淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

フウセントウワタ [579]

2013-11-30 18:44:43 | 淡彩スケッチ
      
           「フウセントウワタ と ゆり」 F6
 
      中学時代の同窓会へ行って来た。
      中学と云っても、小学校と同じ校区だったから9年間の同窓である。
      3クラス、合わせて100名ほどで、少なくとも2度や3度は同クラス
     だった仲間である。
      急激な都市化に揉まれながらもその50%が同じ地区内に今も住んでいる。
      住所の分らなくなっている人が9人、22人が既に死んでいた。
    
      卒業以来初めて会う男も居た。
      前々回の幹事役が、ガンで亡くなっていた。
      昨年妻を亡くしたと云う男も居た。
      小学2年の時にした喧嘩で、俺だけが先生に叱られたと、喧嘩相手だったという私に
     その不満を云う男も居た。
       こちらは喧嘩のことも覚えていないが、よほど悔しかったのかと問うと、そうだと
     笑っていた。
      学業的には落ちこぼれていて、影の薄かった男が、まるで先生に報告するかのように、
     その後の人生をしみじみと、あるいは誇らしげに話しかけてもきた。
      就職先の寮から、相談事を度々書き送ってきていた人も参加していた。

      「幸せ」の意味を思う日であった。

絵仲間    [578]

2013-11-28 19:15:41 | 淡彩スケッチ
       
           面白いイモ  F6

        絵仲間の集まりで描いてきた。
        
        この日は本当に気楽に描けた。
        考えることもなく、迷うこともなく、手の止まることも無く。
        形取りから色付けへ、ハイ終わりと云うところまで。
        今回もまた、これなら私も描けそうと書かれそうだけれど。

        この会は、月一回だけの集まりを10年も続けている。
        発足した時から、楽しみましょうと、上手くなるための堅苦しいことはしない。
        月1回くらいで上手くなる訳もないけれど、それはそれでかまわない。
        この会が有るから、私でも絵を描くことが出来るという人が大半である。

        こういう輪の中で、いつまでも一緒に描いていたい。


浄土寺浄土堂    [577]

2013-11-24 12:21:26 | 淡彩スケッチ
     
          浄土寺浄土堂   F3

     兵庫県小野市に最近新設開院された北播磨綜合医療センターへ行くことがあったが、
    思っていたより早く診察が済んだので、近くの浄土寺へ寄った。
     着いたのが12時。境内はオープンになっているから入れるものの、肝心の浄土堂
    (阿弥陀堂)の堂内拝観は、12時から1時までは出来ないと掲示されていた。
     ここのように広く知られ、参拝人の多い寺院だからまさかと思っていたのだが、仕方が
    ないと諦めスケッチをして時間待ちをすることにした。
     仏様も休憩されるのであろう。
     余計に寒かった。

     この寺院の代表的なものは
     建造物  浄土堂(阿弥陀堂) 鎌倉時代初期の建造
                    東大寺南大門と同時期に造られた同じ天竺様式の建造物
                    この様式のもので現存するものはこの二つのみ
                    国宝
     仏像   浄土堂本尊  阿弥陀如来立像(木造) 鎌倉時代初期 快慶 作 国宝
          同脇侍    観音菩薩立像(木造)  同上
                 勢至菩薩立像(木造)  同上


      天竺様式の特徴や仏師快慶の作風とか、或いは西日を堂内に引き入れることによる
     効果などはちょっとした古寺や仏像の本にもくわしく載っている。
      建築史の講座を受けたり、仏像に関心を持っていた頃に、この寺には何度も来た。

      仏像を納めるためにその上屋としてお堂が作られただけに、サイズがぴったり、いかにも
     造り付けの良さというか、斜め屋根の中にそそり立つ本尊の姿の安定感に惹きつけられたり、
     本尊の容貌が、なんと人間味の有ることかと、親しみを感じるのは毎度のことである。

      見終えて外に出たら、名古屋ナンバーのクラブツーリズムのバスも来ていた。

茅葺き民家で楽しむ音楽とお茶の会  [576]

2013-11-21 10:24:12 | 淡彩スケッチ
     
         会場となった赤井家   F4

     
         KOBE BOYS

         
    『 茅葺き屋根とふれあう月間 2013 (11・2 → 12・8) 』 に合わせて、
    神戸市北区が主催、後援する催しが5件有って、そのうちの長尾かやぶき屋根保存会主催の
    「赤井家で楽しむ音楽とお茶の会」に参加して楽しんできた。

     これらの催しには夫々定員があって、毎年申し込んでいるが、やっと今年は50人の中に
    入ることが出来た。
     表千家の人たちや、和装の子供達によるお茶の接待や、裏庭を利用しての、KOBE BOYSの
    アカペラコンサートで、小春日和の空の下、茅葺の民家が華やいで見えた。

吹屋、ベンガラの町 (ふるさと村)   [575]

