のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

九の段。

2007-07-30 10:53:40 | 2年算数
小さい頃読んだ本の中に、九九の九の段を早く書く工夫がありました。
もう、何十年も前の記憶だし、何しろ年間300冊以上を読み飛ばす子どもだったので
タイトルなど丸っきり覚えていませんが、確か狸の学校のお話だったような・・・。

九九の九の段を早く書くには、たてに書く。
まず最初に、9を9個ズラッと並べる。
次に×をズラッと9個。
その次は、1から順に9まで。
その次に=を並べ、
次は、2段目からはじめるけど、1から順に8まで。
その次は9から順に戻ってきて1まで。

9×1= 9
9×2=18
9×3=27
9×4=36
9×5=45
9×6=54
9×7=63
9×8=72
9×9=81

縦に書くと確かに早いのよ。
で、九九唱を忘れちゃったときにも、これなら思い出しやすいの。

この他の段も、一の位だけに注目すると
簡単な法則が見つけられます。
お子さんのタイプにもよりますが、
九九を唱えるだけじゃなくて、そんな『発見』を楽しんでみるのも
いいかなぁって思います。


引き算筆算 補足

2007-07-30 10:26:34 | 2年算数
引き算筆算が定着するまで、子ども達の横について、
「言葉の支援」をします。

下から上を引いてしまったり、繰り下がりを続けて習った後、
繰り下がりがあろうがなかろうが、とにかく十の位に斜線を引いてしまったり、
繰り下がりそのものを忘れていたり・・

そういうとき、リズミカルな言葉で「手順」を刷り込みなおすんです。


 34
-28

なら、こんな感じ。

「よん から はちは ひけま・・・」
と、ここで間を取ります。
こどもが「せん!」と答えるように誘導するんです。

で、「せん!」と言ったら、
「せんなら、せんをひく。」
と、十の位に斜線を引かせます。


 28
-11

だと、
「はち ひく いち は ひけま・・・」
勢いで「せん!」っていっちゃう子もいます。
そうしたら、思いっきり」
「えーーー!!!」です。(笑顔でね。)

「あっ、ひける。」
となったら、
「引けたら、計算、下に書く。」
で、書かせます。

これをやると、下から上を引くというミスが減ります。

ここから先は推測ですが、
下から上を引いちゃうお子さんって、位置関係の見え方が弱いか、
大小比較に優れていて、パッと見て大きい方を先に頭に浮かべちゃうかだと思うんですけど(私の想像ですので、科学的根拠はありませんよ)、
リズミカルな言葉に乗せて計算することで、「上から下」「右から左」への
意識の移動もスムーズになっていくようです。


あと、教科書やテストに良く出る、
繰り上がり、繰り下がりの説明問題ですが、

65-28の計算を説明しましょう。
 一の位の計算
 5から8は引けないから、十の位から(  )繰り下げる。
(  )-8=(  )

十の位の計算は、1繰り下げたので
 (  )-2=(  )

なので、
65-28=(  )

みたいな問題です。

こういう問題は、のんびりちゃんにとってはものすごぉく難しく感じられます。
でも、答え方のコツを掴めば何とかなると思います。

こうした問題の横には、筆算が書いてあります。
そこに答えを書き込む必要はないのですが、私はまずその筆算をとかせます。
その上で、今やった事を( )に埋めさせていく方法を取ります。

一の位の計算を説明する時には、指で十の位を隠して、
十の位を説明する時には、一の位を隠して、
どこの計算の事を聞かれているのかを、わかりやすくしながら、一緒に( )
を埋めていきます。

最初の( )の答えは、1とする子と10と答える子がいます。
10と答える子のことを、私は「偉い!!」って思いますけど、
どういうわけか、テストでは間違いになってしまうので、
「そうだね。10円借りて来るんだもんね。でもね、『繰り下げて』っていうときには
10円玉の数で答えて欲しいのよ。何個かな?」
という風に、なるべく本人の考えを否定しない形で答え方を教えるようにしています。

