同じ長さのものが4本ずつ3組必要という事を押さえるといいです。
面の形が長方形でも正方形でも、同じ向きになっている辺は4本セット。
全部の辺が同じ長さだとしたら、同じ長さのものが4×3=12本

頂点はいくつ?
上の四角の角が4つ。下にも同じ数。だから8個。

数えるときに、バラバラにチェックを入れているようなら、
頭の中が整理しやすいように、数える方向を決めてあげてください。

面なら、向かい合わせ一セットを意識させて、2が3つ。
辺なら(特に絵でかいてあるとき)、縦棒4本、横棒4本、斜め棒4本。
頂点なら、上の面の角4つ、下の面の角4つ。

こういう見方は、頭の中を整理していくのに
役に立ちます。
「整理」「取り出し」が苦手な子ども達の役にもたつと思うので、
良かったら参考にしてください。





テスト期間です。

2008-02-27 16:12:58 | 4年算数
明日から期末テストなので、毎日「ひっつき勉強」しています。
空いている時間も、国語のテスト問題などを作ったりしてるので、
(問題という形で経験しておかないと、なかなか脳に引っかからない娘のため、
必要と思われる部分。娘が誤解しやすい部分を、予測問題として作るんですよ)
またまた時間がなくなっています。

小学校も、同じ用にこれからがテストの嵐ですよね。
1年生は、文章問題からまとめへと移ってきているかと思います。

この項、またいつか1本立てたいんですが、
教科書の終わりの方ででてくる文章問題の絵図化。
言葉の弱いお子さんたちには、是非「言葉」と結びつけて教えてあげて欲しいです。

この間少し書いたように、問題文は1文ずつ区切って絵にしていくやり方を身につけると、今後の読み取りの役に立ちます。

引っかかりやすいのは、
「子どもが8人います。ひとり1つずつ帽子をかぶっています。帽子はあと4つあります。
帽子は全部でいくつでしょう。」

これまでは、文章の中にでてくる数字はふたつだけでした。これは3つでてくるので
8+1 なんてなってしまう子がいます。

絵にしてみると、どの数字を使ったらいいかがわかりやすくなりますので、混乱している世言うなら試してみてください。

もう一つが「比較」の問題。
これは「言葉」にひっかかるんですよね。

赤い花が6りんさいています。白い花は赤い花より3りんおおくさいています。
白い花は全部で何りんさいていますか。

引っかかるのは「より」です。
「より」を絵図でどう見せるか。

私は「より」を「同じ所からスタートだ!」と掴ませるようにしました。

最初の文章で、赤い花を1列に6個描く。
次の文章は、「より」まででストップ。
「より」って言ったら、そこまで追いつかなきゃいけないんだよ。
と、赤い花の下に白い花を6個描く。
そうしておいて、区切りの線を引いてしまうんです。
で、その線が「より」なんだと、書いてしまうの。
「より」って、「ここからスタート」っていうことなんだよ。

続いて、「より」の後の文章。

3りんおおく ってかいてあるね。
さぁ、おおいってどっちに進むんだっけ?
で、絵図の「より」の区切り線のところから、左右に矢印を描いて指差させます?
右向きを指してくれたら、
そうだねぇ、こっちにいくつ?
という風に、確認しながら3個描きこみ。

で、必要な数字をサッと書き込んで、最後の文章。
読んだら、「じゃぁ、この絵のどこを数えたら答えが出る?」
で、指差してもらって、そこに?を書いちゃいます。

「すくなく」
の場合は、「より」までが同じで、
「少ない」から左へ3個進む。(3個消していく)
という具合に見せていきます。


2年は長さ。3年は箱の形。
どちらまま絵に書きましたね。

4年生の面積の計算。
学校では駆け足です。
ほんとうはね、「1平方センチメートル」の小さな紙をいっぱい作って、
色んなものの広さを測ってみる体験をたくさん詰んで、
「広さ」や「面積」っていうのがどんな事なのか体感してから計算に進んだほうがいいのですけど、計算まで駆け足で終わりました。

のんびり系のお子さんは、単純な計算で出来るものは案外強いんですよね。
だから、「縦×横」で答えが出る単純な計算は割りとすんなり入ります。
でも、凸凹の形を、自分で区切って四角二つに分けるような問題では、
計算しているうちに自分が何をしているのかわからなくなってしまう事も多いです。

