一乗寺 三重塔 水彩 サイズ 28×38
一乗寺本堂 外陣より (写真から)
山地に建ち、山岳寺院であるが、ヘヤーピンカーブが続くとはいえ、観光バスも
通行できるしっかりとした道路が付いている。
西国第二十六番札所で、御朱印を求める巡礼風の人たちも多かった。
山門、塀は無く、境内入口らしきところから急な石段を登って行った先に本堂が
あり、その石段を上る途中の、ほんの少しの平たんな地に常行堂と三重塔が順に
建っている。
こういう配置のため、三重塔を本堂から見下ろすという珍しい眺めに出会うこと
が出来た。
創建は650年で、中世、近世に何度かの火災に遭っていて、本堂は1638年に
再建されたものである。(重文)
三重塔は、1171年の建立。
平安時代末期における建立年次の明らかな塔として貴重な遺構で、兵庫県下、5件の
国宝建造物のひとつである。
秋雨前線の居座る前の、暑い日であった。