治療を受ける為の、JRを下車して病院までの歩行も興味深いものであった。
(地蔵さん)
歩道のただなかに、飛び出るようにして地蔵小屋が建っていた。
公道の中のただひとつの建造物だからよく目立つ。
道路拡幅に遭っても元の位置を確保してもらったのであろう。
線香立てや活けられた花をみれば、近所の人達に大事にされているのが分かる。
「一笑一若 一怒一老」と焼き込まれた湯飲みや、「孫たちが元気で過ごせますように」とか
「ヘルニアと腰部脊柱狭窄症が早く治りますようにおねがいします」と書かれた赤い布が目を引いた。
親地蔵に縋りつく子地蔵の顔がいい。石肌を見ると戦禍を受けているのかも。
前を通る度、足を止めてこうべ(頭)をたれるようになった。(写真)
(花壇)
歩道に沿ったほんの少しの忘れられたかのような空き地に、「花を取らないでください」と書かれた
板杭を囲むようして咲き乱れる春の花も楽しませてくれた。
人に見せようとしてくれている人が居る。
(ツバキ)
そう云えば、どこかの会社の前庭に咲く白い椿と藪椿もきれいだった。(写真)
歩道に落ちた花を掃除する人にも会った。
(道行く人)
前に書いたことが有った、すれ違う時に必ず「お仕事、ご苦労さんです」と声を掛けてくれた人とも、
目の合ったその位置で互いに手を揚げ合う仲になっていた。
最後の日は、少し待ったけれど残念ながら会えなかった。
(通院)
度を過ぎた中断は治療効果が下がると忠告されていたけれど、こうして35回の通院を無事終えることが
出来た。
勝手ながら、終われば終わったで、過ぎた日々が懐かしくもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/29/8dc292688f2c75a95148e2622faa9acd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/02/16d1a1d26c271a5963885e3bc3450c56.jpg)
目を通してくださりありがとうございました
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(地蔵さん)
歩道のただなかに、飛び出るようにして地蔵小屋が建っていた。
公道の中のただひとつの建造物だからよく目立つ。
道路拡幅に遭っても元の位置を確保してもらったのであろう。
線香立てや活けられた花をみれば、近所の人達に大事にされているのが分かる。
「一笑一若 一怒一老」と焼き込まれた湯飲みや、「孫たちが元気で過ごせますように」とか
「ヘルニアと腰部脊柱狭窄症が早く治りますようにおねがいします」と書かれた赤い布が目を引いた。
親地蔵に縋りつく子地蔵の顔がいい。石肌を見ると戦禍を受けているのかも。
前を通る度、足を止めてこうべ(頭)をたれるようになった。(写真)
(花壇)
歩道に沿ったほんの少しの忘れられたかのような空き地に、「花を取らないでください」と書かれた
板杭を囲むようして咲き乱れる春の花も楽しませてくれた。
人に見せようとしてくれている人が居る。
(ツバキ)
そう云えば、どこかの会社の前庭に咲く白い椿と藪椿もきれいだった。(写真)
歩道に落ちた花を掃除する人にも会った。
(道行く人)
前に書いたことが有った、すれ違う時に必ず「お仕事、ご苦労さんです」と声を掛けてくれた人とも、
目の合ったその位置で互いに手を揚げ合う仲になっていた。
最後の日は、少し待ったけれど残念ながら会えなかった。
(通院)
度を過ぎた中断は治療効果が下がると忠告されていたけれど、こうして35回の通院を無事終えることが
出来た。
勝手ながら、終われば終わったで、過ぎた日々が懐かしくもある。
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35日と云うか、35回というのか、通院して受ける治療が、やっと今日終わった。
土、日曜と祝祭日を除いての連日で、足かけ8週間を要したが、今までに通学、通勤に
バス、電車を利用したことの無かった者にとっては苦痛だけではなく、興味あることにも
色々と出会うことが出来た。
都心に出るのに、途中一ヶ所しか止まらない直通バスに40分ほど乗るので、バスでの
往復は絶好の読書タイムとなって、
「生きて死ぬ知恵」 心訳 般若心経 柳澤 桂子 著 小学館
、 「あした会えるさ」 忠犬タローのもがたり 今泉 文彦 著 茨城新聞社
「廃墟に乞う」 佐々木 譲 著 文春文庫
「再び立ち上がる!」 河北新報社、東日本大震災の記録 筑摩書房
「せきれい」 庄野潤三 著 文芸春秋、
等を読むことが出来た。
院内での待機時間も結構あったので、この時間帯の利用も考えていて、待合所や廊下に
居る人達のクロッキーを思いついた。
同じ描くなら、千人斬りならぬ、千人描きをしようと。
相手は動くし、もちろん真正面から見据えて描くことは出来ない。
体調の悪い人に対して失礼だから、あくまで盗み描きである。
二、三度目を当てただけで終わらなければならないから、なかなかサマにはならない。
今朝、やっと千人に到達することが出来たのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/4a/6f39c225b4b7cc7a7bb250b283cc1637.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/b0/3102cf076881a875e19724d87849a570.jpg)
院内の人達 サイズ F2
目を通してくださりありがとうございました
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土、日曜と祝祭日を除いての連日で、足かけ8週間を要したが、今までに通学、通勤に
バス、電車を利用したことの無かった者にとっては苦痛だけではなく、興味あることにも
色々と出会うことが出来た。
都心に出るのに、途中一ヶ所しか止まらない直通バスに40分ほど乗るので、バスでの
往復は絶好の読書タイムとなって、
「生きて死ぬ知恵」 心訳 般若心経 柳澤 桂子 著 小学館
