淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

丹波 高源寺   [773]

2017-11-19 16:12:20 | 水彩画
                    
              高源寺 多宝塔 F6 このあたり、もう楓は散っていた     

           
              高源寺 多宝塔 F8  かなり下からの遠望



       三丹一(丹波、丹後、但馬)の紅葉の名所とも、兵庫県内2位の人気の高い
      紅葉スポットともいわれている高源寺へ行ってきた。

       青垣町岩屋山の山麓に、境内は大きく広がっていることに驚いた。
       惣門 山門 仏殿 方丈 鐘楼 多宝塔(三重塔)が、山の斜面を登るに
      つれて順に現れて、その間を苔むした石段が続いていた。
       濡れ落ち葉に、足を滑らしそうな坂道もあった。

       境内あちこちに天目楓が覆いかぶさっていて、さすがと思ったが、これでも
      古木の衰えが出ているとの声も聞いた。

       シーズン外なら、水上 勉が書いているという、京都大徳寺の石畳や、大原
      三千院の参道の美しさなどが足もともおよばぬ鬼気せまる禅機がみなぎって
      いるのであろうと思えた。

       高源寺は、鎌倉時代(1325年)に建立され、末寺は3000にも及んだそう
      であるが、織田信長の丹波攻めで全て消失し、現存のものは、江戸時代中期に
      建立されたものと、現地でもらったチラシに出ている。

       スケッチした多宝塔(三重塔)は、江戸時代(天明年間 1781~1788) に建立。
       高さ約20m 桟瓦葺 軒組み物なく、繁垂木。
       中は「綸蔵」という造りになって、経典が納められているそうである。

       片道 約100k 1時間40分 の走行であった。
    

あじさい   [759]

2017-07-12 00:14:34 | 水彩画
              
                     あじさい  F6

              古い仲間たちが出展を誘ってくれた作品展に、この半年、例会には一度も
             参加していなかったのに、好意に甘えてノコノコと出しに行ってきた。
              飾り付けに2時間近くかかったが、久しぶりに見る仲間の作品が、広い
             会場によく映えていた。
              会費が余ってきたのでと、幹事が用意してくれていた弁当をみんなで食べた後、
             折角だからと続いて2時間ほどアジサイを囲んで描いた。

              話も盛り上がって、楽しい集いになった。

梅ヶ枝湯(兵庫県高砂市)

2017-06-24 00:07:18 | 水彩画
         
               「梅ヶ枝湯」  水彩 F6

            昭和8年開業の町なかの銭湯。
          玄関側はなんの変てつもない、前を通っても見落しそうな、そうでなくとも
         時間外なら退役かと思いそうな造りであるが、スケッチをした裏側にまわると、
         嬉しくなるような魅力的な姿を見せてくれている。
          増築、改造を繰り返してきた姿の中に、煉瓦を使った煙突がひときわ目を
         引きつける。
          今もこの煙突を使って、薪を焚いて湯を沸かしているそうである。

          持ち合わせの6号用紙ではあまりにも小さすぎた。
          もっと大きな用紙に、のびのびと描き直したい。

          この地、堀川には、藍屋町、農人町、鍛冶屋町、細工町、船頭町、材木町、
         魚町、猟師町などの町名が隣り合って残っており、謡曲「高砂」ゆかりの高砂神社 
         もあって、江戸時代の都市計画のなごりらしいものがあちこちに残っていた。


太山寺 三重塔   [ 713 ]

2016-04-30 01:16:23 | 水彩画
            

[太山寺 三重塔]  水彩  サイズ F6

           太山寺は神戸市街地に近くに位置しているが、境内の内外は原生林が残る森林に接している。
         本堂は鎌倉時代、1300年頃の建立。
         内部を内陣、外陣に分ける様式になった初期のものとして国宝に指定されている。
         今も大きな伽藍を残しているが、門前には飲食店、土産物店は一軒も無く、塔頭や境内は、
        いつ行っても心を和ませる雰囲気を醸している。
         車で15分ほどのところ、思い付いては行って、ぼんやりさせてもらっている。

         スケッチをした三重塔は江戸前期、1688年の建立のもの。
         あと少しもすれば、新緑のもみじで、塔の姿も見通せなくなってしまう。
         もう今が限度、こんなことが、しばらく途絶えていた筆を持つきっかけになった。



             

侘助    [665]

2015-03-12 20:17:40 | 水彩画
            
              「侘助」  水彩  38×28 センチ

              庭に育つ侘助は、年末には花をつけていたのに、盛りを過ぎではいる
             ものの、まだ沢山の花をつけている。
              一月にも、この欄にスケッチしたものを掲載したけれども、今日の
             寒い一日、外に出ることも無く、またまた描くことにした。
              先日、「春の訪れ」と題して、黄色やピンクの花を描いてUPした
             ばかりなのに、本当に「日替わり」の天候である