次の計算式のところは、
指で十の位を隠して、本人がやった一の位の計算をそのまま書けばいいんだと気付かせれば出来ます。

15-8=7ですね。

15を、10と5で表記して計算する子の場合、そこで少し困っちゃう事がありますので、10と5、つまり15から8を引いたんだよねという事を、優しく教えてあげてください。
納得できないようなら、お金の絵を描いてあげるとわかりやすくなります。

十の位の説明の穴埋めも、自分でやった計算がどうなっていたかを、確認させて、
そのとおりに埋めてもらいます。
6には斜線が引いてあって、5に変わっているはずですから、

5-2=3
ですね。

こんな風に分解して聞かれると、最後の計算式でも、
何か特別な事をしなきゃいけないのではないかと、
構えすぎておかしな数字を入れてしまう子がいます。

一の位、十の位と、計算したから、いよいよ答えがでたんだね。
65-28はいくつだっけ?

と、本人の計算した筆算を見て、答えを書かせてあげればいいです。


こういう問題、たぶん『裏の50点問題』になっている事が多いかと思うんです。

何が聞かれていて、どう答えればいいかがわかっていれば、
それほど難しくない問題ですが、やった事がなかったり、
授業でわからないままになっていると、チンプンカンプンで、
点の取れない問題ですので、お気をつけください。




 

のんびり娘と児童館

2007-07-30 04:59:15 | 娘の事・謎
合宿に出かける前の日、丸一日の予定だったテニス部の練習が午前中で終わったと、
のんびり娘が駅から電話をかけてきました。

「おっ、勉強できるな。」
と思った鬼母に、
「児童館に行っちゃぁダメ?」
と、のんびり娘。
小学校併設の児童館は、彼女お気に入りの場所なのだけれど、
中学校生活は忙しくてなかなかいけなかったのよね。

「そうだね。良いけど、制服のままでいく?着替えてからにする?」
と聞くと、
「じゃぁ、帰って着替えてから行く!」

いつになく大急ぎで帰ってきて、大急ぎで着替えをして、
まだたべていなかったお弁当も大急ぎで食べて、
そうして児童館に向かいました。
駅までは送っていってあげたけど、電車に乗ってトータル40分ぐらいかかるから、
ついてから遊べるのは2時間ちょっと。それでも行きたいのね。

行って何するかっていうと、大概は床に座ってマンガを読み、
低学年の子達がちょっかい出してきたら追いかけっこなど相手をし、
気が向いたら、運動スペースでドッジボール。
ボケーッとした時間を満喫するんです。

ちーっとも「生産的」ではないし、
鬼母としては、お勉強にあてて欲しい時間ではあるのだけど、
でも、のんびり娘にこういう場所があってよかったと思います。
この児童館がついていたというだけで、越境して小学校に通わせた甲斐があったと思うくらい、この場所はのんびり娘の大事な場所でした。
1年から5年まではこの児童館の中の学童クラブに所属。
6年で定員がいっぱいになり学童には入れなくなった後も、
放課後はずっとここで過ごしました。

学校でしんどい事があり、家庭では私に絞られる。
その中間に、何も強制されない、
自分のペースで自分のしたい事が出来る場所があったことで、
彼女は随分救われていたと思います。

「あれをしなさい。」「これはどう?」などとおせっかいを焼く
人間がいなかったから、「自分で選ぶ」「自分で行動する」力を
彼女なりに育てていけたのではないかとも思います。
そう、ここに通う間に、お弁当やおやつを自分で買うことも覚えていきました。
(学校帰りではないですよ。土曜の休みも電車に乗ってわざわざ通ってましたの。)
買いすぎたり、おいしくないものに当たったりしながら、
程よい買い方を少しづつ身につけていったようにも思います。


中学になったら、さすがにそう利用しないのではないかと思ったのですが、
娘だけではなくて、同じ学年の子ども達も良く寄っているようです。

気楽に寄れて、のんびり過ごせて、もしかしたら懐かしい顔があるかもしれない。
そんな場所は今時貴重。
そういう場所を持っているのんびり娘はやっぱり運のいい娘です。




気になる事。

2007-07-28 22:08:38 | 日本って・・。
このところ、心にひっかっかっていることがあります。
このブログ向きではないのですが、
それは、地震と原発のこと。

この間の地震で、柏崎の原子力発電所が被災しましたね。
「原発が燃えている」
それだけで、大きな衝撃でしたが、
その後も、色んな被害の様子がでてきて、
ふと思っちゃったんです。

決して漏れてはいけない「放射能」。
1度ひびが入ってしまった建物を修理して使って
大丈夫なんだろうか??