2013-11-18 15:47:24 | 淡彩スケッチ
      
          吹屋  旧片山家 住宅 (国指定重要文化財) F3

      
          吹屋  土産物店 麻田   F3

      

          吹屋  旧吹屋小学校  F3
               明治33年(1900)~42年に建設。使用されている木造校舎と
               しては日本最古で有ったが、平成24年廃校。県重要文化財として
               保存されている。

       岡山県高梁市成羽町。
       吹屋地区を含む一帯を岡山県がふるさと村に指定し、国の重要伝統的建物群保存地区にも
      選定されている。

       標高550mの高原地帯しかも、JR備中高梁駅よりバス60分、又は新見I.Cより車で40分の
      僻地と云ってもいい所である。

       『この山中、江戸時代中期から吹屋銅山を中心としての鉱山町として栄えていた上に、
      幕末から明治にかけてベンガラの原料が産出されたことから、一躍日本唯一の巨大産地として、
      この地が繁栄を極めた。
       その後、時代の移りに伴い、1972年(昭和47年)に閉山されたけれども、旧街道
      沿いには、ベンガラ格子に石州瓦、妻入の切妻型、平入型の重厚な商家の家並みが残り、
      昔の繁栄を象徴している。』 (以上、案内パンフレットを要約)

       古い街並みが今なお残っていることで、スケッチやカメラ撮影を趣味にする者にとって人気の
      ポイントになっているが、何分にも、交通の便が悪く、一度行ってみたいと思いながらも
      思いを果たすことは出来ていなかった。
       このほど、紅葉の奥津温泉峡とこの吹屋を巡るバスツアーを見つけ、やっと前からの望みを
      かなえることが出来た。
       カメラマンも沢山参加していた。
       片道、4時間近い行程で有ったけれども、地元ガイドの案内説明中や、昼食後の休憩中に
      数枚のスケッチをすることが出来た。
       細部の描き込みや着彩は帰宅後にした。

むべ   [574]

2013-11-13 22:12:30 | 淡彩スケッチ
      
           「むべ」 サイズ F4

        いつもの「淡河道の駅」を覗いたら、面白い色をした果物のようなものが
       並べられていた。

        細い小枝の先に3個がくらいついていて、値札には「ムベ、200円」と
       書かれていた。
        夫々が直径5センチ、長さ8~9センチの大きなものであった。
        こんなものが、小枝の先についてぶら下がったら、幹も大変だろうと思う。

        帰宅して調べたら、アケビ科の低木ムベ、天地天皇が賞味して「むべなるかな」
       と発したことが語源であるとあった。

        早速、夜電気の下で描いてみた。

御堂筋   [573]

2013-11-11 10:26:41 | 淡彩スケッチ
       
           御堂筋(大丸)  F3

       
           御堂筋(道頓堀) F3

       道頓堀の笹部画材へ行くのに、千日前や心斎橋筋それにアメリカ村も徘徊してきた。
       大阪の田舎、河内に住む少年の憧れの地であった。
       欲しいものを手にいれるのに、お年玉を当てにしてじっと待ち、年が明けると勢い込んで
      駆けつけたものだった。
       良くも悪くも、その頃の面影は無い。

       御堂筋のイチョウ並木をスケッチしようと思っていたけれど、まだ色づいてはいなかった。

夏草に眠る窯  [572] 

2013-11-03 12:02:05 | 淡彩スケッチ
     
              油彩  F10

        ただ単に赤い煙突が有るだけといわれて見て、そうか、そのとおりだなあとも思う。
        暑い日に、佇んだ時に浮かんだ感慨を思い出しながら描いたのだけれど。

        今日は出先で時間が有って、思いっきり立ち読みさせてもらった。
        この頃は「どうぞ心おきなく」と、長椅子を置いてくれている大型書店が増えた。

         「無欲越え 熊谷守一 評伝」大川公一著
         「原風景のなかへ」 安野光雅著
        そして川柳ものを少し。
        その中に「老いの恋 ほれる ぼけるも 同じ文字」というのがあった。

        そう云えば、「惚」
        さて、俺のはひょっとして・・・・と思う。

秋 いろいろ   [571] 

2013-11-01 23:22:30 | 淡彩スケッチ
     
             サイズ  F4

      農道をスケッチ散歩していたら、100人位の小学生が脇の畑に入って
     イモ掘りをしていた。
      篤志家の好意によるものであろう。

      不慣れなからか、それほど面白くないのか、子供たちの動きは、先生の
     大声に素直に従うだけの意外なほどおとなしいものであった。

      娘や息子が、低学年の頃も、PTA会長さんの畑でイモ掘りをさせて
     もらっていて、この辺では農家の人でないと会長になれないなあと思った
     ことを思い出した。


      面白いものが沢山集まってきたので、手ひねりの皿に並べてみた。
      2枚繋がっているゆずの葉っぱ、もみじの葉に着く種(プロペラという
     らしいが)、黒枝豆の茶色い毛、みんなみていて面白い。