「豚は肥やしてから食え」の言葉通り、ここ3年、玄関軒下の巣でツバメの子が
孵化しても、大きくなってやっと飛び立つ頃になると決まってカラスに襲われ続けてきた。
可愛そうに親鳥も、その日からはもうその巣には戻らなくなっていた。
もっと安全な所で巣作りをしてくれと、巣そのものを取り払ってしまおうかとも思っていた。
昨年、生野銀山跡の旧家をスケッチに行った時、その近くの家の深い軒下にツバメの巣が
あって、細竹を30センチピッチで組んだ格子状のものを天井から吊り下げられているのに気が
ついた。
尋ねてみると、カラスは得物を襲うのに、下方から飛び上がる習性があるからで、こうする
ことで効果があると教えてくれた。
釣り下ろした格子から、銀紙を垂らすなどしていたら、近所の人から「ツバメ対策ですか」と
云われたりしたけれど、「いえ、カラス対策です」と受け答えしているうちに、効果があった
のか先日6匹の子ツバメが舞い上がった。
夜はやはり巣に戻っているが、狭いことであろう。
二番子の生れることも楽しみにしている。
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やっと顔を見せ始めたころ
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フルメンバーが6匹だということが分かったころ
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親鳥が餌を持ち帰るのを察知して、一斉に口を開けてまっている
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親は餌を咥えて帰巣しても、素早く一匹にだけ口移ししてすぐに飛び立つ
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やっと飛べるようになった早朝、前の電線に危なげに止っていた
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カラス対策の吊棚に泊まる雛鳥