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「柿」 F6
てっとり早く、手元にある柿を描いた。
柿にまつわる母との思い出があって、このブログにも書いたことがある。
店頭の柿をみても思い出す。
描いていても思い出す。
柿とは関係のないことだけれど、小学3年のころ、戦後3年目の時のこと。
母の言いつけで、村の郵便局へ家の預金から100円を下ろしに行った。
帰途、気になって袋の中の一円札を数えてみたら束には99枚しかない。
何度数え直してみても一枚足りなかった。
仕方なく、持っていた自分の小使いから1円を足して、そのまま母に渡しておいた。
しばらくして母に呼ばれて、白状したら、ただひとこと「心配せんでもええのに」と
言って、1円を返してくれた。
この母は、大学への入学で、下宿先へ家を出るとき、「タダで遊んだらあかんで」と、
こともなげに言ってくれた。