淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

人物写生 アラビアンナイトの世界   [723]

2016-07-28 23:44:29 | 油絵
           
             アラビアンナイトの世界
                 油彩 サイズ P10

              絵の教室で久し振りに人物を描くことが出来た。
            モデルさんに、何処の民族衣装ですかと聞いたら、アラビアンナイトの
           世界のイメージですということだった。
            ん~、分かったような、分からないような・・・・。
            
            冷房の効いた涼しい部屋で、ノンビリ美人を描けて、極楽であった。

            二日に渡り、20分間を延べ8回

柳田國男 生家 訪問     [722]

2016-07-11 19:58:25 | 淡彩スケッチ
        
            「柳田國男 生家」 水彩 P3

姫路市の北、福崎にある柳田國男の生家へ行ってきた。
前々からこの人のこと、とりわけ「遠野物語」には親しんできた。
どんなきっかけだったかは分からないけれど、中学の頃には、筑摩書房の日本文学
全集の内の柳田國男編を手に入れて読んでいた。

今回訪れた生家には、彼は生後の10年しか住んでいない。
この家に、六男だった彼は、両親、長兄夫婦と、弟達二人と、合わせて7人で住ん
でいた。
高等小学校卒業後、近在の旧家に1年間預けられ、その後、長兄の移住に付いて
茨城県に移り住んでいる。

後年、彼はこの家のことを著書[故郷七十年]の中で、「日本一小さい家」と書いて
いるそうである。
「この家の小ささという運命から私の民族学への志も源をはっしたといってよい」とも。


床面積が単に狭いということだけでなく、狭い家に多人数で住むことによって生まれ
た家族の不幸を想ってのことと紹介されている。

現地に建ててある掲示板には
平面構成は4畳半二間と3畳二間の整形四ツ間取り、田の字型である。
江戸時代中期(18世紀中頃)の建築と考えられ、当時の一般農家の基本的平面を持つ
民家としても重要である
とあった。

県指定重要文化財

       

農村歌舞伎舞台(2)   [721]

2016-07-02 21:38:34 | 淡彩スケッチ
        
           上谷上農村歌舞伎舞台  水彩 F 4

          
            平成25年 当舞台で上演されたときの写真 NETより借用

          この農村歌舞伎の舞台は、有馬街道の通る狭い谷合に向かって流れ落ちるような山裾の
        集落の中にあった。
         家々は、うねるような細い道に沿って、玉石積の擁壁で確保された平坦地に建っていた。

         上谷上農村歌舞伎舞台は、地元の鎮守である天満神社の境内にあった。
         道沿いに建つ鳥居をくぐって、15段ほどの石段を登って進む参道を覆いかぶさるように
        してこの舞台が建ち、抜け出た所が境内広場、向こう正面に神社本殿が建っていた。

         娯楽もろくに無かった時代には、たまの農村歌舞伎の楽しみは貴重なものであっただろう。
         近在の人達が三々五々に集まって来て、わき起こすざわめきを想いうかべながら、いまは
        もう屋根面いっぱいに苔を覆った舞台をスケッチした。



         兵庫県教育委員会が設置している案内版やNET で拾い読みしたものを列記したので、興味
        のある方は目をとおしてください。

         江戸時代末期から明治にかけて農村歌舞伎が全国的に流行し、山田町でも[注 神戸市北区
        山田町]十三ヶ村に十四棟もあった。

         建物は茅葺入母屋平屋、正面11.07メートル 側面7.40メートル である。

         この舞台は、文久3年 (1163)[注、明治元年より5年前のこと]に建てられたと
        推定される。

         建物の中央を参道が通り抜けになっているから、舞台として用いるときは床を張った。

         斜面に建っているので、背面、側面の壁下に石積壁を造り、半地下として、床下を楽屋にし
        ている。

         この舞台の特徴は、上演のとき、舞台の上に床几(しょうぎ)四台をつないで置き、回り
        舞台にしていることである。 回り舞台の前身とも言え、舞台の発達を知る上で貴重なものである。 

         農村歌舞伎の上演会は、山田町の下谷上・上谷上・藍那・小河の現存の舞台をローテーションで
        活用していて、平成25年度は、この上谷上の農村歌舞伎舞台で上演された。

         兵庫県指定重要有形民俗文化財の指定を受けている。