私はかなり荒っぽい、大雑把な主婦ですから、
食器洗いも「優しく丁寧」というわけではありません。
かといって、食器を打ちつけるような事をしているわけでもないのですか、
洗っているときにふいに「パキッ」って、お皿や茶碗が割れちゃう事があります。

普通なら、その程度の力では割れないはず、
きっと見えない部分にひびが入っていて、それが限界にきて割れちゃったんですよね。

もしも、原発でそんな事が起こったら・・・

今回の地震でそんな事を思ってしまって、いったい原発ってどうなっているのかなぁと、
PCで色々尋ねてみるうちに、こんな方のお話に当たりました。
20年間原発を作る側にいて、癌で亡くなられたという方のお話。

関心のある方には、読んでいただきたいような気がして貼り付けておくことにします。

「お勉強」とか「のんびりちゃん」に関するものではないので、
関心のない方はスルーしてくださいね。

http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/pageall.html#about

読書感想文他

2007-07-28 21:30:44 | 中学校のお勉強
のんびり娘が留守の間に、夏休みの宿題のひとつの山
「読書感想文」について作戦を立てることにしました。

今日明日と、仕事で都心に出ますので、
電車に乗っている時間を利用して、課題図書を
まず私が読んじゃうんです。

中学1年の課題図書。小学生用と違って、
本屋さんにはなかなかありません。
でも、図書館にはあるんですねぇ。
小学校と違って、「課題図書」を宿題にする中学は少ないらしく、
貸し出されて本が無いという事もありませんでした。

課題図書は3冊ありますが、今日2冊読み終えました。
後一冊ですが、ここまで方針は固まってきています。

のんびり娘の場合、「淡い恋愛感情」なんていうのは駄目ね。
まだ、そこまでの読み込みが出来ない。
「思春期の心の揺れ」とか、「離婚するかしないかの親の気持の機微」
みたいなのも難しい。

こんなのばかりが「課題図書」だったら、正直お手上げなんですけど、
今回は嬉しいことに、のんびり娘向きの本が入っていました。

「世界一おいしい火山の本」(林信太郎著、小峰書店)

火山についての説明的な本なんですけど、マヨネーズやチョコレート、牛乳などを使って火山の仕組みを実験ができる本なんです。

のんびり娘、本の概要をまとめて、心に残ったことを、自分のこれまでの体験や身近な出来事と結びつけて文にしていく、という作業はまだまだ難しいんです。
でも、自分が体験した事を、順序良く説明して、その合間合間に考えた事
感じた事を挟んでいくという手法なら、彼女の言葉で(整理や方向付けは必要ですが)綴っていく事が出来るんですね。

今年の読書感想文は、この本でほぼ決定です。
あとは、本に書いてある実験を、いつ行なうか。
実験後、間をおかずに感想文作りにも取り組みたいので、
彼女のスケヂュールを睨んで計画を立てなければ・・・
私に余裕が無いと、カリカリしちゃいますので、
実家に帰省してのんびりできるときにしようかな。

この他、体験型の学習として、
テニス合宿から帰ってきた翌日には、ゴミ処理場の見学を入れました。
これは「環境」に関するレポートの宿題のため。
自分でとった写真で、環境問題を訴えるレポートを作るんですって。
ゴミ処理場の写真ならわかりやすいし、データも揃えやすいので
ここにしました。
東京都の場合、夏休み中は「環境学習会」として、
見学を受け付けてくれています。
係りの人が案内してくれるようですし、きっとデータも色々もらえるでしょう。

あと、美術の宿題も、「展覧会を見に行って、自分の好きな絵について書く。」
というものなので、のんびり娘の好みやレポートの書きやすさを勘案して
どこの美術館に足を運ぶか、日程も含めて調整しなきゃぁいけません。


