第1問

仕掛けを回避します。
A 62銀 B 45歩 C 35歩
第2問

勝負に辛い手です。
A 29飛 B 15歩 36成香
第3問

こんな手がありました。
A 37桂不成 B 17歩成 C 47飛
第4問

筋よく自然に寄せていきます。
A 65歩 B 95歩 C 59成桂
第5問

これで詰めろです。
A 95歩 B 46馬 C 77香
20181027今日の一手
7月14日の名南将棋大会から、AさんとJさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の金歩得ですが後手に持ち歩があるので金得、竜もありますし先手の駒得です。ただし終盤なので評価は下げます。
玉の堅さは(相手の駒を考慮しないで)同程度。
先手の攻め駒は55竜71銀82銀と持ち駒角で4枚。
後手の攻め駒は49飛79銀と持ち駒角桂で4枚。
総合すれば先手が指せるかどうか。
寄せ合いになっているので何手で詰めろか数えてみると
後手玉は1手で詰めろがかかる(後で書きます)ので2手すき。
先手玉も1手で詰めろがかかる(59飛成とか)ので2手すき。
先手番ですから先手有利です。
☆ 大局観として
後手玉は即詰みの筋がなくて、先手玉は即詰みの筋がありそうで、という状況です。1手勝ちだろうというところなのですが、実戦的には難しいです。前回の問題と似ているのですが、先手玉は駒を渡すと詰まされそうなのです。71金か82金で銀を取られたら、状況によって先手玉が詰んでしまうかも。銀を取られる手が詰めろ逃れの詰めろにならないように気をつけねばなりません。
× 実戦は38角で
飛車取りの詰めろ、ではなくて後手玉は74角同歩84銀92玉が詰みません。それでも攻防の利かしにも見えたのでしょう。しかし68銀成同玉48飛成
角を取られて逆転負けです。
○ 61角が一番まぎれが少ない手です。
これならばどちらの銀も取られませんね。後手は部分的には受けがないです。59飛成など詰めろをかけられたら72角成同玉52竜83玉93銀成
で詰みます。
ということは68銀成から
先手玉を追いますが、68同玉59角78玉79金
79同玉37角成69銀55馬
竜を抜く手があります。でも金をもらったので72角成同玉81銀不成83玉72銀不成
84玉83金同銀同銀成同玉82金
銀桂があるのでぴったり詰んでいます。
詰み筋が見えなければ79金には88玉
89金にも97玉とかわせば詰まない(79同玉と取るのも68玉で連続王手もあるが)ので、こちらのほうが簡明です。
× 52竜も詰めろです。
違いは71金と取られる手があることで、71同銀不成に68銀成同玉79銀78玉69飛成77玉88角
86玉に85歩を打てるから詰まされます。
これは52竜が詰めろ、71金(銀を取った)が詰めろ逃れの詰めろになるという前回と同じパターンなのでした。
71金が詰めろならば58金引
などと守らねばなりません。82金59歩88銀打75歩
銀2枚を取られても銀を取り返せばまだ絶望ではありませんが、後手有利でしょう。46飛成とか84桂とかがあります。
○ 81銀成は
銀2枚を取られる状況を避けました。71金同成銀に同じ手順で68銀成同玉79銀78玉69飛成77玉88角86玉
今度は竜の利きがあるので85歩は大丈夫です。55角成がありますが72角
93玉83金同銀85桂と追えば後手玉が詰んでいます。後手の55角成は詰めろ逃れの詰めろになっていませんでした。
とすれば後手は68銀成同玉59角
でどうか。78玉79金88玉(今度は79同玉は77角成~78銀で詰む)89金97玉
銀を渡してもこの筋は詰みません。
では銀を取らずに68銀成同玉89飛成
はどうでしょうか。先手玉は詰めろです。しかし銀をもらったので84銀同玉85金
84同玉には66角がぴったり。83玉には82銀成同金74金同歩82成銀同玉73銀
清算して銀を捨てれば85桂で詰みます。(こんな詰み筋は読み切れませんが。)
後手は銀を渡せないとすると(詰めろではありませんが)88角か。でも61角
が詰めろなので先手の勝ちです。
△ 受けるとすれば58金引
84桂75金88角66角
というのが進行例で難しい戦いです。
△か× 59歩は受けの手筋ですが
59同飛成に58金引というわけにはいきません。68銀成同金55竜がありますね。58金寄
ならば金をかわしたので少し指せるかも。
後手は68銀成
金をはがす方が良いです。68同玉48飛成に58金は46角がある
ので後手のペースです。
× 単に58金寄では88角
で受けにくくなります。
☆ まとめ
詰めろをかけるならば駒を渡さない詰めろのほうが良いですね。
61角がぴったりした手でした。72金をピンしてしまえば銀を取られません。詰めろになるというのも少し考えればわかりそうです。
52竜も詰めろですが、銀1枚渡す上に攻防に働いていた竜の筋がずれるのでした。これが落とし穴です。
81銀成は詰めろではないのですが、71金同成銀の形が後手玉を詰ましやすいので、先手の勝ち筋になりました。(でも難しい手です。)