淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

没後25年 中川一政 心の太鼓が鳴り渡る 展

2016-10-19 22:41:36 | 想い
             
             中川一政 「向日葵」   購入した絵葉書をスキャンしたものである

                「写実とは見たまま描くことではなく、思ったまま描くことだ。」
             「正確、不正確を超えたところに芸術がある。」

             上記は、20年前に手に入れた画文集、中川一政の「いのち弾ける!」にでてくる
            ことばである。

             この人の、没後25年展を、神戸御影の香雪美術館で観てきた。
             大自然をアトリエにして描いた「駒ヶ岳」も、生涯に800点以上も描かれていた
            という「薔薇」も、受けた感動をほとばしるエネルギーに変えてキャンバスいっぱいに
            塗り重ねてかかれた「向日葵」も、みんなすばらしかった。

             そして一番こたえたのは、死の2年前に残した、九十七翁と添え書きのある「正念場」
            と大きく書かれた墨書であった。

岩合光昭 写真展   [658]

2015-01-14 23:21:17 | 想い
         
               入場チケット

         
               海ちゃん

         
               出雲市にて

         
               エジプト・カイロ

         
               福江島にて

          猫好き人間には広く知られている人らしいけれど、作品どころか
         名前すら知らない人だった。
          TVにもかなり出ているそうで、自分がかなり遅れているようだ。
          最近ネコに興味を持ち出したひとに誘われて, 近くの魚の棚散策も
         出来ることだしと、ついて行った。

          どの猫も、擦り寄る顔を見せていなかった。
          それぞれの人格(?)が顔に浮かび上がっていて、立ち止まる一枚一枚に、
         にんまりさせられた。

         掲示されている作家の言葉の中に

         ネコは飼うのではなく、まさにしのぎをけずりながら、人間と一緒に生きて
        いく動物です。
         ネコは、ネコ。人間は人間。
         おたがいのきもちをさぐりながら、ふと距離をへだてたままでたたずんでみる・・・。
         そんな、ネコと人間であっていいのかもしれません。

         とあった。

         子供の頃、自分の家にも、誰が可愛がるということも無いのに、いつもネコは
        住みついていた。
         そう、ネコはネコ、人間は人間だった。

つばめ   [327]

2011-06-10 10:00:48 | 想い
        玄関軒下で孵った4羽の一番子たちも、やっと飛べるようになった。
        親鳥が餌を運んできて与えるさまを写そうと、右目でフアインダ―を覗きながら、
       左目で親鳥の接近を探ってシャッタ―を切るが間に合わない。
        相手も用心しているからその動きは素早く、遅れてしまう。

        親の接近を感知し、期待に口を大きくあける
        
        口移しに餌を与える瞬間、すぐ飛び去る
        
        

        話かわって
        今までにも朝日、毎日、読売、産経、日経そして神戸と、少ない時でも2紙の新聞は購読してきた。
        最近、手にして真っ先に目を通すのは読売の1面、「編集手帳」欄である。
        ここに掲げるものは 6月8日付のものである。

        【 この短い手紙を毎日書いていると、取り上げた出来事や書き留めた言葉をすべて記憶していては
       身がもたない。
        忘れ去るのが仕事のようなところがある。
        それでも胸に刻まれて、そらで言える言葉が幾つかある。
        ◆たとえば、3年前の北京パラリンピック・車いすで2種目目を制した伊藤智也選手が、金メダルの
       喜びを語った言葉。
        「生きてきた人生のなかで5番目にうれしい。子供が4人いるので」
        ◆たとえば両親を津波にさらわれた昆愛海(まなみ)ちゃん(5)が母親にあてた手紙。
       「ままへ。いきてるといいね。おげんきですか」
        ◆殺傷事件のあと、大阪教育大附属池田小学校を訪ねたことがある。
        祭壇の設けられた正門に手紙が供えてあった。
        近所に住む子供だろうか、5歳の男の子のたどたどしい字である。
        「8人のおにいちゃん おねえちゃんへ つよくなってわるいひととたたかいます」。
        心を凍らせた朝から、きょうで10年になる。 