この他に、矯正中の歯医者さんの予約。この間一回飛んでしまった教育相談の予約など、
スケヂュール調整が大変な夏休みです。

なんだかねぇ、売れっ子タレントのマネージャーになった気分ですわ。




選挙前。

2007-07-27 21:23:35 | 日本って・・。
干物女ならぬオヤジ女だった私は、
かなり若いうちから「政治向き」の話が大好きで、
こういう話しをするとくどくなるのが避けられないので、
ブログではあんまり触れないように気をつけてきたのだけれど、
この週末の参議院戦を控えて、
やっぱりむずむず心が動きます。

ここ数年、選挙の度に気になるのは、やはり
「教育」関連のマニュフェスト。
今回、野党の方では「予算を5割増し(1,5倍)に」なんていうところがちらほら。
高等教育の無償化や、奨学金の拡充については色んな党が触れています。
与党は、幼児教育の無償化を歌っているけど、あれはどちらかというと保育対策のような気もしますね。

総理が「教育改革」を掲げたおかげで、対抗策としてあちこちから、
具体的な予算の話が出てるのだとは思いますけど、それでもいいわ。
日本の教育予算は低すぎる!という認識が広がる事で、
選挙後の予算の拡充につながればありがたい。
予算を云々するのなら、当然使い道についての議論もなされるわけで、
その中で、今よりもっと有効なシステムの構築を考えていってもらえるのではないかと
少し期待をしてしまいます。

与党は、
「財源はどうする。」
ってすぐ言うんですけど、
国として、どこにお金をかけるのか。
その方針が明確になれば、出せない金額ではないと思うんですよね。


で、選挙ですが、

どこに投票するかを決めるためには、
その党は、この国をどこに連れて行こうとしているのか。
が明確でないと困っちゃうわけです。

民主党の小沢さんは、「2大政党制を構築したい」
という目指す方向がかなりはっきりしている人です。
自民党を飛び出したときから、そこの部分にずれはないです。

では、安部さんはというと・・・
これが、今回の選挙運動ではあんまりはっきり見えてこない。
閣内に色々とトラブルを抱えてしまったせいもあるかと思うのだけれど、
テレビ出演して、農相の代わりに弁解をしてあげたり、
演説では野党である、民主の批判に終始したり、
彼の考える「美しい国」ってなんなのかがなかなか伝わってこない状況です。

どちらの本も読んだんですけどね。

あと、気になっているのが柏崎原発。
これからもちろん、補修工事などをするのでしょうが、
ダメージを受けた原発というのは、運転を再開しても大丈夫なものなんでしょうか?
目に見えないひび割れとか、材料の強度が落ちたりしているとかがあって、
それが将来の事故につながるような事にはならないのかしら。
運転再開を急いで検証不十分なんていうことにならないようにして欲しいです。




テニス部合宿。

2007-07-27 16:04:02 | 娘の事・謎
今日から3泊4日で、テニス部の合宿に行きました。
なんだかホッとして、だらけた1日。

明日、明後日は、仕事が入ってますから、
今日中に片付けを進めとかなきゃいけなかったのに、
なんか、気合が入らなくて・・。

妹ちゃん帰宅までの後1時間半で、どこまで家事をこなせるか、
エンジンかけて頑張ります。

それにしても・・・
のんびり娘をはじめて宿泊学習に出した4年生の時は、
まぁ、ハラハラしちゃいましたけど、
さすがに、何度も体験を積み重ねた今は、
「やれやれ、ようやく行ってくれたか。これでしばらくは自分の時間が出来るぞ。」
という感じです。
のんびり娘もね、
「しばらく、ママがいないからホッとするでしょ?」
と聞いたら、
「うん。うるさいのが2人、ううん、3人いないから。」
って返してました。

「おたがいさまよ」とは言わなかったけどね。

妹ちゃんの面談で・・

2007-07-25 17:31:20 | 先生方に③ 親の思い 
のんびり娘は、午前中学校で「漢字学習会(補習ね)」。
テニス部の練習とぶつかってしまったけど、学習優先だから、
まず学校に行き、午後から部活。
でもね、部活が行なわれている学校所有のグラウンドは隣の県なのよ。
まだ1度しか行ったことが無いから、ひとりで行かせるのは不安。
車で送ることにしました。

