淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

春   [667]

2015-03-30 20:02:56 | 淡彩スケッチ
       
           〈蛸壺〉   水彩 F6

       
           〈神戸市農業公園〉  水彩 F3


      第40回記念神戸市展に応募したけれども、結果は選外であった。
      少しばかりの期待を持っていたのだが、すぐに気持ちの切り替えができた。
      頭をガ~ンと叩かれた気もしたが、これが自分の実力であろう。
      自分の今の力でなまじ入選していたら、驕り高ぶりが出たであろう。
      その程度のレベルで進歩も止まってしまうだろう。
      乗り越えるひとつの励みにしようと思う。

      県立美術館で「ホドラー展」観てきた。
      1910年ころに活躍していて、スイスの巨匠と云われているそうである。
      反射、反映そして反復を大事にして、そのなかにリズムを見つけ出している。
      肉体の正確なデッサンの中に長、短の比率を変えることにより力強いリズムを
     生み出していた。
      受ける光を強調した風景画も魅力的であった。
      癌に病む病床の愛人を、最後の瞬間までを描いて残された数枚の絵にはジーンときた。



       
       
       
       

       
       

       

千年家 旧古井家住宅  (国指定 重要文化財)

2015-03-17 19:10:53 | 淡彩スケッチ
        
           千年家 旧古井家住宅  前面   水彩スケッチ F3

        
           千年家 旧古井家住宅  前面道路より  水彩スケッチ F3 

        他人(ひと)さんのブログを見て、前から是非にと思っていた姫路市安富町皆河の
       「千年家 古井家」へ行ってきた。
        ここでも姫路市かと思うような山間の県道を走行していると、山裾の斜面を削って造られた
       平坦地に一戸一戸が立つ小さな集落が現われて、その中にこの「千年家」は自然な振る舞いで
       建っていた。

        建造は室町末期と推定されていて、優に400年を経たこの古民家の前に立つたとき、不思議な
       感動を覚えた。
        この建物に対して大きすぎるほどの屋根、深い軒、低い軒先。
        開口部の少ない、土塗りの大壁。
        視線を遮るものは何も無しに美しい姿を展開してくれていた。
        周辺の広場には、ベンチもテーブルも設置してくれていて、近隣の人がボランテイアで管理を
        されていた。
        現地でもらった姫路市教育委員会発行の案内チラシによると、
       「床の間に置かれている石は、この家建設の時、裏山から転がりこんできたもので、『万万年無災の
       亀石』と称されていて、火難の際にはこの石が水を噴いて村人たちを救ったというような霊異が伝え
       られており、昔から「無災の千年家」とか「寿永の家」と呼ばれていた」そうである。
        そういうことであれば、この家は、近隣の人たちからも大事にされ、家主も勝手な改造、建て替え
       は出来ず、今の時代までしっかりと受け継がれてきたのではなかろうかと思う。

        家屋内の半分は住まいとする高床、残り半分は土間とし、その一部を厩(うまや)としている。
        昭和の時代に入って半解体修理が行われているが、古い時代の製材工法で作られた柱、板、梁が
       使われているうえ、移築再建でないことが、この家に住み、あるいは通り過ぎて行った人たちの息吹きが
       漂っているように思えてくる。
     


千年家 (旧)古井家住宅のこと (現地でもらた説明書から抜粋)

        国指定 重要文化財
        建築年代は構造技法からみて室町末期と推定され、四百余年以上を経たものに間違いなく、全国でも
       一、二を争う遺構であり、建築史や民族学的にみても、重要かつ貴重な文化財であるといわれている。

       昭和42年 国 重要文化財の指定を受ける
       昭和45年 国庫補助事業として、半解体修理を行う
       平成9年  茅葺屋根の葺き替え

        また、日本最古住宅の一つという意味で三大千年家の一つともいわれている。
        三大千年家とは 
        箱木家  (神戸市北区)
        古井家   (当家)
        横大路家 (福岡市新宮町)である。

       姫路市所有
       兵庫県姫路市安富町皆河
       中国自動車道 山崎ICより 東北12キロ
       開館日 土、日、祝
      入館料 無料



侘助    [665]

2015-03-12 20:17:40 | 水彩画
            
              「侘助」  水彩  38×28 センチ

              庭に育つ侘助は、年末には花をつけていたのに、盛りを過ぎではいる
             ものの、まだ沢山の花をつけている。
              一月にも、この欄にスケッチしたものを掲載したけれども、今日の
             寒い一日、外に出ることも無く、またまた描くことにした。
              先日、「春の訪れ」と題して、黄色やピンクの花を描いてUPした
             ばかりなのに、本当に「日替わり」の天候である

春の訪れ    [664.]

2015-03-07 20:55:09 | 淡彩スケッチ
           
                  水彩 F6 

             通りがかりの店頭で見かけた花に惹かれて買って帰ったけれども、
           この名も知らないフリルのような花は、描くにはちょっと難しすぎた。
            描き終えた今も、素知らぬ顔をして部屋を明るくしてくれている。

三田母子の秋   [663]

2015-03-03 19:48:03 | 油絵

三田母子の秋    油彩 P30

        昨年の秋に現地でスケッチをしたものや、その時写真に撮って帰ったものを
       ベースにして10号の油絵にしていたのだが、改めて30号(91×65cm)の
       油絵にした。
        周りの山の芽吹きの動きが目にもはっりとしてきたのに、いかにも季節外れの
       絵となってしまったが、それだけ長く楽しんでいたということになる。