淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

無著・世親菩薩立像    [535]

2013-05-29 11:16:47 | 淡彩スケッチ
    
               ならまち格子の家   F4

    
               奈良 興福寺北円堂  F4
 
    
               ならまち 店舗

     興福寺・南円堂創建1200年記念 南円堂、北円堂同時公開 (4/12 ~ 6/2)に行って来た。
     記念に配られていた「にほひ袋」の香が今、パソコンの周りに漂っている。

     普段の公開は、南円堂は年に一日、北円堂は二日だけであるから、是非この機会に無著・世親両菩薩像を
    拝観したかったのである。

     南円堂(重文)創建 813年 再建 1741年 には 
       本尊 不空羂索観音菩薩坐像(国宝)木造 鎌倉時代 康慶(運慶の父)作
          四天王立像(国宝)寄木造 鎌倉時代    が
     北円堂(国宝)創建 721年 再建 1210年 には 
       本尊 弥勒如来坐像(国宝)木造 鎌倉時代 運慶作
          無著・世親菩薩立像(国宝)木造 鎌倉時代 運慶作
          四天王立像(国宝)木心乾漆造 平安時代 

    が祭られていた。(配布されていたチラシによる)

     これら運慶派の手になる仏像は、1180年の平重衝の兵火によって一山焼失した後の再建の際のものであるけれども、
    それ以後にも大火が重なり、現存の南円堂の再建は1741年とあるから、大きな本尊(座高336㎝)のその都度の避難や
    保管は大変なことであっただろう。
     また、北円堂と三重塔を残して他のすべての堂塔を焼き尽くす大火を受けながらも今に残る北円堂の諸仏を拝して
    思いの深いものがあった。
     お目当ての無著・世親両菩薩像には、2m少々の近くから見ることのできたのは嬉しい驚きであった。
     日本彫刻としての傑作などとの解説付きの写真を何度も何度も見ていたから、懐かしさすら感じたほどであった。
     それにしても、本尊に比べてなんとその表情が寂しげで哀しそうなことかと思った。
     信仰に徹する者の厳しさと、人の世の生きることの辛さ、苦しさを見知っていて、衆人を置いて自分だけが
    真っ先に幸せになることの出来ない覚悟の表れなのだろうか。

     終わって訪れた興福寺国宝館では馴染みの山田寺仏頭。
     4,5年前になろうか、東京、九州を回って大評判を取った八部衆の阿修羅像も近くで大人しく立っていた。
 
     遅い昼飯のあと、「ならまち」へ廻って行った。


果物   [534]

2013-05-27 00:04:33 | 淡彩スケッチ
      

         連休明けから先週末まで、頼まれ仕事をするのに、ほとんどの日を夜2時、3時まで
        起きていた。
         これ位のことと軽く引き受けたけれど、意外に手間ひまが掛ったのである。
         暗算、記憶、見直し、検算の能力の低下に歯がゆい思いをしながら、後期高齢者入りして
        いる者にまで頼りにしてくれている者の期待に応えようとしたのである。

         期日に間に合わせた上で、早速この土曜日、予て申し込みしていた岐阜への小旅行に
        参加してきた。
         昼食も車中というきつい旅程だったけれど、途中「横山大観と日本美術院の画家たち」展を
        見ることもできた。
         30点を超すこの画家の絵からは、浅学の哀しさ、その作品の持つ本来の意味、日本美術に
        与えた影響を見取ることは出来なかったけれど、大画面に描かれた「龍蛟躍四溟」には引き込まれた。

         「果物」 描きかけのものを、今日やっと手入れした。  サイズ F8

カーネーション   [533]

2013-05-17 02:37:45 | 淡彩スケッチ
     

     