家から南西に車で30分位の所にある学校まで迎えに行き、
そこから戻る方向で(家越えてずっと遠くまで行くの)、
1時間半。
地図でしっかり調べていったのだけど、はじめて行く所なので少々不安。
でも、近くまできたら、のんびり娘がバッチリナビゲーションしてくれました。

こういう時、いっつも彼女の脳と私の脳との違いを思うの。
1度見たところはしっかり記憶する彼女の脳と、
そういうのはいい加減だけど、地図などの情報を読み取るのが得意な私の脳。
二人合わさると最強よね。
「二人で宅配の仕事なんかどうだろう」
等と、くだらん事を考えてしまいました。

さて、のんびり娘を降ろした私は、大急ぎで進路を都心に変えます。
1時間と10分後には、妹ちゃんの小学校で個人面談。
いつもながら、綱渡りです。

交通事情が良かったので、ほぼ定刻に到着。
個人面談と相成りましたが、ちょっと引っかかるものがありました。

授業参観、保護者会と、彼女の学校での様子をうかがって、
「こりゃ、あかん。」
と思ったところでしたので、いろいろご指摘があっても当然だと思っていました。

が、優しい先生、それほどの厳しいご指摘はなく、
こちらから、
「あの状態だと、おそらく褒められる事が殆どなくなってしまっているかと思うんです。
頑張って褒めてもらうという体験を積んでいかないと、『どうでもいいじゃん』って思っちゃう子なので、家庭でこの夏休みにしっかり締めますから、成果が少しでも見えるようでしたら、声をかけていただけるありがたいです。」
って、お話しました。

そうしたらね、こんな事をおっしゃるの。
「お姉ちゃんはどうですか?」って。
この先生はのんびり娘とは直接の接点はありません。
そして、
「いえ、お母さんもおねえちゃんのことで忙しいから、
彼女も落ち着かないのかなってそう思ったりしたもんですから。」

正直、溜息でました。
人間心理を血液型と同じレベルで考える先生がどうしてこんなにいるんだろう。

いえね、もちろんそういう心の動きをする子もいます。
私が勤務する学校にも、何人もいます。
でも、そういう理由でなく「ちゃんとできない」子もやっぱりそれなりにたくさんいるんです。

仮説として、
「お母さんが手をかけないから、かまって欲しいサインとして散らかしやさんになっている。」
と思ったならば、次に必要になってくるのは「検証」です。

その子の行動をしっかり見ていれば、
「かまって欲しい」サインなのか、楽しい事が他にあってやるべき事をなおざりにしちゃうのか」は、簡単に読み取れるはずなんです。

妹ちゃん、実に楽しそうにお喋りしてます(だから困るんだけど・・)。
お絵描きでも何でもギリギリまで楽しむから、片付けの時間が勿体無くて、
お道具箱に何でも押し込んじゃう。
ランチマットを机の横にかけるのだって、
「どうせまた広げるんだもん。」
っていう気持ち。
体操服を丸めて袋に突っ込むのも同じ気持。

そんなのは、ちょっと注意深く観察してると手に取るようにわかるんだけどなぁ・・。

百歩譲って、親が手をかけない事が原因でルーズなっているとしてもね、
だからといって甘く見てあげるのは違うんじゃないかと思う。

この4月から、勤務先の学校にやってきた講師の先生。
定年後のベテラン女性ですが、その先生はこんな風におっしゃっています。

「学校には学校のルールがあってやり方がある。
それが出来るように子ども達に教えるのが教師なの。
どうやったら、出来るようになるのか考えるのが仕事なの。
親がどうだとか、躾がどうだとか、そういうのは関係ないのよ。」

そうよねぇ。
家庭が不安定だから、子どもが勉強しなくても良いなんて
そんな理屈はないだろう。
わからない子にはわかるように、
やらない子にはやるように、
何とかするのがプロでしょう。

