![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/bb/1dfe50a4a6822b3b6e46bf61853f0241.jpg)
サイズ F4
薬師寺を訪れたのは、暮れも押し詰まった、風に風鐸の鳴る寒い日だった。
ニュースや天気予報が、第一級の寒波襲来を告げていた。
前回来た時は、創建時の西塔は消滅したまま、その場には古い心礎が半分土に
埋もれて残されていた。
この石の中ほどにあるかっては塔の心柱を受けていた窪みに雨水が溜まっていて、
東塔を眺め見るときに、水面に映る東塔の影も合わせ見ることができて、絶好の
撮影ポイントとして好かれていた。
薬師寺で、創建時の遺構を残しているのは東塔だけで、1300年を経ているこの
塔の保存、修理の為に、年明けから解体修理が行われ、10年程はお目にかかれない
そうである。
回廊で囲われた広いスペースの内に建つ、金堂、大講堂、西三重塔をはじめ
中門まで、既に改築されていて、それらは東塔の伝える白鳳時代の細部デイテール
に則っとっているものの、連子窓の青(あお)色、扉、柱の丹(に)色そして飾り
金物の金ピカと、華やいでいる。
その中で当の東塔だけが連子窓まで白壁に塗りつぶされたりしながらも懸命に
白鳳の姿を今に伝えてくれている。
今回の修理が、創建当初への復元改修になるのなら、10年後に逢う東塔は、
別人の顔をしていることだろう。
裳階(もこし)をつけ、緩やかな勾配の大きな屋根を持つ東塔のスケッチを
ほぼ終えて気がついたら、体を痛めるほどに冷え切っていて、吐き気までしていた。
やっと落ち着いたのは、西大寺駅まで戻って、熱い立ち食いそばにありついて
からであった。
目を通してくださりありがとうございました
![日記@BlogRanking](http://img.diary-ranking.com/banner01.gif)
薬師寺を訪れたのは、暮れも押し詰まった、風に風鐸の鳴る寒い日だった。
ニュースや天気予報が、第一級の寒波襲来を告げていた。
前回来た時は、創建時の西塔は消滅したまま、その場には古い心礎が半分土に
埋もれて残されていた。
この石の中ほどにあるかっては塔の心柱を受けていた窪みに雨水が溜まっていて、
東塔を眺め見るときに、水面に映る東塔の影も合わせ見ることができて、絶好の
撮影ポイントとして好かれていた。
薬師寺で、創建時の遺構を残しているのは東塔だけで、1300年を経ているこの
塔の保存、修理の為に、年明けから解体修理が行われ、10年程はお目にかかれない
そうである。
回廊で囲われた広いスペースの内に建つ、金堂、大講堂、西三重塔をはじめ
中門まで、既に改築されていて、それらは東塔の伝える白鳳時代の細部デイテール
に則っとっているものの、連子窓の青(あお)色、扉、柱の丹(に)色そして飾り
金物の金ピカと、華やいでいる。
その中で当の東塔だけが連子窓まで白壁に塗りつぶされたりしながらも懸命に
白鳳の姿を今に伝えてくれている。
今回の修理が、創建当初への復元改修になるのなら、10年後に逢う東塔は、
別人の顔をしていることだろう。
裳階(もこし)をつけ、緩やかな勾配の大きな屋根を持つ東塔のスケッチを
ほぼ終えて気がついたら、体を痛めるほどに冷え切っていて、吐き気までしていた。
やっと落ち着いたのは、西大寺駅まで戻って、熱い立ち食いそばにありついて
からであった。
目を通してくださりありがとうございました
![日記@BlogRanking](http://img.diary-ranking.com/banner01.gif)
薬師寺、東塔が大修理に入る前に、寒い中
スケッチにいかれたのですね。
大変貴重な絵になりますね。
この絵を頭に焼き付けておきたいものです。
10年後の修復された東塔を元気で見ることが
出来たときに思い出せるといいなと思うのですが・・・。
この一年すばらしい絵と文から、多くのことを学ばせていただきました。
本当にありがとうございました。
どうぞ御身大切になさり、新年をお迎えくださいませ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ついに行きましたか!!
寒くて大変でしたね。
薬師寺東塔を見るたびに、大学一回生の夏休みに出た透視図の宿題で、コジマ君が東塔の絵を画いてきたのを強烈に想い出します。自分は何を画いたのかは完全に忘れているのに・・・。
私の写真は来年ということで・・・。
良いお年を。
寒かったから、最初はスケッチをする気はなく、建物や、
薬師三尊像、聖観音菩薩像の仏像を見て回っていたのですが、
どうも改修されたものがイメージの違うものになるのでは
と思われ、お別れのつもりで描きました。
この一年、言葉足らずの書き込みや粗雑な絵にも丁寧な
コメントを頂き、こちらこそありがとうございました。
よいお年を。
正月明けにも特別公開があるようです。
この塔を透視図風に描くのは大変な事だったでしょうね。
塔の写真の方を期待しています。
よいお年を。
本当に天平時代の古建築や仏像はすばらしいですね。
写真ではここまで雰囲気が出ないです。
25日に行かれたのですか?
私は寒波襲来の中、バスが強風でハンドルを
取られ横揺れしながら明石大橋を渡り淡路島で
飛ばされそうになりながら撮影、舞子浜に戻り
海面から潮が吹き上げる中撮影、摩耶山頂では凍えながら夜景撮影と過酷な一日でした。
”熱い立ち食いそば”何よりのご馳走だった
でしょう。
いえいえ、その時写した写真と比べると恥ずかしい所があちこちに出ています。
ただこの絵は、良くても悪くても、satoyama が描いたものだから、記念に残しておこうと思います。
貴方の撮影行はほんとにハードなものですね。
地吹雪ならぬ、噴き上げる潮の写真も見せて下さい。