淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

里山歩き     [697]

2015-10-30 18:56:19 | 淡彩スケッチ
        
               茅葺民家  水彩スケッチ  サイズ F5

             この春、ぶらぶら歩きをしていた時に見つけていた茅葺民家を描きに行ってきた。
           広縁が大きく開かれていて、日差しを受けた広縁の白い障子が爽やかだった。
           家の前の野菜畑で仕事をされていたこの家のご婦人に声をかけたら、快く了承
          してくれたが、その時、「こんなに古くなってしまって、建て替えることを思案して
          いるのです」と云われていた。
           これでまた茅葺屋根が消えてしまうのか。

           家の周りをあちこち歩き回った末に、結局、家屋から離れて、稲の刈り跡越しに
          スケッチをした。

           
           
                「 花 」  油彩   サイズ P10

             絵の教室で花(造花)を描いてきた。
           週一(いち)3回。各回2時間。
           描いているときも、描き終わってからも気持ちが、何だかしっくりとしなかった。
           モチーフを、いつの間にか、知らず知らずのうちに、花としてでなく、品物、静物
          として描いていたからではなかろうかと思う。


          

旧西尾家住宅       [696]

2015-10-17 22:55:26 | 淡彩スケッチ
       
旧西尾家 主家  F6

         仕事をしていた頃に、半年ほど吹田市庁舎に通っていたことが有った。その時に、
      1階ロビーで、旧西尾家住宅の紹介資料を目にしていたことを思いだし、先日近くへ
      行った際に寄ってきた。

       重要文化財。
       西尾家は、江戸時代の吹田村の庄屋であった。
       第11代、第12代の当主により、明治中期から昭和初頭にかけて建築・整備されて
      いた母屋をはじめとして、蔵、納屋、東屋などの屋敷全体の構成がそのまま残っている。
       当主が時代の先端を行く文化人であり教養豊かな茶匠であったから、文人墨客、学者
      との交流も多く、客間、茶室などに優れた数寄屋風の意匠が残されていた。

       敷地面積 4500 ㎡
       電話番号は、今も0001番が受継がれているが、この地に於ける当時の当家の立場が
      窺われる。
       土地、建物は、現在は物納されて所有権は近畿財務局にあり、吹田市に管理を委託され
      ていて、吹田市文化交流館として無料で一般公開されていた。

       ボランテイアの人たちから丁寧な案内、説明を受けることが出来た。


       
           家屋敷の模型

       
           茶室外観

秋のひとこま     [695]

2015-10-14 17:08:11 | 淡彩スケッチ
          

            秋も深まって、周辺の田圃では稲刈りがすすんでいる。
          慌てて描きに行ったが、思いのほか風は冷たく、イーゼルが煽られる
         ほど強かった。
          朝のウオーキングには、下に見える川沿いを歩き、その先の小高い山は
         昔話にも出てくるものである。
          この眺めが好きで、何度もスケッチをしているが、いかんせん今回の
         6号サイズの用紙では小さすぎて、ちまちましたものになってしまった。


          

            車で15分のところ、神戸の市街地の背後に連なる六甲の山並みの裏側、
         神戸市北区の淡河でのスナップである。
          ソバの花の白さと、稔った稲との対比が美しい。
          1週間ほど後に、地方紙に同じ角度の写真が掲載されていたが、やはりプロの
         写真は上手かった。

 
          

            同じ淡河の風景。
          神戸の市街地に近いが、昔の村の姿をきれいに残している。
          所謂、工業化企画住宅の類はまだあまり見られない。
          此の辺りをぶらついていたら、必ず面白いものに出会える。
          犬ではないけれど。