淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

淡河の町なか    「543」

2013-06-30 11:32:58 | 淡彩スケッチ
     
            淡河の町なか  F3

    在原のこと
    先日、湖北(琵琶湖)・在原の貴重な茅葺民家の大半が、6月10日の大火で
   消滅したことを書いた。
    その2ヶ月ほど前に、仲間とその風雪に耐えてきた姿をスケッチしてきただけに、
   大変な驚きであり、水利の悪い中を必死に消火活動をされたであろう方々を思うと
   心が痛んだ。
    描かせてもらったあの家々は無事だったのだろうかと思う。

    実は、50年ほども前に、沢山の茅葺民家が燃える怖ろしい光景を目にしたことが有る。
    4回生に上がる春休みに九州旅行をすべく、バイトで貯めていた金を持って、とにかく
   金の続くまでとの積りで、均一周遊券と寝袋を持って出発した。

    たいした計画は立てていなかったけれど、ただ一つ此処だけはと決めていたのは国東半島の
   冨貴寺であった。

    怖ろしいものを見たのは、この冨貴寺へ行くバスの窓からであった。
    山裾を這うバス道に沿って流れる川の対岸には50戸くらいのかやぶき民家が点在していて、
   集落の端っこの家が炎をあげて燃え上がり、火の粉が空に舞い上がっていた。   
    周辺の家もあちこちで、あんなに遠くまでと思える家までが、飛び飛びに煙を上げていた。
   中には炎になっている所もあった。

    バスに同乗の数人の婦人が、縁のある人の家でもあるのか、窓ガラスをたたくようにして
   泣き喚きだしたが、対岸の火だからバスの運行に差し支えのあるわけも無く、少々徐行
   するだけでバスはこの場を通過した。

    怖ろしくも、悲しくもあった眺めで、今もはっきり記憶に残っている。

闘龍灘  [542]

2013-06-27 18:49:20 | 淡彩スケッチ
         
            闘龍灘  水彩 F4

       加古川の中流、加東市上滝野に、川床一杯に起伏する岩石が現れ、3mの落差を
      豪快に川水が流れ過ぎていく。
       水量により露出岩石の姿が変わり、濁流渦巻く時は地響きを起こしているかのような
      激しさである。
       昔からアユ漁が盛んであったそうで、鮎の習性を利用した独特の筧(かけひ)どりの
      漁法もあるそうだ。
       かっては老舗の料亭も数軒あって賑わっていた。
       今、周辺は公園化されて、憩いの場となっている。

ひまわり   [541]

2013-06-25 20:05:03 | 淡彩スケッチ
        
                油彩  F8

            通りがかりにいつもの道の駅に寄ったら、もうヒマワリが出ていた。
            さすがに小ぶりだったけれど、5,6個の花や蕾をつけたものが、
           15,6本もバケツに放り込むようにして無造作に置かれていた。
            安いものだし、部屋に飾っておけばと1本持ち帰ったが、そのうち
           花たちが描く気にさせてくれた。 

紫陽花    [540]

2013-06-21 20:24:24 | 淡彩スケッチ
      
            水彩  F10

      去年、お絵描きの集まりに仲間のひとりが、ご自宅に咲くアジサイを
     持って来てくれていた。
      大振りのきれいな色のものだったから、貰って帰って挿し木しておいたら
     見事に花を咲かせてくれた。
      土が変われば色も変わるかもと云われていたけれどその心配も無かった。
      世話をする人もいない、花の少ない庭を飾ってくれている。

      モデルさんが登場してポーズを付けてくれるまで、どちらを向いて座って
     くれるのか分からない。
      今回はまともにこちらを向いて座ってくれたので、何もかも見据えられている
     ようで、歳甲斐もなく最初は少々とまどった。

      人物画を見る時、手の部分を見ると描き手の技量が分かると云われるけれど、
     今回のものはバッチリと下手さ加減が出てしまった。実力相応に。

在原 (2) のこと    [539]

2013-06-17 01:28:42 | 淡彩スケッチ
   既載 在原(2)のこと
   昨夜(16日)、このブログを見てくれた人が、在原地区に大火のあったことを知らせてくれた。
   すぐさま、(在原火事)、(在原大火)で検索すると多くの新聞記事のスクラップが出ていた。
 
