第1問

珍しい攻め方でした。
A 64歩 B 75歩 C 85歩
第2問

36歩同金とした意味は?
A 76歩 B 55歩 C 64歩
第3問

端は受けにくいです。
A 55桂 B 24桂 C 86飛
第4問

両取りで困ったようですが。
A 14香 B 22玉 C 14馬
第5問

ここから詰将棋になりました。力自慢の方は挑戦してください。
20181011今日の一手
6月30日の名南将棋大会から、HさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度ですが左金の位置が少し違います。後手のほうが上部に厚く、先手のほうは横からの攻めに強いという感じです。
先手の攻め駒は68飛55銀で2枚。
後手の攻め駒は35角1枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
銀取りになっていますからどう対応するかです。引くか出るか捨てるか。出る捨てるは駒損になりそうなので、常識的には引く手を考えるのですが。引いた時に作戦勝ちにできるでしょうか?
出るというのは35角を移動させて34歩同銀44銀という筋です。うまくいけば有利になりそうなところですが。
銀を捨てて攻めるというのも考えられます。いろいろな手を考えてみましょう。
形勢互角の局面で、相手が特に疑問になりそうな手を指していない場合には、自分から動くと無理をすることになり、形勢が悪くなるものです。
この場合は後手の35角の位置が不安定だというのがつけ目なのですが、無理にならない範囲で欲張ってみたいです。
△か× 実戦は66銀で
一番穏やかな手です。64歩65歩32飛64歩同金65銀
銀を立て直してからぶつけて十字飛車をねらっています。65同金同飛45桂64歩62歩36歩13角23金
疑問手になりかねない両取りの金打でしたが、46銀や46歩では思わしくないという判断でしょう。57桂成13金58成桂23金31飛
ここで63歩成同金同飛成同歩53角、あるいは53角21飛63歩成が有力でしたが、それでも難しいです。25飛に16歩同歩18歩同香19銀
左右挟撃の詰めろがかかり、17桂28歩同銀36飛
以下もうまく攻められて、後手Aさんの快勝に終わりました。
おとなしく66銀では後の攻めが1手遅れているようです。
△ 46銀引だと
(後で似ている変化もありますが)24角には36銀~35銀左と角を追われるので、13角に16歩
32飛36銀16歩34歩同銀35歩23銀44角82玉
こんな展開で良い勝負です。
△ 36銀なら24角
に限定できる(13角には34歩同銀44銀がある)ので少し得です。46銀13角86角32飛35歩64歩
16歩24角15歩か、77桂~65歩か。1手得をしているので46銀引くよりは良いはずです(が違う展開になってしまいました。)
頑張るならば36銀24角に34歩
55歩に35銀
銀2枚を捨てて35同角33歩成41飛43と同飛
これでは指し過ぎなので、34歩の前に64歩62金引を入れておいて54桂
から63銀で攻めるのでしょうが、ちょっと無理をしている感じです。
△か× 46銀上から
先ほどの24角64歩62金引34歩55歩35銀・・・としても同じで少し無理です。
○ 他の変化と合流するかもしれませんが、64歩を打って
62金引36銀24角46銀13角86角32飛35歩
というのが一番頑張って持久戦を選んだ図です。ここから77桂~65桂をねらうのが自然な感じです。先手十分な展開でしょう。
△ 36歩を打って
13角に64歩53金(62金引には46銀引、この場合は46銀引に64金を用意した)86角
これは行きがかり上ですが、銀を捨てて攻めるつもりです。ここで55歩には63歩成があるので62飛77桂55歩65桂
52金73桂成同桂63銀
63同金左同歩成同飛同飛成同金41飛
これは先手優勢ですね。
ということは後手も妥協して62金引のほうで
先手も46銀引なのでしょう。これは互角になりそうです(が36銀~35歩の形にはなりません)。
○ 86角も指してみたい手です。
32飛64歩62金引46銀引13角77桂
角の筋がずれたので、後手から45歩で銀が死にそうです(が56歩~57銀はあり得ます。)無視して攻め合ってみます。45歩65桂46歩73桂成同桂63銀47歩成
47同金左67歩同飛55桂72銀成同金63歩成
飛車を捨てても53角成が厳しいので先手の寄せ合い勝ちですね。
こういう互いに自然にな手を指し合っての寄せ合い勝ちならば、変化するのは不自然な手なので先手有利になりやすいです。
× 他には65飛
おかしな手ですが、55歩には同飛24角51飛成
で駒を取り返して優勢です。
後手は24角
先に角を逃げておけば、46銀引64歩69飛
45歩には35銀があるので銀は死なないのですが、65飛~69飛は2手損か(69飛が有効だとして)1手損かしています。作戦負けになるのでしょう。
☆ まとめ
手順前後で同じ図になるかもしれませんが
持久戦を目指すならば、64歩62金引36銀24角46銀13角86角32飛35歩
というのが問題図の前での35歩同歩35角という動きをとがめていると思います。64歩の拠点も大きくて先手の作戦勝ちです。
角をどかして34歩同銀44銀ねらいはうまくいきませんでした。残念ながら先手の無理な動きです。
実戦の66銀~65銀での十字飛車もうまいのですが、手が遅れているので難しいのです。
銀を捨てるならば86角から左桂を使うのが有力です。
銀は角取りで1手稼いで、46で捨てます。これも後手の角の位置をとがめているのだといえます。
相手の不安なところ(この場合は35角の位置)をとがめるような手順になれば先手よしのはずです。