頼むよ、先生。











漢字検定

2007-07-23 01:39:58 | 中学校のお勉強
「ぜーったい無理だ!」
と思っていたので、申し込みもしなかった漢字検定。
夏休み中に強制的に受けさせられる事になったよう。
明日から何日か、漢字練習の補習のため登校する事になったそうな。

まだ合格していない子をわざわざ集めて、何日も勉強を見てくれるなんて
なんて親切なんだろう。
と、思う反面、
普通のやり方じゃぁ、とてもその日にちでは間に合わんわ。
と、溜息もつきたくなる。

漢字検定のお勉強は、入学直後から6月まで、朝学習として取り組んでいたの。
のんびり娘も一生懸命ノートにたくさん漢字を書いてはいたけど、
なんたって、「それはそれ」だから、
書いただけでは覚えないのよ。

受験するとなるとある程度は覚えさせなきゃしようが無い。
とすると、母が工夫をしなきゃぁいけません。

買い置きのノートの山をごそごそ漁って、漢字練習用のノートを2冊。
1冊は漢字練習用。1冊は問題をやるノートとして作っていきます。

漢検の勉強に使うのは「漢字学習ステップ」という本ですが、
7文字ずつ1ステップになっている漢字と熟語を書き取り練習するのが1冊目。
上3ますに学習する漢字、その下何行かに渡って、熟語の練習です。
普通のお子さんなら、自分で漢字書いて、ふりがな振って、それだけでいいんでしょうけどね、のんびりちゃん用のノートには、私が「読み仮名」だけ、全て書き込んでおきます。それぞれの熟語を2順ずつ。

読み仮名を書いておくと、その字を書こうと探すんですね。探す時には、やはり「読み」を意識しますから、「それはそれ」脳に引っかかりが出来るんです。
1回目は「これってどんな字?」と探す作業。2回目は頭の中に引っかかった漢字を引っ張り出す作業。覚えていなければそれだけもう一回。

こう言う手間をかけないで、普通に書き取りさせますと、
彼女の脳は「形を写し取る」ことにばかり使われてしまって、今書き終わったばかりの熟語でさえ、「なんと読むのか」がわからなかったりするのです。
真面目で丁寧ですからねぇ、きれいなノートにはなるんですけど、覚えられないんじゃしようがなです。


2冊目は、問題の答えを書き込むノート。
のんびり娘、答えをどこに書いたら良いのかというそれだけの事で、5分10分考え込める子なんです。
そうして、中身の学習時間は殆どなくなってしまうのです。

せっかく学校が勉強時間を取ってくださろうというのに、またまたこれで時間をロスしてこられたら堪りません。
だから、こちらもキッチリ回答欄を用意しておきます。
問題にあわせて、何字分必要になってくるのか、考えながら用意するので
なかなか面倒な作業で間ありますが、私がやれば効率はいいです。

明日から、学校での補習で使っていただけるように、先生にお手紙も書きました。
受け入れてくださるといいのですが。。

褒めようよ。笑おうよ。

2007-07-22 00:18:25 | 先生方に②参考になれば
勤務先の先生に、いつも苦虫を噛み潰したような表情の方がいる。
おそらく(詳しい事は知らないのよ)40代。一年生の担任。

この先生の授業、いっぱい工夫はしてくれてる。
準備も万全だし、子ども達の動かし方も悪くはない。
指示の仕方も、かなり丁寧で混乱は少ない。
指導技術という点では、あんまり問題はないんだけど、

でもね、なんだかいっつも怒ってるの。

「なんで、これができないの。」
「何度言ったらわかるの。」
「どうしてあれだけ言ってもできないの。」

「文句言ってできるようになるくらいなら、教師なんぞ要らんわ!」

と、思わず心の中で突っ込みいれたくなる。


夏休み前の最後の授業で、男の子が一人怒られていた。
先生が怒っても、謝るでもなくぽけーっとしていたその子は、
最後には、
「廊下で、皆のやる事を見てなさい!」
と、出されてしまったけど、
もちろん、
「何を、どう見ていたらいいのか」
がわかってないから、やっぱりぽけーっとあちこちを見たり
手いたづらをしたり。
それでまた先生に、
「遊ぶためにそこにいてもらってるんじゃないの。ちゃんとしてなさいね。」
と怒られる。


