淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

地酒蔵元 茅葺の家   [705]

2016-01-24 19:16:45 | 淡彩スケッチ
       
              創業 18世紀末の蔵元(大阪府猪名川町木津)   水彩 F6

               北摂猪名川の道を走行していて、一群の瓦屋根建物と煉瓦造りの大きな
            煙突、そしてそれらに囲まれたような茅葺の屋根が一つ目に入った。
             車を止めて近づいていくと、標識から酒造蔵元であることが分かった。
             失礼を顧みず、のこのこ中に入っていくと、広場を前にして大きな構えの茅葺木造住宅が
            現われた。
             人影が見当たらなかったので、戸の開いている玄関から大声で写真を撮らせてもらう了解を
            もらい、数枚写すことが出来た。
             しかし折角のチャンスとばかり、まるで隠れて悪いことをしているかのように、大慌てで
            荒っぽいスケッチも許可なくさせてもらった。
             勿論これでは絵にもならず、デイテールは帰宅してから写真に頼ることになった。

増野 暁 閑潰画楽多展 [ 704]

2016-01-16 00:52:09 | 淡彩スケッチ


  当麻寺 西塔   2010年5月 スケッチ   ダーマとグラフ線描

         昨日、大阪道頓堀へ行って 「増野 暁 第10回 閑潰画楽多展」を観てきた。

       増野 暁さんには、5年半前( 2010年5月 )に御縁を得て、色々と教えてもらった
      ことが有る。

       下記は、その時の出会いを、その時期に自分のブログに書いたものである。

        『 ゴールデンウイークに奈良二上山麓の当麻寺へスケッチに行ってきた。
        この前に訪れてからも30年は経っているだろうが、最初の時は夏休みで、
       電車駅前も、寺への道もギラギラ照りつける太陽のもと、ほこりっぽかった。
        今はしっとりとした気持ちの良い参道になっている。
        古建築に興味を持ち出した頃で、奈良時代様式の三重塔(国宝)軒下の三手先組物の
       詳細スケッチをしたことを思い出す。

        少し離れた所で、自分と同じように西塔をスケッチしている人が居て、話を
       聞かせてもらった。
        描いておられる絵は、万年筆ペンで描き、それに淡い色を着けた素晴らしい
       ものであった。
        こちらの質問にも丁寧に対応してくださって、その時に聞いたホームページを 
       見たら、T 工務店設計部出身の方で、個展などでも活躍をされていた。

        この日は描くのに日陰を探さなければならないほどの好天であった。
        このあと門前でみやげ物店と橿原神宮近くの今井町を散策してのスケッチを
       して帰った。』

       非常に興味のある淡彩画であったので、いろいろお訊ねしたのだったけれど、手の内を
      さらけ出すかのように懇切丁寧に教えてくださった。
       使用している、太い線も細い線も引ける中国製万年筆や、水彩絵の具を載せても滲まない
      インクのことも、用紙の安い店舗までも。
 
       その後、この人のHP(スケッチは楽しい ひまつぶし画楽多工房)からも得ることは
      多く、HP上に発表される個展やグループ展も見せてもらうことが出来た。

       貴重であった、あの日を今思う。


       掲載の絵は、あの日、自分の描いたものである。

  
       増野 暁 第10回 閑潰画楽多展 は1月19日まで
        大阪なんば 道頓堀松竹座向かい 「ギャラリー 香」


富田林の寺内町(じないまち)   [703]

2016-01-13 00:15:02 | 淡彩スケッチ
        昨年、暮も押し詰まったときに、富田林の寺内町(じないまち)へ
     行ってきた。
      地名的には大阪府富田林市富田林町である。
      河内生まれの自分には、富田林は身近な処であったけれど、今は3回乗り換えを
     繰り返して、2時間半もかかった。

      寺内町(じないまち)というのは、用語解説的には、中世末期から近世初期 に
     成立発展した人為的な集落で,おもに浄土真宗の寺院を中心に形成されたもので、
     防衛 体制を整えた集落の一種であるという。

      富田林の寺内町は、地元発行案内書によると、1550年ころ 興正寺門跡証秀上人の
     呼びかけで、南北6筋、東西7町の道路で整然と区画、下水路完備、周囲に土居を
     めぐらした集落が作られ、その範囲は東西 400メートル、南北 350メートルに
     およんでいる。
      現在も多くの町屋が残り、大阪府で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区として
     選定されているほか、1986年(昭和61年)8月に、中心部を南北に縦断する城之門筋が
     建設省の日本の道100選(道の日制定記念)に選定されているそうである。

      現地に付いたのは昼過ぎ。
      どの筋に入って行っても、整然とした古風な商家風、住居風建物が見るものを威圧
     するかのごとく立ち並んでいた。
      興味につられて、歩き廻って写真をパチパチ撮っていたが、スケッチが目的で来た
     ことを思いだし、取っ付き易そうな佇まいを選んで描いたが、寒いだけでなく、腰掛
     ける場所も無く立ったままのスケッチになったり、日の暮れでよく見通せなくなって、
     ついにはエイヤッ!の絵になってしまった。
      着色は殆どが帰宅してからのものである。


     
杉田家住宅
当家は代々「樽屋善兵衛」と称し、もとは油屋をいとなんでいた。
18世紀後期の建築と考えられる。 (説明書による)

      木口家住宅
       屋号を「木綿庄」といい、始めは木綿商をいとなんでいたといわれるが、四代前より
       瀬戸物商に転じている。
       主屋の遺構は古風な面が多く、18世紀中期の築造と推定される。 (説明書による)
  
      中井家住宅
       屋号を「布屋」と称し、呉服商を営んでいた。
       主屋は幕末頃の遺構である
       城之門筋南側付近の景観上、重要な点景となっている。  (説明諸による)
   





















新年 [ 702]

2016-01-04 16:56:20 | 淡彩スケッチ
            幼い女の子が、お父さんに少し遅れてついていく
          胸にかかえた買い物の紙袋を覗き込みながら
          前からほしいほしいと思っていたものを
          大好きなお父さんに買ってもらったからか
          観る人にまで嬉しくさせるようなあのような顔は
          どんな手立てで浮びあがってくるのだろう
          人間を作ったときの神の設計だろうか


        


           昨年春に結婚し、この年末に新居に引越した息子が、自宅に掛ける絵を
         欲しいと言っていたので、昨日、二人で年始に来た時に、自分として現時点で
         自信のある油絵を数枚並べて、その中から彼らが選んだもの2点に額を付けて
         プレゼントした。

          親として、息子達に自分の絵を望まれたことは嬉しいことであった。