「面積」とは、小さな四角(1平方センチメートル)画いくつ取れるかということ。
長方形や正方形(この言葉が良く入っていないこには絵を書いて「こういう四角ね」と見せてます)だと掛け算で簡単に答えが出る。
でも、凸凹では計算できない。
だから自分で切るところを決めて、四角ふたつに分けるんだ。
それぞれの四角の面積を出して、あわせると答えにたどり着くよ。
(こういう論理にたどり着かないまま、ただ先生のやったとおりにノートをとっているこ多いです。)

そこそこ力のあるこでしたら、こういった丁寧な説明だけで済みますが、のんびりちゃんにはもう一工夫。
以前書いた記事にあると思うのですが、

これから自分がするべき計算の手順を、予めキチンと書いておくのが有効かと思います。
凸凹図形に線を引き、ふたつの四角に分ける。
大きい方に 「大」と書き込み、計算欄左隅に「大」。
小さい方に「小」と書きこみ、今書いた「大」の下にそろえて「小」。
そうして最後に、
「それをどうしたらいいとおもう?」と問い掛けて、
「大+小」を導き出します。
もちろんそれも、計算欄左隅、「小」の下に「大+小」と書いてしまいます。

そうしておいてから、ゆっくりと、
「大の面積は・・・」と数字を読んで式作り。
こうしておけば、遣り掛けで続きを忘れちゃうというミスは防げます。

こうした問題を解く時の考え方が視覚的にわかりやすくなりますので、
「-」を使うパターンの時にも、考え方が掴みやすくなるように思います。



あと、図形に書き込まれている情報(あちこちの辺の長さ)がおおい時、
「縦」と「横」を的確に読み取れないお子さんも結構います。

最初に目に入った情報に捉われて、実際に必要なところに目がいかない。
そういうデータは数字で書き込んであるものだという思い込みがあって、
たしたり引いたりして出さなきゃいけないという事に気付かない。

そういう傾向が見られますから、「自明の理」って思わないで、

「この四角の縦はどこかな?何センチかな?」
って、確かめていくといいかなって思います。



テスト前なので、急ぎアップしました。


のんびり娘は、明日数学と家庭科のテスト。
数学では「立体の表面積と体積」の勉強をしてます。

そろそろ帰宅時間ですね。迎えにいってきます。

手助けすること。

2008-02-22 00:16:14 | 3年算数
パート先生というのは、その時間その時間が勝負。
昨日まで、力別に分けられていたクラスが、今日は変わっていて
「どこに入ろうかなぁ・・・。」となることも多い。

昨日の3年生、いつものように1組に行ったらメンバーが違う。
しばらく眺めていれば、編成の意図はわかるので眺めることにする。
『うーん。これは均等割りね。』

均等割りの時は、どこのクラスに入るか悩むところ。
基本は少人数クラスだから、そこに行くけど、
メンバーと課題を見て、手が必要でなさそうなら他にまわったほうが効率いいですしね。

少人数教室をのぞくと、指示の通りにくいI君と落ち着きのないR君。
先生の机の上には工作用紙があって、子供達ははさみを持ってクラス移動しているのだから、
「何か作るのね」とあたりをつける。
そしたらI君は要フォローだから、まずはここね。
と居場所を決めます。

間もなく、立体図形の学習に入りました。
少人数の先生のやり方は、まず、それぞれが持ってきた箱の面を工作用紙に写し取り、
それをバラバラに切った上で、組み立てて元の箱と同じ形のものを作る。
です。
この先生は作業を通して、面が2枚一組で3組あるという事を確認させるタイプ。
きっと、切り取った後に、組になる面を探させる作戦でしょう。

箱それぞれの面を写し取る時、1年生でやったように、
ただグルっと鉛筆で囲むやり方だと、押さえた箱がの歪みや膨らみがそのまま写し取られてしまって、
この単元で掴ませたい、「丸きり同じ面が2枚ずつある」ということがわかりにくくなってしまうんですね。
特に、『不器用さんたち』はそうなってしまう。

だから、少人数の先生も考えました。
「工作用紙には線があるでしょ。その線を上手に使って綺麗な四角を書いてね。」
と言ってもよくわからないらしい子ども達のために、自らお手本。
「箱を紙の上においたら、その角のところにこうして点を打っていってごらん。
4つうてたら箱をどけて、定規でしっかり線を引きます。」
このやり方だと、かなりいい感じでそれぞれの面が写し取れますし、組み立てるときにも
ずれがなくて作りやすくなると思います。

