第1問

手厚く指したいです。
A 22歩 B 55歩 C 55銀打
第2問

銀取りをどうするかですが
A 64銀 B 54同銀 C 66銀
第3問

攻め続けたいです。
A 11角成 B 97角 C 53桂成
第4問

味の良い手です。
A 66角 B 66桂 C 53歩
20180512今日の一手
2月18日の名南将棋大会から、KさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒はありません。
後手の攻め駒は33角1枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
まだ序盤のなんでもない局面に見えるのですが、特に対四間飛車での88玉型の左美濃は危険です。33角の利きに88玉があるので、77角を移動させると隙ができます。四間飛車では腰掛銀に構えられるので、6筋を攻める駒になるのです。私もよくつぶされました。
何か持久戦の駒組みに工夫をするか、早い仕掛けを考えたいのです。
△か× 実戦は86歩から固めようとしたのですが、74歩に85歩
というのが工夫ではあります。しかし73桂36歩85桂
突いた歩を取られてしまいました。59角65歩37角66歩
角を転回したものの、後手玉は71なので王手になりません。37角の利きは46歩同歩、あるいは46歩同角同飛でなくなるわけですから、好きなように攻められてつぶれるだけです。
85歩を突かないで87銀から98玉
を急げばつぶれることはないのですが、がっちり組みあがると
先手から手を出せない上に玉の堅さは同等ですからつまりません。せいぜい千日手でしょう。
△ 75歩と突けば
位取りではありますが、74歩同歩74銀とすぐに動かれて76金では形が悪いです。放棄して
銀冠に組んでおけば、後手が1歩持ったということにはなるのですが、後手は7筋に傷ができたと見ることはできるかもしれません。穴熊に組み替えて攻めてこいという感じで一局です。
△か× 仕掛けの筋は65歩で
65同銀33角成同桂24歩同歩同飛
飛車をさばくのが狙い筋です。後手に反撃があって、76銀同金35角
先手陣がかなり乱されていますから飛車の空成りだけでは自信がないです。
76銀に68金引で我慢すると
46歩同歩45桂
という筋があるのはご存知でしょう。46歩は銀で取らねばなりません。
46同銀に28歩が利きそうで、28同飛39角21飛成28歩
桂馬を取られてしまいます。
先手の工夫は65歩同銀に77桂
銀を引かせれば76銀や王手飛車の筋がなくなります。39角58飛(ほかの位置は76銀がある)57角成
この形は強襲が利くのです。57同金には76銀
駒得(と言っても銀歩歩と角の交換では威張れません)でも玉の堅さに差がつきました。46歩同歩45歩や77銀成同銀65桂という攻め筋があるので後手のほうが指しやすいのです。
57角成を同飛とすると66銀打
飛車を逃げて46歩というのは嫌ですから、65桂57銀成53桂不成
斬り合いにするのですが、67成銀61桂成同銀67銀
これも後手よしでしょう。
○ 36歩と突いておくと
先ほどの35角の反撃がないですし、後の28歩は37桂と逃げることができます。後手は82玉だとして、65歩同銀33角成同桂24歩同歩同飛
確かに35角がないし、28歩も甘いですね。これならまあまあだと言えるでしょう。
× なお24歩を突き捨てておくのは当然の手ではあるのですが
24同角65歩同銀11角成76銀
あらかじめ香をかわされているところですから11角成が甘いです。76同金57角成23飛成46歩21竜47歩成
先手が指せないこともないけれど、後手を持ちたい形勢でしょう。
☆ まとめ
知識として88玉型の左美濃は作戦負けになりやすいというのを覚えておきましょう。使うには何かしらの工夫が必要なのですが、かなり苦労します。
この戦型で一度失敗したならば、序盤作戦をもっと研究しておくか、避けるか、の2択です。反省しないで何度も負けたら楽しくないです。
問題図では後手の45歩が少し早いのだと思いますが、65歩から仕掛ける手段が生じています。飛車先を破って有利、と単純に言えないのが気を付けるべきところで、後手の反撃筋があるのです。
一般的にカウンター攻撃のほうが強力なので、あまり自分から仕掛けたくはないのですが、作戦負けになりそうなら仕方ありません。36歩を突いておいて65歩でなんとかなる、というくらいの局面でした。
作戦勝ちのほうは相手が苦しくなって無理に動いてもらうというのが一番楽なのです。先手は作戦負けになりやすいので、無理筋にならないように慎重に読まねばなりません。