淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

伊根の舟屋   [672]

2015-04-25 23:25:29 | 淡彩スケッチ
      
         伊根の舟屋  水彩スケッチ  F6


 伊根の舟屋 (旧作)  油彩  F8  

      絵仲間と、伊根の舟屋を描きに行ってきた。
      走行片道3時間、現地滞在4時間という計画であったが、スケッチを
     している最中に、帰りの出発を半時間早めるということになって、2枚目は
     ものにならなかった。

      伊根は、丹後半島から若狭湾に少しばかりの突出した地形が小さな湾を
     生み出し、その浜辺に沿って建てられた230軒ほどの舟屋で知られている。
      この家並みは、重要伝統的建造物群保存地にも選定されている。

      舟屋の1階は漁船を曳きこむスペース、作業場、物置として使い、2階は
     生活の場としている。
      舟屋の裏を通る道を挟んで向かい側に建つ母家には、裏の山が迫まっている。

      十数年前にも行ったことが有って、その数年後に、その時の写真をもとに
     油絵にしたが、HPに掲載したその絵のあまりの暗さに、知人が心配して電話を
     くれたことがあった。
      かなり落ち込んでいるのではと心配してくれたそうであった。
      その頃の、自分の暮らしを知っている人だった。

      今回スケッチの、ノーてんきな絵と比べながら、あの頃を想った

ブログ [ 思いつくまま ] のこと      「671」

2015-04-14 19:13:27 | 淡彩スケッチ
      ブログ「思いつくまま」を掲載されていたMie さんが亡くなられて
     丁度3年になります。

      Mieさんには、私が自分のブログ「淡彩スケッチひとり遊び」をUPした時に、
     最初に飛び込んできて下さって以来、お亡くなりになるまで、NET上でお付き
     合いをしていただいておりました。
      若いころから、日本画、能面打ち、木彫などを能くされていたそうで、それらは
     HPに展示されていました。
      晩年は写真にも没頭されていて、その作品は毎日更新のブログを飾っていました。
      幅広い活躍から沢山のフアンをお持ちでしたから、ブログ上でも、多くのコメントを
     受けておられました。

      残念にも病(癌)を得て入院された後も、体力の衰えていくにもかかわらず
     心境、日々の病状そして多くの人への感謝の気持ちをブログに載せておられました。

      しかし、2012・03・12日が最後の発信となり、2012・04・13日に、身近な方から、
     その日の死亡を伝える記事が書き込まれました。
 
      Mie さんが最後の書込みをされた後のブログには、励ましの言葉と、続いて哀悼の
     言葉が書き込まれ続き、その件数は52通にも達しました。

     
     Mie さんの作品を紹介します

     
         能面  菊慈童(きくじどう)
     
     
        写真

     
        写真
     
     
        日本画  藪かんぞうと黄たては  P10
      

椿一輪   [670]

2015-04-11 10:38:13 | 淡彩スケッチ
         
             つばき  サイズ F3


          目覚まし代わりのラジオから、
          「人はよく、私の生れは〇〇ですと言う。
           自分で生まれたわけでもないのに。生んでもらったのですよ。・・」と、
          寝ぼけの耳に飛び込んできた。

           なんという偶然、タイミングか。
           今日は、自分の誕生日

茅葺屋根の物置    [669]

2015-04-08 22:39:54 | 淡彩スケッチ
     
         永福家 南物置  水彩  F6

     
         永福家 北物置  ペン画 F6

     まるで梅雨の間の晴れ日のような日に、永福家へスケッチに行ってきた。
     この屋敷は、茅葺屋根の主屋と南北2棟の物置を合わせた3棟が神戸市
    指定文化財に指定されている。
     18世紀前期建築の主屋より新しいとはいえ、2棟の物置も19世紀中期の
    建築である。

     ご主人にお会いするのは今回が3度目。
     挨拶を済ませ、座り込んで物置を描いていたら、野良仕事をしていた主人も
    仕事を中断して傍に来て座り込み、問わず語りにいろんなことを話してくれた。

     山里のひとり暮らしは人寂しくもあろう。
     大事に守ってきた家屋敷のことを誰にであれ伝えておきたいのだろう。

     別れるとき、「折角描いているのに、邪魔をして悪かったねぇ」と云っていた。

     伝わってくるものはいっぱいあった。


里の春    [668]

2015-04-02 21:13:09 | 淡彩スケッチ
      
           水彩  F6

     ここまで登ってくると、周りはこの家とすぐ近くの禅寺
    だけになる。
     道は、ここで途切れ、道に沿っていた段々畑もいつの間にか消えてしまう。
     山の雑木の梢が一斉に芽吹き、霞がかかっているかのように光りだす。