先生がそれだけ説明されても、実際にどうしたらいいかわからなくて違う事をしてしまう、
或いは何をしていいかわからずに止まってしまう子のフォローが私の役目。
I君はじめ数名の手元で、実際にやってみせ、やり方がつかめた辺りで席を離れます。

このとき、自分がどこの面を写したか印をつけることと、
「ひとつ終わったら、ひっくり返して反対をやろう」
という言葉がけはしていきます。
『それはそれ』脳の子供達は、作業と知識の繋がりが弱いです。
作業の場面から、「反対側」を意識させる事で、
面は2枚セット。という事を感じさせたいんですね。

同じ意図で、わざとくっつけて図を取らせるように仕向けたりもします。
「紙が勿体ないから、くっつけてとる?」
と、箱を置く場所を前に書き取った四角の横にピッタリ合わせるんです。
そうするとね、辺の長さが同じだということも自然に意識していけるんですね。

『勿体ないから。』
『こうすれば鋏を入れるところが少なくてすむから』
と理由をつけて、この先学習が進んでいったときに、
「辺が同じ」ってどういうことかがわかりやすくなるように。
そう思って動きます。


さて、少人数クラスの子供達は一息つきました。
残り10分程になりましたが、先生に断って教室移動。
このての活動がとても苦手なS君のクラスに向かいます。
良かった。こちらのクラスは今作業に入ったばかり。
案の定S君は何をどうしていいのやら・・・
なぜか円筒形の缶の形を写し取ったりしています。
(今回は直方体と立方体の勉強なのだよ)

先ほどと同じ要領で、写し取りのフォロー。
このクラスの先生はどうやら授業の前半で
「2組セット」を学習させたらしくて、
2つずつセットということはよく理解してました。
(後で伺ったら、同じ面をパンパン両手ではさんで叩いたそうで、
クラス大盛り上がりだったのだそうです)

後は、S君苦手な形取りと線引き。
この子には、『見せる』のが効果的。
定規の合わせ方も、押さえ方も、一つ一つ確認しながら、
一緒にやっていきます。
横線を書くのが苦手なS君。そのうちに
紙を回して、全て縦線でせん引けるようにしちゃいました。
こういう工夫は嬉しいですね。

ほぼ大丈夫だと思えたころ(5分はとってません)、
前のほうで、先生の声。
これも指示の入りにくいY君が苦戦中のようです。

すぐにフォローに入ると、彼は工作用紙の裏に
グルっとまわす方法で写し取っているんですね。
箱が潰れて四角だか楕円だかわからなくなっちゃっています。
急いで介入。
S君と同じ手順を見せていくと、こちらもすぐにコツは掴みます。
写し取った面にしるしをつけながら、6枚を何とかチャイムと同時に写し終えました。

こういう「手出し」を嫌う方がいるのも知っています。
でもね、私は思うんですよ。
この単元では何を学ぶのか。という目的を考えると、
本人の力に任せて、グシャグシャな箱を作らせる事に何の意味があるかと。

ここで、子ども達に箱を持参させ、その全ての面を写し取って切り抜き、
そこから新しい箱を作り出すのは、『面』を意識させ、その形や大きさに注目させるためでしょう。
直方体では、2枚ずつ3組同じ面があること。正方形では全ての面がピッタリ重なる事。
力の弱い子達が、ガチャガチャな四角(あるいは楕円)を写し取って、その目的がかなうとは思えないのです。

本人がまだ獲得しきっていない、写し取りの技術や線引きの技術は(指示を聞き取って理解する力も)
今回含め、今後また少しずつ積み上げて行けばいいわけで、
それができないから、箱の形を作る面の構成を感じるチャンスを逃していいとは思えない。

うまく直線がひけなくても、向かい合った面の大きさが同じだと気づく事ができる子はいます。
定規がキチンと押さえられなくても、展開図を見事に作る子もいます。

できない部分はフォローする。うまく押さえられなきゃこっちが押さえる。
コツを押さえながら、目の前でやってみせる。
そうして、本人ができるレベルより少しだけ上のところまで引っ張っておく。
授業の流れから大幅に遅れてしまわないよう、
先生が説明をする時には、みんなと一緒に聞いておけるよう
フォローしていく事は、『甘やかし』とは違うだろうと思っています。




