のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

作文について。

2008-06-15 23:07:11 | 小学校国語
続きになっちゃうんですが、作文の事を少し書きます。

昨日紹介したクラスは、1年生のとき、それはもうハチャメチャな状態でして・・。
経緯は良くわかりませんが、講師として入られたベテラン先生が、
そのクラスの「作文」と「体育」だけを受け持っていました。
この方は、叱るときにはびっしっと叱るタイプで、
「ひとを見る能力」にたけた、このクラスの子達を御するのが実にお上手でした。

で、この先生の作文の指導法が実に素敵でこれは以前書いたこともあると思います)、
細かい事はつべこべ言わないんですね。
ルールとして、

題名は3ますあけてから書くこと。
名前は、下にあわせること。
最初の書き出しは、一ますあけること。

というのは徹底されて、
これが出来ていないと、容赦なく消しゴムで消されちゃうんですけど、
それ以外の「て、に、を、は」や「っ」「ゃ、ゅ、ょ」の間違いはおろか、
「がっこう」が「がこう」になっていうようと、
「おかあさん」が「おかさん」になっていようと、
先生のほうで想像力を働かせて解読し、ものすごい雑な字も判読し、
「自分が体験した事」
「自分が感じた事」
が書けていれば、必ずそこに花丸をするんですね。

そのせいだと思うんですけど、
先日、運動会の事について作文を書かせた授業のときも、
1枚、2枚、3枚、4枚・・
と、どんどん進んで書いていくこがたくさんいるんです。
授業時間の賞味30分ぐらいで、5枚目に突入している子もいるぐらい。
普段の素行が素行ですので、かなり意外な風景なんですけど、
半数以上の子は、さほど悩まずに鉛筆を走らせていくんです。

そういうベースを作っていただいているから、
「発見」しに行ったときに、どの子も萎縮しないで
見たものをどんどん書こうとするのかなって思います。
F君やT君なんて、まだひらがなが完成してませんので、
判読にもかなり想像力がいるんですけど、
臆せずに字を書いていくんですね。
より「文字」に弱いT君の方は、と中でまどろっこしくなったのか
「絵」で表現する方に行っちゃいましたけど・・。

ただ、「かきたいこと」があっても、
それを思うように言葉でまとめられない。
「言葉」にはしたけれど、「文字」がすんなりでてこないことで
思考の流れがストップしてしまう子達が私の見るべきお子さんたちなので、
そこはすかさずフォローするようにしています。
せっかく見つけた「発見」にわくわくする前に、
「言葉に出来ない」という事でイライラとしてしまわないように。
「文字が見つけられない」という躓きで、投げ出してしまいたくならないように。

別に、今、完璧に「出来る」必要なんてないんですもの。
自分の発見や、自分だけの感想を、気持ち良く綴っていくという感覚がつかめればそれでいい。そう思うんです。


「発見」のポイントについては、
あれやこれや、子ども達が気がつくように、
私も触ったり、数えたり、突っついたりして
「へぇーー」を連発します。

「目」「耳」「鼻」「口」「手」
「色」「形」「手触り」等、
伝えられる手掛かりはいっぱいあります。
そして、こうした「発見」の手掛かりは、高学年になっても中学生になってもそう変るものではありません。
だから、こうして楽しめるうちに、色んな方向からアプローチするといい事を
体験しておいてもらうといいですよね。



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