淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

キンセンカ   [717]

2016-05-19 12:12:12 | 淡彩スケッチ

            キンセンカ 水彩   F6

             オバマ大統領が被爆地ヒロシマを訪問することになったが、退任前の遺産造り
          でなく、本当の意味での、核兵器のない世界実現の一歩になってほしい。
 
           「人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
           たとえ原子力エネルギーが平和目的にのみ使われたとしても」 
               マルテイン・ハイデツカー (1889-1976)

           この言葉を「 世界の名言 100選 」 PHP文庫 で知った。

           ハイデツカーが生きていた時代は勿論のこと、この本(100選)が発行された時
          でさえも、福島第一原子力発電所爆発事故発生時よりも前のことである。

           人間は少しも賢くなっていないのだろうか。


西洋料理 「 船坂 」    [716]

2016-05-09 22:07:52 | 淡彩スケッチ
        
              船坂 外観スケッチ    サイズ  F1

           友人が誕生祝いにと、昼飯に誘ってくれた。
         丘陵地帯を通り抜ける道沿い。
         周辺は、茅葺き屋根の民家もちらほら見うけられる小さな集落と通過する車客相手の
        数軒の飲食店が並ぶだけ。
         小高い山がそばまで迫っている。

         開業して20年ほどとのこと。
         RC造。
         内部は、大部分を吹き抜けのフロアーとしていて、厨房部分の上にステージ状の
        2階床を張っている。
        柱、梁を抜き、屋根スラブも無い構造から生みだされたデザインに興味を惹かれた。

         食事のあと、外に出て、友に少し待ってもらってスケッチをした。

ヤドランカ・ストヤコビッチ のこと  [715]

2016-05-07 00:07:01 | 淡彩スケッチ
          
              湯乃山会堂 淡河宿本陣跡近くの民家  F1
                (今回の書き込みとはなんの関係もないけれど)


            地元新聞を見ていて懐かしい名前が目についた。
          ヤドランカ・ストヤコビッチ

          旧ユーゴスラビアの国民的な女性歌手。
          難病を患っていて死去。65歳。
          日本に滞在中の92年にボスニア紛争が起きたため、帰国できず東京を中心に
         活動を続けた。
          日本各地で公演、歌で平和を訴えた。映画「魂萌え!」の主題歌も歌うなど活躍
         したが、東日本大震災後に日本を離れ、ボスニアに戻った。
          兵庫県内でもコンサートや絵画展を開催。09年には本誌夕刊「随想」を執筆した。
                            (神戸新聞 5月6日夕刊)


          この人の600字ほどの「随想」を読んだ時、自分はこの人のことについて何も
         知らなかったのだけれど、心に引っ掛かるものがあって、自分のホームページに書
         いたことがある。
          久し振りに、「引き出し」から出してみた。

        (HPより)
          「人と人とが近い」   
          ヤドランカが新聞の「随想」欄で使っている言葉です。
          ドイツから来た従妹を連れて京都を旅し、その時の体験から、好意を持って 
          「・・・ 京都だけでなく、関西地方は、こういう空気に満ちています。ちょっと
         ユーモアもあって、人と人とがとても近い。」と書いています。
          こういう言い回しが有ることを知らなかったのですが、なんとなく分かるし、うまい
         表現だなあと感心しました。
          この歳まで仕事仕事でやってきて、仕事を離れた今、こういう人間関係の大事さに
         気づいているのです。
                        2009.5.28 の神戸新聞の夕刊を見て


               

ポートアイランド   [714]

2016-05-02 19:44:44 | 淡彩スケッチ
          

            「ポートアイランドから見る神戸港」  水彩 F6

            神戸港の向かい側、ポートアイランド(人口島)へ行ってきた。
          北公園にある異人館をスケッチするつもりだったけれど、一目見て描くのはあきらめて、
         その横から、六甲山を背にした神戸港を描くことにした。

          ずっと前に、体調を崩していた妻に代って、子守のつもりで小学校へ上がる前の姉弟を
         ポートアイランドへ遊びに連れて行ったことがある。
          乗っていたポートライナーが海を渡るとき、窓ガラスに顔をすりよせるようにして外を
         見下ろしていた息子が、突然大きな声で「お船が泳いでいる」と叫んだ時には恥ずかしい
         思いをした。
          もう35年も前になろうか。
          眼下に広がる神戸港は今見ても美しかった。

          北公園の高架下でスケッチを始めるときには近くに先客がいて、二十歳くらいの青年が
         トランペットの練習をしていた。
          その場が気に入ったから、かなり耳障りに思えたけれど、近くにイーゼルを据えて描き
         はじめた。
          不思議なことに、しばらくすると、青年のその一生懸命さに好感が湧いてきて、聞こえる
         トランペットの音が心地よくなってきたのである。
          こちらの方も描くことに気持ちが乗ってきて、後は全く意識さえしなくなってしまった。

          1時間くらい経っていただろうか、先に引き上げていく青年が、そばを通るときに、ペコ
         リと頭を下げて行ってくれた。
          ステージに立てる日がくるのだろうか。