淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

笠置寺と浄瑠璃寺   [774]

2017-11-26 13:24:16 | 淡彩スケッチ
                     
              浄瑠璃寺 三重塔 (国宝)  F3

          
              浄瑠璃寺 池越に見る阿弥陀堂 (本堂 国宝) F4 

         長姉、兄ともに逝き、残る姉と二人で、笠置山(京都府相楽郡)
        山頂にある笠置寺門前の料理旅館に宿泊し、参拝の後、夜のふけるまで、
        父母や姉、兄のことなど、思い出を話し合った。

         笠置寺は、歴史も古く、巨大な磨崖仏(弥勒仏)を本尊とし、南都との
        関係も深く栄えていたが、後醍醐天皇がこの山に籠って挙兵(元弘の乱)
        したため、その落城と共に、笠置寺も灰塵に帰した。

         紅葉がこの山の売りの一つであるだけに、部屋の中からの眺めまでが
        素晴らしかった。


         翌日は、笠置から20分ほどの所にある浄瑠璃寺へ行った。
         この寺を初めて訪れた時はまだ学生だった。
         岡部伊都子が「観光バスの行かない・・・埋もれた古寺」の中の浄瑠璃寺
        の項を書いたという、1960年3月、この頃である。

         寒くも無く、快晴の祝日。
         人の出は多く、門前駐車場には観光バスまでが留まっていた。
         紅葉の真盛りであった。

         境内では、吟行をするという姉と別行動をとり、自分はラフスケッチを
        した。

        
         浄瑠璃寺には 国宝 本堂(阿弥陀堂)
                   三重塔 
                   九体阿弥陀如来像
                   四天王像
             重要文化財 吉祥天女像
                   本堂前の石灯篭
           史跡・特別名勝 浄瑠璃寺庭園      

                          が遺されている。



丹波 高源寺   [773]

2017-11-19 16:12:20 | 水彩画
                    
              高源寺 多宝塔 F6 このあたり、もう楓は散っていた     

           
              高源寺 多宝塔 F8  かなり下からの遠望



       三丹一(丹波、丹後、但馬)の紅葉の名所とも、兵庫県内2位の人気の高い
      紅葉スポットともいわれている高源寺へ行ってきた。

       青垣町岩屋山の山麓に、境内は大きく広がっていることに驚いた。
       惣門 山門 仏殿 方丈 鐘楼 多宝塔(三重塔)が、山の斜面を登るに
      つれて順に現れて、その間を苔むした石段が続いていた。
       濡れ落ち葉に、足を滑らしそうな坂道もあった。

       境内あちこちに天目楓が覆いかぶさっていて、さすがと思ったが、これでも
      古木の衰えが出ているとの声も聞いた。

       シーズン外なら、水上 勉が書いているという、京都大徳寺の石畳や、大原
      三千院の参道の美しさなどが足もともおよばぬ鬼気せまる禅機がみなぎって
      いるのであろうと思えた。

       高源寺は、鎌倉時代(1325年)に建立され、末寺は3000にも及んだそう
      であるが、織田信長の丹波攻めで全て消失し、現存のものは、江戸時代中期に
      建立されたものと、現地でもらったチラシに出ている。

       スケッチした多宝塔(三重塔)は、江戸時代(天明年間 1781~1788) に建立。
       高さ約20m 桟瓦葺 軒組み物なく、繁垂木。
       中は「綸蔵」という造りになって、経典が納められているそうである。

       片道 約100k 1時間40分 の走行であった。