        三つの言葉を結ぶひとつの糸があるとすれば<命>だろう。
        大人たちも、あの坊やにならって誓うしかない。
        命を脅かす天災にも、凶悪な犯罪にも、「つよくなってたたかいます」と。 】 

        腹が立って、購読契約を破棄しようかと何度も思う読売新聞であるけれど。


                  目を通してくださりありがとうございました

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太田正人鉛筆画展 [320]

2011-05-26 18:07:01 | 想い
         
                  太田正人 鉛筆画展 案内ハガキ

         三宮のギャラリー「ほりかわ」で ~白と黒のはざまで~と添え書きされた個展を見た。
         最初は、所用で出た時の飛び込みだったが、気になって、日をおいて再び訪問した。
         帰宅してから見たHPによると長崎出身で、学卒後神戸に来て鴨居玲に師事して絵を描き、
        震災後は大分に住んでおられるようである。

         鉛筆を使っているからと言ってもデッサンではない。黒を表現するための着色に使って
        いるのである。
         画面には鉛筆としての線跡は残ってはいない。
         不思議な世界に引き込まれる思いである。
         画家の話では、掲載の案内ハガキを含めて、描き始めの段階では何を描くか決めていなくて、
        描きこんでいる内に面白いイメージが湧いてきて、集結していくことが多いそうである。

         画家自らがお茶を入れてくれて、聞かせてくれる話は魅力的であった。
         何とか、もう一度行きたいと思っている。


         所用で出た時、時間待ちの間に描いたもの。  サイズ F3
         

             目を通してくださりありがとうございました

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高架下   [292]

2011-03-31 22:24:08 | 想い
                早朝から久しぶりで街中へ出た。
          通勤者の殆どがコートを着用している中、ブレザーだけの軽装をちょっと早まったかと
         思ったけれど心配するほどでもなく、街路樹のこぶしも開いていた。
          ニュースでも桜の開花宣言を伝えていたが、やっと春が来たのだろうか。

          両親と妹の帰りを信じて、父の携帯を手に海を見下ろす4歳の少女の写真が悲しい。


            
            淡彩スケッチをしたものから油絵(F10)にした

               目を通してくださりありがとうございました

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天災   [291]

2011-03-24 20:28:39 | 想い
      被災された人達の苦しみが、余計に大きくなるような事柄が次から次へと
    出てきて、本当にお気の毒にと思う。
     今朝の新聞に、池内 了さん(総合研究大学院大学教授)が「専門家の責任」
    と題して書いている論説を、寺田寅彦が既に77年前に書いていた「天災と国防」と
    いう文章の一節を紹介することから書き出している。
     77年も前に、寺田寅彦はこの文章の中で「文明が進むほど天災による損害の
    程度も累進する傾向がある。
     文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようという野心を生じた」と
    書いているそうである。
     『寺田寅彦全集第七巻』所収、岩波書店と記されているので、もっと詳しく
    読みたいと、手持の同全集を開いたが、別の全集なのか、残念ながら見あたらなかった。


            
                    ハガキ絵


            目を通してくださりありがとうございました

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生還   [290]

2011-03-22 20:30:04 | 想い
    80歳の祖母と16歳の孫を9日ぶりに救助した宮城県警石巻署 清野陽一巡査部長ら
  4人が21日同署で記者会見をし、その時のことが地方紙に掲載されていた。
   巡査部長の話によると、孫の任さんは体力の消耗する中、「先におばあちゃんを助けて」
  と話したという。
   任さんが震えながら最初に発した言葉は「中に80歳のおばあちゃんがいるので先にたすけて」
  ということで、署員が差し出したカイロや菓子をいったんは受け取らず、終始寿美さんの様子を
  気遣っていたそうである。
   また救出に当たった若手が『警察官になって良かった』と話したそうで、巡査部長は、
  つらい状況で励みに出来る気持ちなったと目を潤ませたそうである。
   どんなに多弁な評論家や教育学者であっても、この記事には勝てない。


         

         
            30年前に裏山で採取した野生のもの

         
            この冬最後の侘助


                    目を通してくださりありがとうございました

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 シクラメン  [286]

