淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

今日この頃  [744]

2016-12-29 21:58:11 | 淡彩スケッチ
        
           「くだもの」  水彩  F6

            
             
                石峯寺三重塔  神戸市北区淡河町  水彩  F6
  
           関心ごとが出来て、生活のスケジュールがこのことを中心に回るようになった。
         夜の2時、3時までデスクワークにのめり込んだり、月に1度は泊まり込むこともある。
         しかし、80近くになっての、体力の衰えにいら立つている。

         7,8年前まで、運営のお世話をしていた水彩画の会がある。
         素人の自分には指導できる力は無かったけれど、この会があったからこそこの歳なのに
        小、中学校以来の筆を持てるようになったと喜んでくれる人はそれなりに居た。
         この会に所属していても上手くはなれないから、描くことに慣れたら、どんどん他の
        まともな会や文化教室へ移りなさいよと言っていたが、常に14,5人くらいは集まって
        来てくれていた。
         人の集いを願ってのものは実っていた。

         自分の挫折があって、120回ほど続いたその後は、このグルーブに自主運営をお願いして、
        年に1,2度顔出しするだけになっていた。

 
         最近、このグループで作品展を開催するからと、私にも出展を呼びかけてくれたので、
        喜んで参加させてもらった。
         夫々が素晴らしい作品を持ち寄っていて、涙が出るほど嬉しかった。
 
         掲載の絵はその時に出展したものである。
         2,3年前のもので、この場には既に掲載したものである。


篠山 ・ 丸山  [ 743 ] 

2016-12-03 22:19:19 | 淡彩スケッチ
      
              「 篠山・丸山 」  サイズ f6
 
   最近、新聞、雑誌や広報誌で取り上げられることの多い篠山・丸山へ行ってきた。

 篠山城址から走行10分くらいだったろうか、民家も途絶えた山間の道を行った先に
丸山集落が表れた。
 茅葺屋根の倉庫らしい建物と無人の農作物の売り場が目につくだけだったが、車を
留めて歩きだしたところに掲示板があった。

 「集落丸山
 丸山集落は、1794年に畑地区の奥畑から、城の水守として移住してきたのが始ま
りで、約260年の歴史をもちます。
 過疎と高齢化が進み12戸のうち7件が空き家になっていたところ、2007年から
古民家改修が行われ、民宿やレストランとして利用されるようになりました。
 地元住民がNPOなどの支援を受け、地域再生のモデル事業として展開しています。」

 10軒あまりの、もとは茅葺であったであろう鉄板葺きの大きな民家がパラパラとあち
こちに散在するだけで、店舗らしきものは勿論、看板一枚も揚がっていないから、どこが
民宿でレストランなのか分からない、静かな佇まいの集落であった。
 心休まる、故郷の姿であった。

 スケッチポイントを探していたら、通りがかりの男性が、「視線が変わっていいですよ」
と言って教えてくれたのは、高台にある公民館まえからの眺めであった。
 ベンチもあって、ほぼ集落の全景を眺めることが出来た。

 翌日の新聞夕刊には

 古くから残る建物を生かした観光振興の実情を視察するため、菅義偉官房長官が訪れ、
住民たちと耕作放棄地が解消するなど、再生が進む集落の現状について意見交換し、
『 限界集落の課題解決は政府にとって大きな問題。丸山の成功事例を今後の参考にしたい 』
と話した。   
   との記事が出ていた。

 一日違いの偶然であった。