自分の持ちものを管理するという事が出来なくて、
落し物箱は殆ど彼のものでいっぱいになっているのに、取りに来ない。
朝は、何度言っても遅刻する。
遅刻したからと言って急ぐわけじゃない。
今朝も今朝とて、遅れてきていたその上に、
「せんせい、ない。」
と、空っぽの筆箱を見せたものだから、
「キチンとしている」タイプのこの先生の怒りを買ったらしいのだ。


先生の目を掠めて、立たされ坊やの所に行き、
「何見てたらいいかわかる?」
と尋ねると、
「ううん。」(そりゃぁそうだ)

「どうして怒られたかわかる?」
と聞くと、
「うん。遅くきて、エンピツなかったから」
(おぉ、よくわかってる。)

「起こしてもらえなかったの?」
「うん。めざまし時計もないから起きられないの。」
「そりゃぁそうだよね。」

我が家では、中学1年生だって親に起こしてもらっている。
小学校1年生が、起こしてもらえなくて遅刻するのは当然だ。
と思うのが私。

人間というのは、自分と違ったタイプの人間の心の動きを想像するのは、ほとほと難しいものなんだなぁと思う。
自分と違う生活環境に置かれている人間の事を想像することも、なかなかに難しいものなんだなぁと思う。

この先生のお宅では、きっと何もかもがキチンと動いていて、それが当然なのだろう。
子どもは、「言えば出来る」のだろう。
だから、「1年生なんだから自分で起きてちゃんと仕度をして来なさい!」
が当たり前なんだろうな。

「いえの人がちゃんとしてくれないんだから、余計に貴方がしっかりしなさいよ!」
と、手厳しく指導される先生の心の動きも想像できなくはないけれど、
出来ない子だからこうなってるのに、「いえの人の分まで」なんて、そんなに多くを期待してどうするって思っちゃうんだよね。

この春転出された、同じくらいのん年齢の先生はずいぶん違っていたな。

親が全然手をかけてくれないから、登校時間に間に合った事が無い男の子のことを、
「Mはねぇ、御うちの人に起こしてもらえないのに、ひとりで起きて支度をするんだよ。
洋服でもなんでも自分でちゃんと用意して学校にくるんだよ。先生ね、すごいと思う。偉いと思う。」
って、みんなの前で話してくれていた。

忙しいのに、毎朝家に電話して、
「まだ寝ていたい」という彼に、
「給食だけは食べにおいで。家にいても何も食べられないでしょ。お腹すくから給食からおいでよ。」
と呼びかけて、遅れていく勉強は放課後よく見ていらしたっけ。
持ち物なんて当然揃わない。体育でさえ、普段着でよくやっていたけど、それを責める様子はサラサラなかったわ。

そのM君。今はおじいさんが同居してくれて、毎朝ごはんを食べて定時登校ができる用になった。
であったころ(2年生)、まだひらがなが書けなかったのに、最近は筆算の割り算を自慢しながらといていく。
「俺、もう先生に助けてもらわなくていいんだからね。」って。


整然とした授業はなさらなかったけど、クラスはいつもざわついていたけど、
その先生の教室に行くのはなんだか楽しかった。
子ども達のしでかす事で、いっつも困った顔をされていたけど
(企画外れのやんちゃさんが多かったので、かなりのエピソードがありました)、
それでも、子供たちのことが大好きで、先生という仕事が好きで好きでたまらないというのが伝わって来る方だった。


しかめっ面で、
「信じられない!」
を連発する先生に、このお仕事の本当の面白さを早くわかってもらいたいな。

子ども達はそれぞれ、色んな能力と色んな背景を持っている。
自分の尺度で測っていたら、それぞれのこの面白さは見えてこないよ。
「出来ない」事ばかりが目に付いてしまう。
それは、どんな「優等生」だって同じね。
「出来ない事」を注意するばかりでは、楽しくないし、皺も増えちゃう。

一人一人をじっくり見られるようになれば、
その子の状況にあった対応が浮かんでくる。
「褒めたくなる」所も沸いてくる。
そうすれば、先生のしかめっ面もあかるい笑顔に変っていくと思うんだ。