横につく意味

2008-02-18 08:39:59 | 英語
んびり娘の横に張り付く私。
毎日の風景ですが、何故ピッタリ横にいなければならないのか。

ただ宿題をする(つまり、『埋める』っていうことです)だけなら、
横にいる必要はないかもしれません。
でも、「どのように考えて、どのように回答を導き出したのか。」
という「経緯」を読み解くのには、彼女の目の動きや手元の動きをみている必要があるんですね。

例えば、英単語の綴りがなかなか覚えられない。
音は出せているのに、つづりとなると入りが悪い。
書く宿題も多いのに、何故か?
と、課題を感じた時、
視写する彼女の目の動きを追うと原因の一つがつかめます。

例えば、yesterday という単語を書き写す時、
彼女の目が、ye、s、te、rd、ay
みたいな間隔で動いていたら、
これはもう、全然言葉(音)の繋がりを考えていないっていうことです。
このやり方だと、何回書き取りをしたって、つづりは頭に入りません。

これが、
yes、ter day という動きだと、
既に記憶している yesとdayの間に、ter(erが伸ばす音だということは入ってます)が入れば良い。
という風に、覚える取っ掛かりができるんですね。

学校の指導も、「声を出して書く」ですし、後者の考え方は丁寧に指導していただいているのですけど、
のんびり娘の脳は「それはそれ」ですので、『写す』となると、前者の動きになっちゃうんですね。
本人は「一生懸命、間違えないように」書いているわけですから、
書きあがったものはちゃんとしているんですから、
自分で『まずい。やり方変えよう』とはなかなか気付かないわけです。
そのため、誰かが止めるまでこのやり方で通してしまう。
こうしたやり方が強化されてしまうんですね。

本人、止められると文句たらたらなんですけど、
何時間も『写す』勉強をした上に、それから改めて『つづりを覚える』勉強なんて、
したくもさせたくもないですから(第一そんな時間なんかない!)、
一度で両方が済むやり方をどうしても身につけてもらいたいんですよ。
それが、習慣になるまでのサポートなわけです。

英作文も同じです。
例題を見て、指示された語を入れ替えるというやり方で彼女は英作文をしようとしますが、
私としてはそれぞれの文章を、基本のルールにのっとって書けるようにしていきたいんです。
基本ルールを近くに書き、それを見ながらやらせたい。
そのことで、近くに例題がなくても文を作る力を獲得させたいから。
わからなくなったときに、戻ってくるべき場所をつくりたいから。

ですが、これもしっかり見ていないと、直前に書いた文章だけを見て、
指示された単語の部分だけを入れ替えるというやり方になってしまうんです。
もうこれで半年も、口を酸っぱくして『主語』と『動詞』に拘らせているのに、
まだ、そちらのやり方が彼女の自然になっていないんでしょうね。
身についてしまえば、お任せできる子(サボらない手を抜かないから)なんですけど、
今は、『違った方向』の刷り込みをしてしまわないよう、やはり横に座っていなければならない時間が
長いです。

数学もそうなんですよ。
昨日は、扇形の面積と体積を、公式を使って求める演習をしたんです。
ノートの一番上に、ふたつの公式を書き込ませて、
それに、数字を入れていけばいいという話しをして、
(この前段階の理解があやふやで時間とられてますけど・・)
そうして、問題を解いていきます。
すると、2問目を解く時には、最初に書いた公式ではなくて、
一つ目にやった自分の書いた式で考えるんですね。
これも目の動きをいていて気がついたんですけど、
上に書いた公式には目がいかないの。

結果としてできてはいます。
でも前の問題でやった式では、r(半径)だのa(中心角)だのという記号が無いんです。
すると、のんびり娘がその記号を意識するチャンスがなくなり、頭に刷り込まれるまでに
余計な時間がかかってしまいます。
そして、このやり方では『柱』になるものが入らないから、ほんの少し問題のタイプが変るだけで
また新たな『例題』が必要になってしまう。

テストでは、公式なんて書いてありません。例題もないでしょう。
何度も元の公式に戻ってみる事で、視覚記憶の強い彼女の脳に
公式も刷り込んでしまいたいのに、このやり方ではちーっとも入らないのですよ。
でも、本人はそういう事に丸きり気付かない。
気付かないのは無理ないですけどね。


