淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

一乗寺(兵庫県・加西市)  [772]

2017-10-22 18:33:30 | 淡彩スケッチ
             
                  一乗寺 三重塔   水彩 サイズ 28×38

             
                  一乗寺本堂 外陣より  (写真から)

                山地に建ち、山岳寺院であるが、ヘヤーピンカーブが続くとはいえ、観光バスも
            通行できるしっかりとした道路が付いている。

             西国第二十六番札所で、御朱印を求める巡礼風の人たちも多かった。

             山門、塀は無く、境内入口らしきところから急な石段を登って行った先に本堂が
            あり、その石段を上る途中の、ほんの少しの平たんな地に常行堂と三重塔が順に
            建っている。
             こういう配置のため、三重塔を本堂から見下ろすという珍しい眺めに出会うこと
            が出来た。

             創建は650年で、中世、近世に何度かの火災に遭っていて、本堂は1638年に
            再建されたものである。(重文)

             三重塔は、1171年の建立。
             平安時代末期における建立年次の明らかな塔として貴重な遺構で、兵庫県下、5件の
            国宝建造物のひとつである。

             秋雨前線の居座る前の、暑い日であった。

曼珠沙華    [771]

2017-10-16 15:42:38 | 淡彩スケッチ
                   俳句絵風 はがき

                   数年前に野に咲くものをスケッチしたもの (1)

                   数年前に野に咲くものをスケッチしたもの (2)

 
             9月15日の日記(768)に、小学6年生の時の担任だった先生から、
         俳句絵手紙ふうのはがきを依頼されたことを書いた。
          この度の手紙の中にも8句が載せられていたので、その中の
         「曼珠沙華 大和山並み したがえて」という句のイメージのものを何枚か描いて
         送ろうと思っている。

          小学生のころは、校庭からも河内平野の向こうに、奈良盆地とを隔てる生駒山地が
         見渡せていた。
          今の時期、もう野には咲いていないので、何年も前に、地に這うようにして描いた
         もののデーターを取り出し、それを見て描いた。


室津港(みなと)   [770]

2017-10-01 22:50:26 | 淡彩スケッチ
         
                室津漁港   水彩  F6

         
                港に沿う家並み   淡彩  380×280

                       
                            室津を描いた 夢二の絵  

             室津へ行ってきた。車で片道1時間半。
          スケッチをして、室津海駅館開館20周年記念企画展「竹久夢二と室津」展も
         観てきた。
          夢二は、大正6年に訪れてから、室津を題材にした作品を数多く描いている
         そうである。


          室津のこと
          山が瀬戸内の海に向かって流れ落ちる裾を這うように県道が巡る地形が続く中に、
         ほんの少し海に突出した岬があり、その中に巻き込むようにしてできた入江がある。
          そこが室津の港である。
          後背地が無く、耕作地は無く、古くからの航海の中継地としての港として栄えてきた
         町のように思える。
          奈良時代から摂播五泊としての歴史があるそうで、江戸時代の参勤の本陣跡、遊女の
         塚など多くの遺跡があり、腰かけ縁のある町屋の特徴を残す家屋も残っている。

          今は静かな漁港の町である。
          司馬遼太郎の残した言葉 『 湾は意外に小さい 湾の小ささが室津の風情をいっそう
         濃くしている(街道をゆく)』のことばが、生きている。

          自分も、この「みなと」が好きで、もう30年くらい通っている。