淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

梅雨の晴れ間    [681]

2015-06-22 22:23:12 | 油絵
      
           街中の公園  油彩  F10
           梅雨の晴れ間に描いてみた

 
      田植え前の水田を、燕が影を映すように水面すれすれに飛び交っている。
     川沿いの桜並木は、格好の散歩コースで、毎春楽しませてくれている。
     並木の途切れた所には、新しく20本ほどの若木が植樹されていて、その1本ごとに、寄進した人の
    名前と「ひとこと」が書かれたカードが掛けられている。
     どの木の「ひとこと」もよく考えられていて、ほほえましいものが多かった。
     残念なことに、そのうちの数本が枯れていて、その木のカードの文字は風雨でかすれているが、
    「喜びは自分でつくる」と読める。
     花をつけることなく若木は枯れたけれど、この言葉は生きている。



アジサイ(紫陽花)    [680]

2015-06-20 19:57:31 | 淡彩スケッチ
      
          アジサイ  水彩 F6

      今、どこへ行っても楽しませてくれている。
      種類が多いし、色もいろいろ。
      雨に強いのもありがたいことである。
      原種は日本に自生するガクアジサイで、原産地はもちろん日本と云うのもうれしい。
      土が変われば、挿し木してみても色がが変わるというのは不思議なことだ。

      知人宅に活けてあったものが気に入ったので、そのまま貰って帰って描いた。
      この花のスケッチは難しそうで、描いたことはなかったけれど、初めて挑戦してみた。




      
         蔦かご   水彩  F6

子ツバメの 巣立ち

2015-06-12 01:00:01 | 淡彩スケッチ
    「豚は肥やしてから食え」の言葉通り、ここ3年、玄関軒下の巣でツバメの子が
   孵化しても、大きくなってやっと飛び立つ頃になると決まってカラスに襲われ続けてきた。
    可愛そうに親鳥も、その日からはもうその巣には戻らなくなっていた。
    もっと安全な所で巣作りをしてくれと、巣そのものを取り払ってしまおうかとも思っていた。

    昨年、生野銀山跡の旧家をスケッチに行った時、その近くの家の深い軒下にツバメの巣が
   あって、細竹を30センチピッチで組んだ格子状のものを天井から吊り下げられているのに気が
   ついた。
    尋ねてみると、カラスは得物を襲うのに、下方から飛び上がる習性があるからで、こうする
   ことで効果があると教えてくれた。

    釣り下ろした格子から、銀紙を垂らすなどしていたら、近所の人から「ツバメ対策ですか」と
   云われたりしたけれど、「いえ、カラス対策です」と受け答えしているうちに、効果があった
   のか先日6匹の子ツバメが舞い上がった。
    夜はやはり巣に戻っているが、狭いことであろう。
    二番子の生れることも楽しみにしている。


    
    

    
やっと顔を見せ始めたころ

    
       フルメンバーが6匹だということが分かったころ

    
       親鳥が餌を持ち帰るのを察知して、一斉に口を開けてまっている

    
       親は餌を咥えて帰巣しても、素早く一匹にだけ口移ししてすぐに飛び立つ

    
       やっと飛べるようになった早朝、前の電線に危なげに止っていた 

    
       カラス対策の吊棚に泊まる雛鳥

口紅を差す    [678]

2015-06-06 18:10:44 | 淡彩スケッチ
      
           神戸文学館  F3

      遅い昼飯を食べているとき、何気なくつけていたテレビの画面で、若い頃の中村錦之介が、
     田舎ヤクザを相手に派手な立ち回りをしていた。
      画面の切り取り、カメラのアングルが素晴らしく、その美しさに惹かれてとうとう最後まで
     見てしまった。

      終幕近くになって、死の病の女性が、自分の為にヤクザの争いの中に飛び出していった男
     (錦之介)を思いながら、おそらく息を引き取った後に見せることになるであろう自分の顔に、
     苦しいなかを体を起こして口紅を差すシーンがあった。
      かすれがすれにしか引けない指の動きが、哀れにも美しかった。

      先日、書店の店頭に「大和ことばを美しく話す」という題名の本が数冊積んであった。
      たとえばどんな言葉だろうかと、開いたページに、「口紅を差す」と云う言葉が挙げられていて、
     塗ると差すの違いとか、差すときに使う指は薬指であるとかが書かれていて、このことが記憶に
     少し残っていた。

      テレビを見終って、新聞のテレビ番組欄を見たら、映画は「沓掛時次郎 遊侠一匹」。
      きれいな指の動きをみせていたのは、池内淳子であった。


      久しぶりに絵画作品展を見てきた。
      県立美術館王子分室原田の森ギャラリーで「主体関西作家展」及び「創元展」
      神戸まちつくり会館で、橋本邦彦の指導する「橋水会水彩風景画展」を。

      原田の森分室では、見終って向かいの神戸文学館をスケッチした。