ちなみに、彼女がやり方を獲得している学習に関しては放っておきます。
それでなくても乏しい、「家事にかける時間」がなくなっちゃいますからね。


ベテラン先生の作文は・・

2008-02-16 10:29:16 | 先生方に②参考になれば
わさわさしていた(やぁ、これかなり押さえた表現です)1年生の一クラス。
2学期の途中で担任の先生が産休に入り,産休の先生に変ったんですけど、
混乱がますます拡がってしまって、パート先生の私たち(同じ立場がもう一人。
定年退職後の嘱託先生がお一人いらっしゃいます)も大忙しです。

校長先生や副校長先生もちょくちょく教室に入りますし、
学年の先生方ももちろん気にして、経験の浅い産休の先生のサポートを
してくださってはいるのですが、それぞれ自分のクラスや仕事を放って置くわけにはいかないですからね。

で、今一番活躍されているのが、嘱託のベテラン先生です。
そのクラスの国語の一部を受け持って、「授業を受ける姿勢」や「国語力」を育ててくれています。
同時に、そのやり方から産休の先生が学んでくれる事も期待しているんですけど、こちらの方が難しい・・・・。

さて、そのベテラン先生の作文指導。
先日子ども達が書いた作文を見せていただきました。
授業中もそうでなくても好き勝手に動き出すガチャガチャのクラスの子ども達なんですけど、
やんちゃな分だけ生き生きとした文章を書いていました。

先生の教え方の一部を教えていただきました。

「寒くて、氷が張ったりしてたでしょ。だから今日は『見つけたよ』でいこうかなって思ったのよ。
でね、『今日氷見た人?』『ツララ見た人?』『しもばしら見た人?』って聞いていったら、
4人だけ、どれにもてをあげない子がいたのね。Tさんと、Kさんと、Nさんと、Mくん。
なんかわかるでしょ。あの子達よ。
(暴れん坊やご勝手ちゃんが異様に多いこのクラスで、いつまでも静かぁにじっとしているタイプの子達です)
きっとねぇ、真っ直ぐ前を見て学校に来るんだろうねぇ。
周りの子はね、きっと氷踏んだり、しもばしら蹴飛ばしたり、いろいろやったりしてると思うのよ。
でも、それが目に入らないんだなぁ。

他の子達は、みんな何か見つけてたし、割ったり触ったりしてるから、その子達にはまず題名の所に、
「こおりをみたよ。」とか「しもばしらをみたよ。」とか「つららをみたよ。」
って書かせて、書き始めさせて、4人をつれて体育館の裏にいったのよ。
日陰にね、まだ氷があったんで、触らせて、
それから、地面の盛り上がったところで、
『ほらこれがしもばしらだよ。』って教えてあげたら、
『へぇー、地面が浮いてる。』
とかね、寒かったけど、
『寒いからこんなになるんだ。』
って、言ってたわよ。」

この4人、これからはきっと寒い日に霜柱を探すでしょう。
ちょこっと踏んでみたりもするでしょう。
学校は、よそ見を覚えるところでもあるんですよね。


皆の書いた作文を見せてもらいました。
やんちゃ者の集まるクラスだけあって、割ったり触ったり、踏みつけたり、人に向かって投げてみたり、
子ども達、しっかり『体験』しているから、借り物ではない言葉がいっぱいあって、読むのが実に楽しい。
楽しい理由は、先生の赤の入れ方にもありました。

なにしろ、すごいクラスですから、字は雑、小さな「っ、」がない。点がへん。漢字の間違い。
「は」と「わ」「へ」と「え」がぐちゃぐちゃ・・・・
その他、赤チェックしようと思えばするところは山ほどあります。
でも、ベテラン先生はそういう所にチェックを入れていません。
線が引いてあるのは、
その子が見つけたその子なりの発見部分。
お姉さんから聞いた話しをどんなに上手に書いていてもそこには赤線は引きません。
「こおりをふんだらわれた。」
なんていうシンプルな文章でも、そのこがやってみた事、見つけたことに赤線と花丸が入っています。
うちの娘の昔を思い出すような、主語述語なんだかわからない子。ひらがなでさえ滅茶苦茶な子もいますけれど、
その子の文章も推察力で判読して、やはり見つけたものの部分に赤線ひいてありました。