          所用を済ませての、1時間もの遅刻であったけれど、月に一度の
         絵仲間の集まりに参加してきた。
          きれいにラッピングをされたカーネーションを描いている人が居て、
         「母の日」のその日、子供が送って来てくれたのだと嬉しそうであった。
          それは良かったですねと、自分も相乗りさせてもらって描いた。
          もうひとり、我々よりうんと若い人が、描いたカーネーションを母に
         プレゼントしようとスケッチしていたが、花をしげしげと覗きこんで、
         花弁や葉っぱの仕組みに、しきりに「不思議ですねぇ、面白いですぇ」と
         感心していた。
          我々が「あたりまえ」と思っていることでも、本当は何にも分かっていないのは、
         なにも花のことだけではなさそうだ。

          手持のスケッチブックが小さいF2だったから、もう一枚蘭も描いて帰った。

 
           目を通してくださりありがとうございました

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桑畑佳主巳 展   [532]

2013-05-11 10:29:03 | 淡彩スケッチ
      
           人形  F8

       所属同好会の作品展も終わって、ここしばらく続いている気ぜわしい日常に戻ったけれど、
      バス待ちのつもりでたまたま覗いた画廊で素晴らしい個展に出会えた。
       三宮 サンパル市民ギャラリーでの『桑畑佳主巳展』である。(5月15日まで)

       大画面に繰り広げられている、高い位置からの視線の神戸市街の絵の面白さは言うに及ばず、
      引きつけられたのは使われている色の美しさであった。

       ずっと前に、区民センターでの初心者油絵教室で、講師から「あんたの使う色は絵具色です。
       もっとこなれた色、観る人が、どうしてこんな色を出せたのだろうと思うような色をつくりなさい」
      と云われたことを、久しぶりに思いだした。


           目を通してくださりありがとうございました

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ハッサム住宅     [531]

2013-05-11 00:08:29 | 淡彩スケッチ
       
        神戸相楽園内 ハッサム住宅  サイズ B5

      連休中、人を案内して相楽園へ行ったが、同行の人が花を追っている間、自分は勝手をして
     ハッサム住宅をスケッチした。
      この館にも、出入りする人は多かった。

      ある小冊子の裏表紙に
       私たちの持つ能力は、仕事を処理する能力だけではありません。
       対人関係を広く結ぶ力、美しいものを美しいと感じる力、趣味などを通して生活を楽しむ力、
       人を細やかに思いやる力・・・・。
       これらを大切に伸ばすことで、人生はますます充実していくことでしょう。
      とあった。

       これならまだ私にも間に合うのではと思う。


            目を通してくださりありがとうございました

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安野光雅 展    [530]

2013-05-03 22:32:17 | 淡彩スケッチ
     
         「安野光雅の世界展」 入館チケット

     
          明石市立文化博物館 スケッチ


     バスを一回乗り継ぐだけで行ける明石市立文化博物館へ、開催中の「安野光雅の世界展」を
    観に行って来た。
     急ぎの頼まれ仕事に、1時2時まで起きている日の多い毎日に、ちょっとした思いつきの
    外出であった。

     今回の展示作品は、出身地の津和野町立安野光雅美術館所蔵のもので、この画家の手になる図書の
       「ABCの本 へそまがりのアルフアベット」
       「あいうえおの本」
       「空想の繪本」
       「繪本 平家物語」
       「風景との出会い」
    に掲載されている絵の原画であった。
     今迄にも図書館などでこの画家の作品集や絵本は何度か見ていたけれど、原画から受ける感動は
    全く別のものであった。
     一枚一枚の絵に付けてある画家のコメントは実に丁寧なもので、文学、歴史、歌曲、その土地などに
    ついての知識は非常に深いものであることが窺われるものであった。
     外国へのスケッチについて書いている部分に
     『スケッチはそれを描くものにとって、「発見」です。
      自分の感性に合う風景を見つけたいのです』
     と評判の風光明媚な地より、自分の感性を大事にしている記述があり、やはりと思った。

     いろいろ学ぶことの多い作品展であった。


          目を通してくださりありがとうございました

          日記@BlogRanking