![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/57/b14b64e442b45a68f9f4a97b80c055e6.jpg)
「赤いダンス衣装のひと」 絵画教室にて 油彩 F10
絵など描いてられない日々を送っていた頃のこと。
そんな時でも社用で街へ出た時などの、ほんの少しの時間を盗むようにして
画廊や画材屋を覗くことが、心の癒しになっていた。
使える日の来る当てもないのに絵具を買うこともり、混色では作り様のない赤や
ブルーの特殊色などであった。
心身ともにズタズタになっていながら、大事にしていた自分との繋がりをそれらの
絵具に懸けていたのだろう。
細々と描き続けられるようになった今でも、わざわざ高価な絵具を使う機会も無く、
引出しの中に転がっていたその赤を、ダンサーのコスチュームに使って見たが、
賞味期限とか云うものは無いのか、硬化もしていなかった。