子供によっては、赤チェックも入れるんですよ。
でも、どの部分にどのくらい入れるかは子どもの段階によって変えているのがわかります。
そして、チェックはほんの少し、ぱっと見たときに赤線と花丸の方が断然目立つような添削なんです。

こういう添削が、のんびりちゃんの母にはものすごく嬉しい。
ルールがあるからと、一律にチェック入れられると、弱い子の作文は赤チェックだらけになって、
戻ってきても実に楽しくないです。
チェックが多ければ多いほど、何を大事にしたらいいかは見えにくくなりますし、
なんだか、自分の書いたものが「ダメなもの」という感じがして、次を書こうという意欲を持ちにくくなります。

まずは、自分の書いたものを認めてもらって嬉しい気分になって、その上でひとつかふたつ、
これから気をつけるとお得なポイントに振ってある直しをみて、「へえーそうだったんだ。」と思う。
そういう形でこそチェックは生きるんですよね。

お隣のクラスの苦虫先生は、この辺りの柔軟性が無くて・・・。
一年生の作文の余白に書く一言に、
「点を打ちすぎます。」だの、「丁寧な字で書きましょう。」だの。
文末表現の正しさに拘って、やたら赤でお直しが入れてあるの。


ベテラン先生はこう言うわ。
だって、直しばかりじゃ楽しくないでしょ。ルールはねぇ一つずつ入っていけばいいのよ。

こういうベテランの持つノウハウが、経験の浅い先生方にもうまく伝わっていくようになるといいなと、
影でこそこそ画策する日々なのであります。




授業参観の記録

2008-02-16 01:28:21 | 中学校のお勉強
先日、授業参観に行ってきました。
美術の授業。少人数なので先生が手元を覗きこんでアドバイスしてくれます。
のんびり娘も先生になにやら相談している様子。
先週から「美術のお残り」が増えていたのですが、
放課後を使って自分のペースでじっくり作品を仕上げていける状況は
のんびり娘にはいいみたいです。
(最寄り駅でひたすら待つ母には良くないけど・・・)
家庭科の縫い物もお残り組みになっています。
6時まで残ってやったらしいんですけど、それでも「楽しい」って言ってました。
いいことだわ。
美術も家庭も担当の先生がその場にいてくださる。
だから、わからなくて止まったまま時が流れるという事がなく、
ストレスが溜まらない。
元気よく「せんせい!!」って話し掛けられる娘じゃないけど、
近くに寄ってくれるから、わからない事を小さい声で伝えられる。
他の子達の賑やかな雰囲気の中で、「お残り」は辛い義務ではなくて
楽しい時間になってるのね。

脱線しちゃいました。授業参観です。

国語は問題集で読解の演習でした。
ちょっと課題が難しい事もあって、手も足も出ないという様子。
先生がどんなにヒントを出しても、のんびり娘かすりもしません。
でも、教室の雰囲気は明るくて、皆につられてのんびり娘も何度か笑ってましたから、
追い詰められると言うほどではないようでした。
国語恒例の新出漢字の小テストはしばらく前から免除されています。(そのかわり書き取りの宿題になります。読み書き5回ずつ)、
他のお子さんが中学1年の進出漢字のテストをしている時間、娘とあと2人程は先生の用意した小学校3,4年生レベルの漢字のテストを受けています。
授業後、先生が私のところにいらして、のんびり娘が受けているテストを見せてくれました。
「まだ3,4年がこの程度(半分いかないかな)なんですけど、少しづつ取り組んでいって、二年生では5,6年の漢字を、そして3年生で何とか追いつかせたいなと思っているんです。
2月の終わりには、、私の方で漢字課題のプリントを持たせますから、お母さん申し訳ありませんが春休み中も取り組むように励ましていただけますか?」
と。

最近、「読み」がだいぶできるようになってきたのんびり娘。
小学校の頃は「形」を覚えるのに精一杯だったから、「言葉」として漢字が入っていないのよね。
中学の理科で勉強している「溶媒(ようばい)」だの「光源(コウゲン)」だのなら書けるのに、小学校1年で習ったはずの「光(ひかり)」が書けなかったりするんですよ。
ちょっと前までは読めなかったわね。「コウ?」なんて言ってました。

その漢字が対応する「言葉」が彼女の中になかったから、脳にキチンとひっかっかってくれなかったんでしょうね。そんな「大穴」が彼女の脳には色々とあるんです。
それを、学校の取り組みとしてもう一度おさらいしなおしてくれる。
今ならきっと「言葉」と結びついて入っていくと思うのね。
6年生までの漢字が自由に読めたら、社会生活には不自由しないとわたしは思っているので、この措置は有り難いです。

