紅白の椿 水彩 F6
82歳になる恩師から手紙をもらった。
小学6年生だった自分達を、教員養成所を出てすぐに受け持ってくれた女の
先生である。
この正月に送った年賀状の返しに貰った手紙に対して、近況を書いて送ったら、
再び長文の手紙が返ってきたのである。
あの頃、法隆寺の夢殿やその近くの法輪寺や法起寺へ度々連れ出してくれたり、
中之島中央公会堂へスケッチに連れていってくれたり、或いはこれを読めと云って
本を何度かプレゼントしてくれたことは、成長過程の自分にどれだけの影響を残し
てくれたか計り知れない。
期待に沿えていない近況を伝えるのは辛かったけれど、読んでくれる人を悲しま
せたようである。
目を通してくださりありがとうございました
田舎家 水彩 F2
友人が、朝の散歩の時に、同じ歩くのならと捨てられている空き瓶や
空き缶を拾って歩いていたら、同じように歩いている人から、何処かに
それを買ってくれるところが有るのかと訊ねられたという。
金目当てにしていると思われたようで、そのような発想しかできないのかと
嘆いていた。
朝、電車を降りていつもの道を歩いていると、ビニール袋を片手に
街路樹の足元などのゴミを拾っている人に出会うことがある。
この人がすれ違うときに、その都度「お早うございます。お仕事ご苦労う
さまです」と言ってくれるが、からかっているのではないことは目を見れば分る。
しかし、通院途上の身にはちょっと・・・・。
掲載の絵は、知人に会うのに約束の時間より少し早く家を出て、途中で車を
止めて描いたものであるが、寒さには勝てず、色の仕上げは家でした。
目を通してくださりありがとうございました
円空展へ行って来た。
ずうっと気に懸けながら、とうとう最終日になってしまった。
円空仏も、木喰仏も好きで、このような催しだけでなくお寺で拝観
することも多い。
円空仏の生成り、木喰仏の笑顔と言われるが、今回は円空の生成りの
すばらしい仏像に出会うことができた。
大きな木の根をそのまま生かして、大黒天の顔と小槌が浅く彫られて
いるだけであるが、少し曲がってふっくらとした生成りの根っこが、
袋を背負った大黒天のイメージにぴったりであった(写真)。
その他には、背高さ5~6センチの千体仏云われる400体ほどの像と、
噴煙の昇る富士山の絵が興味深かった。
水彩画 「藪ツバキ と ねこやなぎ」 F6
目を通してくださりありがとうございました