、 「あした会えるさ」 忠犬タローのもがたり 今泉 文彦 著 茨城新聞社
「廃墟に乞う」 佐々木 譲 著 文春文庫
「再び立ち上がる!」 河北新報社、東日本大震災の記録 筑摩書房
「せきれい」 庄野潤三 著 文芸春秋、
等を読むことが出来た。
院内での待機時間も結構あったので、この時間帯の利用も考えていて、待合所や廊下に
居る人達のクロッキーを思いついた。
同じ描くなら、千人斬りならぬ、千人描きをしようと。
相手は動くし、もちろん真正面から見据えて描くことは出来ない。
体調の悪い人に対して失礼だから、あくまで盗み描きである。
二、三度目を当てただけで終わらなければならないから、なかなかサマにはならない。
今朝、やっと千人に到達することが出来たのである。
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院内の人達 サイズ F2
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しゃくなげ サイズ F4
庄野潤三 著 「せきれい」 (文春文庫)を読み終えた。
治療を受けるために病院へ通う片道30分のバスの中で、居眠りの合間にであった。
読み始めたときは、もう中断しようかと思うほど物語性のない退屈な著書と思えた
のだったが、2,3日経つと、知らず知らずのうちに、読むことで気持ちが安らぐように、
なったのである。
育っていった子供達家族、近所の人達や著者の友人たちとの交流を、老夫婦の日々の
暮らしと合わせて綴ったものである。
「おいしい」、「うれしい」、「ありがたい」、「おかしい」、「よかった」と言う
言葉で締めくくりながら流れる日々の暮しは、自分には手にすることのできない心穏やかな
生活だから余計に惹かれていったのである。
著者は、 芥川賞、新潮社賞、読売文学賞、野間文芸賞、毎日出版文化賞等 受賞
芸術院賞受賞
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牧場 油彩 P10
私の加入している、この goo のブログランニングに、私より先から加入されていた 「思いつくまま」の
y-mie さんが先日亡くなられた。
私がこのブログを立上げた時、すぐに飛び込んできて下さって以来のお付き合いであった。
更新の都度、リップサービスだけでない辛口を交えた貴重なコメントを送り続けて頂いていた。
y-mie さんは、ご自分で80歳を少し越えたくらいのように書いておられていたが、子育てを
終えた時から、日本画、能面打、木彫等に研鑚を積まれており、それらはご自身のホームページ上で
でも見ることが出来る。
70歳を過ぎた頃よりパソコン活動も始められたそうで、それらから生まれた素晴らしい写真を
毎日のブログ上で発表されておられ、それらは実に2019回に及んでいる。
どの趣味についても一流の指導者に付かれていただけに、夫々に高いレベルに達しておられ、発病前
までは日本画と木彫の生徒さんもお持ちのようであった。
昨年始めにガンであることが分かったこともそれをブログ上で発信し、以後のブログの更新は、自宅
療養のときは PC から、入院中は携帯で撮影したものを携帯から投稿を続けておられた。
すべての治療が終わってからはホスピス病院で過ごされていたが、身近におられた方が、ブログに
書きこまれていたコメントによると、”逝く時を待ちながら、最期まで生きる”の心境で毎日を送って
おられたそうである。
痛みに苦しんでおられたであろうに、日々書きこまれている日記には、常に前向きで、感謝に満ちた
言葉を綴っておられた。
頑張ってくださいなどとは到底おこがましくて書けず、この人の気持ちを正しく受け止め、真正面から
受けて立つ気持ちをもって私もコメントを最後まで送り続けたのである。
今、この人の最後の日記に沢山のコメントが書きこまれている。
ご冥福を祈ります。
目を通してくださりありがとうございました
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ツバキ インク、透明水彩絵の具
サイズ SM
熊谷守一展のこと。
今朝の新聞がうれしいことを紹介してくれた。
伊丹市立美術館で熊谷守一展の開催のことである。(4/14~5/27)
この人に惹かれたきっかけは何だったか思い出せないけれど、著書「へたも絵のうち」や「蒼蠅」を
むさぼるように読んだこともある。
旅の途中に画伯のふる里中津川市付知町にある熊谷守一記念館に寄って親しく作品を見たことも。
「上手は先が見える。下手はどうなるかわからないのでスケールは大きい。」と言う言葉や、
地位や勲章からは離れた孤高の生きざまが作品にあらわれている。
今回の展示品の中には例の「猫」、「櫻」や自画像「蝋燭」も入っているそうで、楽しみである。
掲載の「つばき」、今年も何枚か描いたけれど、最後のものである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/62/43a6dbc95247f3af73f5989870e7e3d1.jpg)
春蘭 水彩 F4
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/0e/da675e1958222fe3b09ff7a07b64f825.jpg)
落書き
絵を描く時に、作った色を別の紙に試し塗りをしたもの
描いた絵より、こちらの方が面白いのは、ちょっと情けない。
普段は心の隅に張り付いている程度のかすかな記憶だけれども、ひょんなことから
思いだして、その時の相手の心内を思うことがある。
ひょっとしてあの時、あの人はこういうことを思っていたのではなかったろうか、
こんなことを願っていたかも知れんと気づくことが有る。
小さな記憶が大事な忘れ物に変わる。
春蘭を描こうとしたけれど、とても地に生えているのをそのままでは描けない。
数本切り取ってコップに入れて描いた。
しばらくこのままにしておこう。
目を通してくださりありがとうございました
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