が・・・読解についてはねぇ、少し予習をしておかないと授業が????になって、のんびり娘の小さな背中が余計丸くなっちゃうよ。
教科書なら進度を追いかけて対応できるけど、こういう演習系は予習が難しいから、どう助っ人してあげられるか考えてあげなくちゃね。

次は数学。毎時間5,6問の計算問題を書いた小テストをやってから授業に入るスタイルです。
家で毎日の見直しを欠かさなければ、結果がついてくる計算問題。
定期テストでも、かなり頼る事になりますので、毎時間の取り組みも義務付けられているテスト直しもありがたい限りです。
中身のほうはといえば、「立体の切り口」
いやぁ、これはのんびり娘には難しすぎだぁ。
と思ったら、先生、実際に立方体の特殊スポンジを切って、その切り口を見せながらの授業をしてくれました。
「見たもの」には強いのんびり娘。家庭で復習したときにも「視覚記憶」が役に立ってました。

のんびり娘の中学校。いついっても思うんですが、
先生がたは熱心で親切。工夫も柔軟にしてくれています。
数学や国語、英語は習熟度別で丁寧にみてもらっています。
それでものんびり娘には、かなりの背伸びなのです。
先生達が「当然伝わっているだろう」
と思っていらっしゃる事が??だったりします。
??が増えると、それが他にわからないように静かに固まっていってしまう。
その塊をほぐすのには、やはり私の揉み解しはまだ必要なんだろうなと思います。

4年生の時に検査の数字を継げて匿名で相談した地元自治体の教育相談では、
「実際にお財布を持って買い物をしたり、駅で待ち合わせて遠足にいったりというような、生活感覚を育てる学校に・・」
と薦められたんですものねぇ。
それが、方程式を解き、気体の性質を学び、英語検定を受験してるんですから、目いっぱいの背伸びなんでしょうね。

そういえば、国語の授業で取り組んでいた読解はこんな内容でした。

 人生訓では、「背伸びはいけない。身の丈にあった生き方を。」
と言われる事が多いが、僕はそうは思わない。
背伸びをすることで、人は成長し可能性を広げていくのではないか。

言い回しが回りくどかったので、のんびり娘はさっぱり内容をつかめないようでしたけど、
「ここにいる誰よりも、あなたが一番よくわかる内容なんだよね。
誰よりも目一杯背伸びしながらジワジワと自分の可能性を広げている。」
と、母はそういう風に思って小さく丸めた背中を見てましたよ。


四則の混じった計算

2008-02-16 00:41:39 | 4年算数
計算の順序を習う4年生。
四則が混じった計算を順序良く解いていくこの手の問題は、
のんびりちゃん、のんびり君たちには大変なんですけど、
丁寧に繰り返していくことで、なんとかなっていくもんです。

まずは、計算の順序の刷り込み。
「かっこ一番。掛け割り2番。足す引く3番。同じ番なら左から。」
と、リズミカルな歌のように口ずさみながら
手元の紙に

( )   1番
× 、÷  2番
+ 、-  3番

同じ番なら →

と書いて、ノートの脇にそのまま置いていきます。

これを見ながら、さいしょに計算する部分に下線を引かせ、
順序を覚えていくようにします。


大変なのは実は=の扱いなんですね。

この段階まえまで、子ども達にとって=というのは、右に答えを書くものでした。
だから、最初のところを計算してというと、
=の横に、その部分の計算の答えだけを書いて終わりにしちゃうんです。

これをどうするか・・・
私の場合は「お引越し!」というキーワードで刷り込む事にしました。

34-8×2÷(6-2)を例にとりますと、

   34-8×2÷(6-2)で最初に計算するのは( )ですから、   
その部分に下線。線の左寄り下に計算の答えを書く。
それ以外の部分(線の引いていないところ)はそのままお引越し。
と言い聞かせながら、真下に他の数字や符号を全部移動。

引越し完了を確かめて、
「引越しが終わったんだから。前の家はもう使わないね」と確認します。
(でないと、まえの式と混ぜちゃう子が出るんですよ)
新しい式で、次に計算するところを見つけて下線。
線を引いたらすぐに計算したくなっちゃいますから、
その答えをまた下に書いて、開いてる部分を一段下にお引越し。
これを繰り返していきます。

