第1問

43の銀を32に引いたら35歩でした。当然この一手。
A 35同歩 B 45歩 C 43銀
第2問

54金が普通ですが、大山先生ならこう指しそうです。
A 34金 B 44銀 C 12角
第3問

まずは一本筋です。
A 75歩 B 45歩 C 24歩
第4問

攻防の一手がありました。(どれもありそうです。)
A 74桂 B 84飛 C 56飛
第5問

75銀は前田先生のポカで、これで投了になってしまいました。
A 55歩 B 39馬 C 85飛
20180518今日の一手
2月18日の名南将棋大会から、OさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は88飛1枚。
後手の攻め駒は53角1枚。
総合すれば後手もちです。
☆ 大局観として
後手のミレニアムはほとんど姿を消してしまいましたが、後手のHさんは愛用しています。消えた原因はやはり33桂と跳ねている分だけ穴熊よりも堅くないということなのです。振り飛車としては高美濃から穴熊に組み替えるというのが有力です。
問題図では右桂を跳ねてしまったので穴熊にはなりません。向い飛車にして8筋の歩を交換したのですが、角を44から引かれて、87歩を打ちなさい、と言われたところです。(26歩のエサには食いついてもらえませんでした。)
後手からは26角と86歩の2つの狙いがあります。どちらを受けるべきでしょうか。あるいは両方受けないのもあるのかなあ?という局面です。後手の攻め駒は82飛を加えても2枚までなのでつぶれることはないはずですが、作戦負けにならない対応を考えたいです。
○ 一番おとなしいのは87歩で
26角56歩53角55歩同歩65歩
44歩55角43金77角54歩56銀
1歩損ですが持ち歩がありますし、左銀が良い位置に移動できました。これならまあまあです。
△ 実戦は27銀で
86歩に59角87歩成
と金を作られたら劣勢です。飛車先を破られて代償もありませんからこのまま負けてしまいました。
86歩には78銀で
耐えています。後手から速い手もなさそうで、銀冠にしてから87歩
と合わせ
86歩を打って78銀~67銀とすればこれからの将棋です。ただ後手が歩損せずに8筋を突き捨てた形なのですから、面白くはありません。
× 27玉とすれば
離れ駒を作らないのですが、86歩78銀24歩
いつでも25歩をみせられて少しつらいです。
× 97桂は頑張った手ですが
86歩には85歩
95歩同歩同香86角
86同角同飛97香成同香55桂
金を取って77角があります。後手有利でしょう。
○ 反撃は75歩が筋で
振り飛車党ならどこかで見たことがあるでしょう。76銀~85銀の狙いです。
75角76銀53角85銀
86歩83歩同飛84歩82飛86角
角交換はまあまあです。26角77角53角76銀86歩
86同角84飛85歩
82飛なら53角成同金71角52飛84歩ですから、86角84歩87歩同飛68角成
こんな感じの攻防で互角です。ミレニアムが堅いようでも35歩同歩34歩とか、桂を手に入れて26桂~34桂とかがあるので、手が付けば早いです。
× 両方受けないのならば65歩とか
あるいは56歩とかなのですが、86歩78銀26角
86角(飛車ではいけない、1歩取られているので87歩と合わせるのも作戦負け)53角77銀
86角同銀79角87飛68角成
飛車交換では自信がなく、飛車の間に角や銀が挟まれるのでは悪くなります。
× 目につく攻めは45桂ですが
45同桂同歩55桂
これは見えるでしょう。桂交換はやりたくないです。
× 35歩は破れかぶれという感じで
35同歩34歩は理想ですが、86歩78銀35角
では失敗です。歩を取られて87歩ではつまらないですし、86角では悪いというのは前の変化と同じです。
先手のねらいとしては(後手が86歩と伸ばさないで)35同角に75歩26角76銀
と8筋の逆襲だったのですが、これでも玉頭の歩を2つ失って8筋を何とか破るくらいでは心もとないです。
☆ まとめ
まだ序盤の終わりくらいですから、たいていは無理なことを考えない方が良いです。
無理をしない87歩で、26歩を取られても手得だから中央から動いてまあまあ、というのはさばきの振り飛車らしい考え方でしょう。
27銀86歩78銀、歩損を回避して立て直すこともできました。これは受けを苦にしない棋風ならば。
強気で行くならば75歩から8筋の攻防です。基本的には先手だけ左銀を使えるので優位に立てるはずですが、失敗すると玉の堅さが違うので劣勢になります。攻める振り飛車が好きならばこれを選びます。
振り飛車党にもいろいろなタイプがあって
さばく振り飛車
自分から攻める振り飛車
カウンターで攻める振り飛車
受ける振り飛車
など自分の得意なものがあるでしょう。だけど戦型の選択権が居飛車にあるのが普通で、その戦型によってどれかの型を強いられることが多いです。1つだけできても勝ち続けられないのです。そういう意味で難しい戦法だなあと思います。