2011-03-14 22:40:10 | 想い
     自然。
     想定外の規模だったと、だから被害が予想外に大きなものになったと、
    スペツシャリストが口をそろえて言う。
     自然の力を解き明かすことも、その力を「想定内」に閉じ込めたり、
    身をかわしたり出来るものと思っていたのだろう。
     人間の力の及ばないもっともっと大きな力のあることに思いが及ば
    ないのだろう。

     被災地の皆さんをテレビで見ていて凄いと思うのは、あれほど悲惨な
    状況に追い込まれていても、じつに秩序正しい行動をとっておられる
    ことである。
     我れがちに列を乱す人がひとりも居ない。
     外国の人にも分かるのか称讃の声が上がっているそうだが当然だろう。
     日本人の心の底に流れている徳なのだろう。
     これこそ守るべき、残すべき、世界に誇れる「価値」だと思う。
     私達も応援します。被災地の方々、復興へ力強く立ち上がってください。


     
                          油絵  F8

          目を通してくださりありがとうございました

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東日本大震災   [285]

2011-03-12 23:13:27 | 想い
     それぞれの暮らしがあって
    どの人にも家族がいて 愛する人がいて
    今日よりも明日がと
    このことがいずれくる日のためにと
    一生懸命に生きていた人達の
    無念をおもう

2011 兵庫百景を描くスケッチ展  [ 273]

2011-02-15 22:31:18 | 想い
          

          風景スケッチの作品展に出展させてもらえることになり、その飾りつけに行って来た。

          ちょうど一年前に、たまたまこのグループの作品展を観る機会があり、それがきっかけで、
         このグループが、ひと月に1度揃ってスケッチに出向くのに同行させてもらっていたのである。

          スケジュウールが合わず、結局4度ほどしか参加できなかったけれど、都度楽しく描くことが
         出来ていて、今回自分もこの作品展に出展出来ることになったのである。
          16人が3点づつ出展している。

          自分としては6.7年振りのことである。
          やはり嬉しい。



            目を通してくださりありがとうございました

            日記@BlogRanking

まちあるき  [268]

2011-02-05 21:18:59 | 想い

     県庁近くで所用を済ませて、すぐ隣の県公館でスケッチをした後、元町から三宮まで歩きながら画廊巡りをした。

    「八田五郎展」 ぎゃらりーほりかわ 

    「神戸シルバーカレッジ 絵画同好会作品展」 こうべまちづくり会館 

    「こ」展  ギャラリー葉月      神戸芸術工科大学生のグループ展      

    「ハートでアートこうべ2010 入選作品展」 サンパル市民ギャラリー    この展覧会には書も合わせて、

      目を見張るものが沢山出展されていた。 

      配布してくれたパンフレットから絵画と立体作品を数点転載する。

       鳥 (楽しい家族) 54×77  アクリル・クレパス

       長崎の海   79×108  クレヨン

       初夏陽光   45.5×53   油彩

       ワニ 50×100×150 ボール紙 新聞 水彩

        青い花びんのメランぽジュウム  45.5×38  油彩

       かぶら壺の花    56×47   クレヨン

       砂場と海と元翔と穂乃香 45.5×53 油彩

       

 

     ほとばしるような素晴らしい作品の後に、情けないスケッチですが

      

       兵庫県公館   サイズ  F3

 

            目を通してくださりありがとうございました             日記@BlogRanking

かぶら  [257]

2011-01-15 22:58:17 | 想い
                                  サイズ   F4
                  いつもの道の駅で、面白い形をしたかぶらを見つけたので、絵仲間の集まりの場へ持って
              行って描いた。

               若い頃に、仕事の上で深い付き合いをしていた男との突拍子もない夢を見て、夜中の3時に
              目が覚めた。
               あまりのことで、しばらくは眠れそうにもなく、ラジオを付けてうとうとしていたら、4時
              になって、「ラジオ深夜便」から黒井千次さんをゲストにした対談が流れてきた。