このとき、=を書く位置に注意。
数字の前に書かないと、お引越しがスムーズじゃなくなるんですね。

   34-8×2÷(6-2)  (6-2)に下線あると思ってください。
  =        4
と書いてから、他のを全部下に移させます。
  
  =34-8×2÷4

×と÷はどちらも2番目ですが、「左から」ルールがあるので
8×2に下線ですね。
 
  =34-16÷4

次は16÷4に下線して、
  
  =34-4

いよいよ最後です。
  =30


慣れてきたら、色んな工夫や端折りもできますが、
最初は、段階を飛ばさない方が、いいと思います。
下線も一回ずつ引いたほうがいいです。
自分がどういう順序で何をしてきたかがわかりやすくなるから。

引っ越し忘れ。順番間違い。更に、引き算の繰り下がり忘れとか、割り算筆算のやり方忘れ、
九九忘れなど色々でてきますが、「復習のいい機会」だと思って、子ども達が思い出す手伝いができるといいですね。

繰り返し取り組んでいるうちに、「=」の持っている性質が何となくつかめてきます。
それが数学につながっていく事になるのだと思いますので、どうか根気良く付き合ってあげてください。


追記
教科書では=の位置はこんな風になっていると思います。

34-8×2÷(6-2)=34-8×2÷4
             =34-16÷4
             =34-4
             =30

一度横にいって、その下に=を揃えていくんですね。
正しいのはこちらのようで、教科書の説明部分では必ずこういう表記になっていると思います。
でも何故か、教科書の練習問題とか、教科書準拠のドリルとかには、
横に書いていくスペースが用意されてないんですよ。
下に書いていくしかないようになってるの。

のんびりちゃんの場合は「引越し漏れ」がで易いですから、
横に行かずに下へ下へと下がっていく方が、やりやすいです。
=の位置をそろえること、必ず下線を引いて取り組む事などを
しばらくしっかり見てあげるといいかなぁと思います。




スパッといこう!

2008-02-15 23:38:57 | 先生方に②参考になれば
ベテランスーパー先生たち(うちの学校には複数形で存在します)と、
苦虫先生を始めとする「自分ではかなりいい感じのつもりだけど・・・」という若手先生たちとの違いってどこにあるかというと
「大事な一つの事を伝えるためにどこを削るか」がわかっているかいないかだと思うのです。

先日記事にした文章題。苦虫先生は絵ではなくブロックを使ったのですが、
「ブロックをどう並べるか」(一列にせず2列にした子がいたので、そこでどう並べるべきか発表させたの)
「ブロックの色はどうしたらいいのか」(名まえの子だけ色を変えた子がいたのでその理由を発表させたの)
などという、これまでの「おさらい」があちこちではいるんです。
更に、これまで学んできた事を思い出させようと色んな質問が入る。
例えば、
「式を作るときに大事な事ってなんだっけ?」
(頭に浮かんだ答えの数字を式に使っちゃう子がいるので、「お話に書いてある数字を使う」ということを思い出させたかったらしいです)
と問い掛けて、
「あわせて!」だの「のこりは!」だの色んな意見がでてきちゃう。

先生にしてみたら、「あれ程丁寧にやってきた並べ方が崩れてる」
とか、「ちゃんと意味を考えて並べてない」とか、
教えたい事が色々とあって、その熱意からのことだとはわかるんですけどね。
たった3行の文章題を整理して記憶する事が出来ないから、
すんなり式がたてられずに困っちゃう子がいるわけで・・・
なのに、あっちこっちで寄り道しちゃうと、
余計わからなくなっちゃうんですよ。


スーパー先生達は、この辺が実にうまい。
この単元の今日の授業ではどこに拘るべきか。それをしっかり持っているから
些末な事はスパっと落とす。

この文章題も、絵で描くか実際に子ども達を並ばせて解くか。
言葉の中身をストレートにイメージできるように授業を組み立ててきます。
ブロックは、「みたて」ですから、余計な変換作業が入る事になっちゃうんですよね。
そういう、余計な部分をしっかり削ってくれるから、
「筋」の部分が捕まえやすくなるんです。

授業の目的がはっきりしているから、チェックもしっかりできて、
子ども達の躓きポイントを見つけられる。
だから、フォローも行き届くんですね。