名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS1-12 右四間飛車(1)

2023-06-21 | 基本定跡の研究

ノーマル四間飛車に対して、最後は右四間飛車を検討してみます。

序盤で、右四間飛車側は、25歩や56歩を保留して46歩を突きます。この時に形によっては四間飛車側が45歩同歩同飛と力戦に持ち込む可能性があります。もちろんこの図では大丈夫なのですが、どうしても右四間飛車組みたいという場合は、どの時点で46歩を突くべきかを考えておく必要があります。角交換四間飛車を思えば、4筋の歩を切られて47銀46歩の形で受けるのが最悪で、作戦負けになるのですが、それさえ避ければ居飛車が悪くもないです。

右四間飛車ですから、56銀と48飛が必須です。あとは右桂を使って4枚の攻めを目指します。対振り飛車の急戦の中では一番攻撃力が高いのです。

四間飛車の駒組としては、後に腰掛け銀にするのですが、しばらくは43銀のままで待つのが良いです。

12香も指しておきたいところ。この図で25桂22角45歩と攻めてみましょう。

本に書いてあるのは54歩44歩同銀45歩55銀・・・なのですが、AIによると24歩44歩同角同角同銀

一見は45歩で先手有利に見えるのですが、37角を打たれると

49飛は55銀と逃げられて失敗(後手優勢)です。取り合うと、44歩48角成同金44飛

歩切れが痛いのですよね。45銀打84飛66角25歩

この図の評価値は-122の後手ペースです。84角同飛と進んだとして、桂歩と銀の交換は駒得とも言えず(後で桂香を拾えますが)、玉の堅さが劣り、攻め駒は2対3だからそうなるでしょう。

戻って

ここで47飛19角成と進めると、47香があるので49飛、対して55馬が後手の最善のようで同銀同銀

銀香歩と角の3枚替えです。先手は攻めねばならないのですが、11角46香29飛54銀打

手厚く守って45飛~48香成の攻めを見て後手良し(評価値は-227)です。

ということで先手はすぐには攻めにくく、16歩54銀25桂

というのがよく見かける図です。明日はここからの攻防を調べてみます。

 

 

 

24歩44歩同角同角同銀・・・と進むのは先手がうまくいきません。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  SS1-11 ミレニアム(4) | トップ |  SS1-12 右四間飛車(2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事