   新聞記事によると
   「6月10日午後8時30分頃、滋賀県高島市マキノ町在原の民家から出火し、8(9?)棟を全焼して
   翌11日午前6時15分頃消防が消し止めた。
   出火元の民家がかやぶき屋根であった為、風にあおられた火の粉が周辺のかやぶき民家の屋根に飛び火し、
  被害が拡大した。
   東西100米、南北50米四方の各所に、21所帯、50人が住み、12軒あったかやぶき民家の内
  7軒が全焼した。
   消防用水の不足が災害を大きくした」
     とあった。

   この火災についての報道を見落とし、のんびり在原の茅葺民家の絵を掲載していたことを恥ずかしく
  思う。
   かやぶき民家の集落で有名な京都・美山地区では、消火設備を施設し、年に2度、地区一斉の放水訓練を
  していることがその都度新聞やTVニユースが報じているのを思い出し、やはりとも思った。


   自分のこのブログで、在原に関心を持って下さった方々にも残念なことをお知らせいたします。

在原 (2)    [538]

2013-06-15 22:02:31 | 淡彩スケッチ
     
            「在原」 油彩  F6

       念願の在原へスケッチに行ったことはこの欄の4月27日に書いた。

       4時間ほどの滞在中に水彩スケッチを3枚描いて、帰りの集合地に時間ぎりぎりで
      戻った時に、ふと見ると、着いた時には気づかなかった面白い眺めが有って、もうその時は
      写真に残すことしか出来なかったが、そのままパソコンのデーターとして残しておくのが
      惜しく、写真をもとに油絵に起してみた。

       人影の見えない雪覆いのついた古い屋敷にひっそりと咲くツバキが印象的であった。

蛍    [537]

2013-06-11 17:53:25 | 淡彩スケッチ
     
              散歩の途中で   F4

       夜、自宅の近くまで戻ってきたら、小川とも云える細い川に架かる橋を渡る時、数人の子どもたちが
      「おっちゃん、ほたる、ほたる」と暗がりの川面を指さして教えてくれた。
       見ると、あちらにも、こちらにも沢山の蛍が飛んでいて、もう居ないはずの蛍が戻って来たのかと嬉しかった。
       越してきた30年ほど前には毎年観ることが出来て、新居の自慢の一つでもあった。
       この川の添う里山では、その数年前まではマッタケが取れていたそうだし、春蘭も自生していた。

       橋の上で子供たちに並んで蛍を眺めている内、休みの度に家族と里山に踏み込んだ30年の昔が蘇った。

法輪寺  法起寺   [536]

2013-06-08 00:10:04 | 淡彩スケッチ
      
        斑鳩町  法輪寺 F4

      
        斑鳩町  法起寺 F4

       奈良・斑鳩(いかるが)町へ行って来た。
       出先での用件が思いのほか早く済んだので、折角ここまできているのだから、車で来ていることでも
      ありと少し足を伸ばしたのである。

       法輪寺 虚空蔵菩薩立像 (飛鳥時代)
         この寺を訪れる一番の目的はこの像に会うことにある。
         落ち込んでいる時、迷っている時、煮えくりかえるほど腹を立てているそんな時々、じっと聞いてくれるし、
        そんなことを私は永い間、ずっと見てきていますよと受け流してもらってきた。
         今は鉄筋コンクリート造の講堂(昭和35年建設)に安置されているが、それまでは今も残る小さな金堂で
        祭られており、その薄暗がりの中で初めて出会った時のこともはっきり思い出せる。

         自分が、仏像や古建築史に興味を持ち、古美術研究会などに足を踏み入れるきっかけにもなった像である。
         この寺の三重塔は、昭和19年に落雷により焼失し、幸田文さん達の応援もあって昭和50年に創建時の飛鳥様式の
        姿で再建されている。

         ぶどう畑の高台から塔をスケッチして、近くの近くの法起寺へも行った。
 
         以前は、鄙びた田圃の中の道を、この寺の三重塔を見ながらだんだんと近づいて行く時、自然と心は現実から
        離れていったものである。
         残念ながら、今は隣の郡山市へつながる広い道に変ってしまっている。

       法起寺三重塔 (飛鳥時代 国宝)
         飛鳥様式を残す最古の三重塔である。
         周辺の畑に菜の花やコスモスの花の咲く頃の姿は特に魅力的である。