第1問

22角は許せないです。
A 44角 B 31角 C 33桂
第2問

受け間違えてはいけません。少し読みましょう。
A 53同金 B 45歩 C 42角
第3問

有利なので千日手ではばからしいです。
A 45同金 B 33桂 C 25歩
第4問

どうやっても良いところですが、攻防の手は?
A 49馬 B 36歩 C 53桂
20180502今日の一手
2月18日の名南将棋大会から、NさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
香歩歩と金の交換で竜馬VS竜を作り合っています。終盤ですし、損得なしとみてよいでしょう。
玉の堅さは同程度。(2路離れた金2枚と近接した金1枚の差ですから難しい比較です。)
先手の攻め駒は31竜52金で2枚。
後手の攻め駒は19竜76桂と持ち駒角銀香で5枚。
総合すれば先手不利です。
終盤の寄せ合いならば何手で詰めろになるか数えたほうが正確で、後手玉は61金同銀52金~61竜82玉72銀で詰めろ。61金82玉62金~71竜93玉72金、ではまだ詰まないです。現状は4手すきでしょう。
先手玉は48銀~59銀成~58成銀で詰めろの4手すき。
先手番ですから先手有利ということにはなるのですが、先手の攻め駒が2枚だけなので後手が受けやすく、形勢互角と見るべきでしょうか。
△ 目につくのは61金で
61同銀52金72銀打61金同銀52銀62金
これは後手がほぼ回避できない千日手で(最初の61金を取れないのでは悪い)、先手が互角以上の形勢だったということの証明でもあります。
× 実戦は45桂と跳ねて攻め駒を増やしました。銀取りも避けて自然な手なのですが、75香と打たれて
先手の持ち駒がないのでとても厳しいのです。(今から61金だと金を渡すので後手の88銀が詰めろになり、千日手にもできず。)
53桂不成88銀61桂成82玉
後手玉に詰めろをかけられません。88銀同桂成同玉79角98玉59竜
必至をかけられて終わりました。
戻って62成桂で寄せ合いに行っても
79銀成77玉59竜
が詰めろ。後手玉は72成桂同玉61竜73玉62竜と追っても詰まないです。
残念ながら1枚足らない1手負けでした。
△ 45桂~53桂不成~61桂成では金を取るまでに3手かかります。44馬と切れば
44同歩でしょうから、62香
2手分で61金を取ることができます。75香61香成82玉62成香88銀
72成香93玉71竜
これで後手玉に詰めろがかかりました。1手速いです。79銀成77玉64角
詰めろを回避されても85金で勝ち。86玉もあります。
75香のほうは先手勝ちのようですが、角を渡しているので48銀
という迫り方があります。寄せ合いだと61香成82玉62成香59銀成72成香同玉61竜82玉72銀
先に後手玉が詰めろになるのは一緒ですが、69角77玉87角成同玉84香
合駒が悪いので厳しいです。詰みを回避できるのは86角同香77玉
なのですが、後手は92角などと詰めろを受けるほかに、87香成同玉84香86香同香77玉で同じ図になる千日手を選べます。
先手としては48銀の時に金を取って69金打
とか、打たないで69金84香77金
と受けに回ることも考えられます。
それを含めて44馬同歩62香は形勢不明です。
○ これも3手かかる手なのですが、33馬
として43馬~61金 という迫り方もあります。33馬ではなくて21馬~43馬でも同じことです。
75香43馬88銀
61金82玉62金に79銀成77玉59竜
先手玉に詰めろがかかりました。ここで72金同玉61馬
これは83馬の筋で詰みがあります。
72金には93玉と逃げるしかなく、81竜
これで詰めろ逃れの詰めろなのです。(先手玉の詰み筋には81桂を跳ねる必要があった。)
後手としては75香がだめなら46香です。
46同歩には57香で迫ります。先手は無視して直線的に寄せ合うと、43馬47香成61金82玉62金58成香72金
72同玉に73歩がぴったりで、73同玉71竜72金82銀84玉76馬
攻防で詰めろをかけられるので先手勝ちです。
× 他には53金として
75香に77歩を用意するのは考えられます。
1手で歩を入手できるのは53金だけです。
46香同歩57香に62香
というのは11馬の利きがありますから先手有望です。
だけど後手75角というのが攻防で
31竜も射程に入っています。42竜に57歩
53歩を取ってしまったのでここに歩を打たれるとは、うまい返し技がありました。
× あとは95歩がどうかですが
突き捨てが入ると後手玉を追ったときに有効になるかもしれません。でも手抜きで75香94歩88銀93歩成79銀成77玉88角86玉93香
端を破れず逆用されてしまいます。
☆ まとめ
後手61金をどう狙うかという問題でしたが
①すぐに61金と取るのは千日手です。
②45桂~53桂不成~61桂成(あるいは45桂~53桂成~61金というのも)は3手かかります。それでも後手玉に詰めろをかけられないので寄せ合い負けでした。
③44馬同歩62香は2手分で61金を取ることになります。だけど角を渡しているので後手から48銀の寄せがあって難しいです。
④33馬~43馬~61金はやはり3手かかるのですが、その後で43馬が攻防に働くのでした。
難しい選択でしたね。感覚的には馬が遊んでいるから悪い、だから千日手で良い。あるいは馬が遊んでいるから使って勝てないか、と考えるものなのでしょう。