               その中の、著作高く手を振る日についての話に惹かれたので、ベッドサイドのメモ帳に
              題名を書いておいて、その日早速、所用で出た時に購入して持ち帰った。
               選りすぐった丁寧なことばで綴る話に引きつけられ、単行本とはいえ136ページの短い小説
              だったこともあり、その夜の内に読み切ってしまった。

               いわゆる老いらくの恋では無いものを書いたと著者が言っていたように、今の時代に生きる
              高齢者の恋物語には、年齢をはじめ多くの設定、進行に今の自分と重なることも多く興味深か
              かったし、改めて気づくことも多かった。
               妻を喪っている主人公の心の動きの記述には書き足りない所があって、多分作者のご夫人は
              ご健在なのだろうと思われることもあった

 

                     目を通してくださりありがとうございました

                     日記@BlogRanking


ゆめ     [243]

2010-12-18 20:41:45 | 想い
                   デッサン講座で    ラジオ F6

                今朝、起床直前に、ゴルフをしている夢を見た。
                コンペに参加していて、汚いどぶのような溝に打ち込み、そこからの脱出に難渋
               している場面をである。

                少なくとも月に3度はプレイしていたけれど、10数年前の或ることをきっかけに、
               それ以来きっぱりとやめている。
                目覚めて、不思議なことと考えていたら思い当たることがあった。

                昨日、長い間、使わずのままになっていたゴルフのバッグやクラブの2セット分を、
               他の不要家具類と一緒に粗大ゴミとして処分したのである。

                その時点では、自分には未練はもう何もなかったけれど、嬉しかったことも悔しかった
               ことも、共に過ごしたクラブには、心の底のどこかに思いが残っていたのかも知れない。  



                   目を通してくださりありがとうございました

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明石の弥生人    [239]

2010-12-11 17:32:52 | 想い
                    ご近所の方のお勧めで、その方の奥さんが加入されている絵画グループの合同展を観に、
                   明石市立文化博物館へ行って来た。
                    奥さんが絵を描いておられるとは知らなかったのだが、指導を受けている藤原向意さんの
                   影響か、拘りの無い、思いのままの発想が大きな画面に描き出されていて、あの奥さんが
                   この作品をと驚いたり、刺激を受けたりした。


                    その後、併設されていた「明石の弥生人」も見て帰って来た。
                    長らく調査されていた玉津田中遺跡のものが沢山出品されていて、興味を引かれたのだ。
                    弥生時代の始まりは、紀元前6世紀、約2500年前のことだそうである。
                      全身人骨と着けていた指輪
                      食品貯蔵用の壺、煮炊き用の鍋
                      タコツボ、飯蛸ツボ
                      石包丁、片刃石斧
                      磨製石斧、銅剣形石斧
                      銅鐸鋳型 
                    などなどが、整然と理解しやすいように展示されていた。

                    また、常設展示場には、地元で発見されていた明石原人化石やアカシゾウ化石のことに
                   ついての関係資料もあり、実に面白いひとときを持つことが出来た。

             

                      目を通してくださりありがとうございました

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空中茶室   「223」

2010-11-09 18:01:09 | 想い
                 庭に咲いていた白い秋明菊である。
                 長い間咲いていたが、ここ2,3日で散り落ちた。

                 先日、新聞各紙で、京都・石清水八幡宮で、江戸初期に小堀遠州が手掛けた茶室跡が
                見つかったと報じられた。
                
                 この茶室は、清水寺の本堂舞台と同じように空中にはね出した構造で大変珍しいものであるが、
                その後焼失して詳しいことが分かっていなかったそうである。

                 自分としては、この記事の終わり掲載されていた中村昌生○○大学名誉教授(建築史学)の
                談話を懐かしく読んだ。
                 先生は、茶室、数寄屋建築、京町家研究の大家として著作、設計の他集成集の編集、
                監修などで活躍され、その名前は印刷物などで常に目にすることが出来ていた。

                 先生は○○大学藤原義一教授のもと助手として研鑚を積まれている時代に学生であった
                自分達は指導を受けたり、一般公開されていないような茶室の見学に引率してもらい、
                解説をしてもらっていた。

                 ますますご活躍の様子、図らずも懐かしく読ませてもらえることが出来た。





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