芋 と 柿     [655]

2014-12-27 14:21:19 | 水彩画
       
            芋、柿とハヤトウリ   水彩 F6

       
            伊吹山  鉛筆スケッチ  SM


           いつもの道の駅で、サツマイモと柿を、そして色の取り合わせからハヤトウリを
          買って帰って描いた。
           ハヤトウリは、それまで名前も知らないものであったけれど、教えられたとおりに
          フライパンで炒めて食べたら、それなりの味であった。

           知人の家で、額装された小さな絵が目に留まって、気になるのでよく見たら自分が
          描いたものであることに気が付いた。
           昨年の早春、雪の伊吹山を近くからスケッチした時に、描き終えてその場を離れるときに、
          ハガキより少し大きい用紙(SM)に急いで描いたものであった。
           その後、乞われて差し上げたのだけれど、額装までしてもらって大事にされているのを
          見てうれしかった。

神戸運動総合公園 テニスガーデン

2014-12-10 22:10:57 | 水彩画
                       
               水彩  サイズ F6

           昨日、絵仲間とスケッチに行ってきた。
           風もなく、穏やかな日差しのなかだったけれど、3時間余り座り込んでいたから、気が
          付いたときはやはり体は冷え込んでいた。

           紅葉はあらかた散っていたけれど、葉が生茂っていたら、描きたいと思うこの建物は
          まるきり見えなかったのだから、結果としてはラッキーだったと言えるのかもしれない。

           この公園は、1985年(30年前)のユニバーシアード夏季大会開催に合わせて造られたもの
          だけれど、自分がこの公園に来たのは、入り口近くの球場へ、プロ野球を観に一度来たきりである。
           このたびはスケッチポイントを探してどんどん奥へ入って行ったが、しゃれた施設や公園が
          大規模に広がっていて驚いた。

           今、これらの公園施設の恩恵に浴することの出来る神戸市民はどれだけ居るのだろうかと思う。
           「フルーツフラワーパーク」や「農業公園」などが、当初の計画と大きく外れた運営を余儀
          なくされていることも連想した。

神戸文学館 [650]

2014-12-02 10:43:03 | 水彩画
          
                 水彩  F6

            先日、原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)で、「神戸新世紀秋季展/公募」を
           観たあと、向かいに立つ「神戸文学館」をスケッチした。
            今年最後の好天かと思われるような快晴の日であった。

            前に一度、この文学館を描きに来たことがあったが、眺めの良い場所をみつけ、描こうとして腰を
           下ろすや、その前のマンションの管理人が来て、出入り口周りでは入居者から苦情が出るのでと追い
           払われ、その日は気持ちも萎えて結局描くことをあきらめたことがあった。

            今回は道路沿いの花壇の傍に座って気分よく描きだしたのだが、発酵肥料の山が近くにあって、
           2時間近く座っているうち、とうとう酔ったような気分になってしまった。

            文学館では [久坂葉子がいた神戸] という企画展をやっていたので、入館するつもりでいたが、
           それどころでもなく退散した。



            [ 久坂葉子がいた神戸]展 については、今朝の神戸新聞文芸欄にも 「生き急いだ早熟の天才」
           とか「女太宰」と大きく紹介されている。
            小説家として期待されながら21歳で鉄道自殺をされたそうである。

人物スケッチ    [551]

2013-07-30 11:06:02 | 水彩画
        
             來住しげ樹先生からの礼状 ハガキ

        
             人物スケッチ  水彩 F10

          7月5日に、この欄に「來住しげ樹展」を観に行ったことを書いた。
         久しぶりにお会いして、親しく話のできたことは自分にとって大きな
         喜びであったけれど、先生からも手書きの礼状ハガキに、裏面には肉筆の
         絵(?)を描いて送って下さった。

          今回の人物スケッチも、20分ポーズを取ってもらい、その後10分休憩と
         いうことの繰り返し4回であった。
          早描きの人は、最初の20分で鉛筆での形取りをしてしまい、残りの3回
         (60分)をたっぷりと着色に時間を懸けている。
          それに比べ、自分の場合は、鉛筆での形取りに2回分(40分)かかってしまい、
         着色は残りの2回分(40分)の配分になってしまった。
          1回分(20分)の、時間の経つのが何と早いことか。

(水彩画)石峯寺三重塔  [391]

2011-11-19 06:00:00 | 水彩画
       

     しぐれる中を京都市美術館へ行って来た。
     ワシントン・ナショナル・ギャラリー展を見るためで、9月の中頃からの会期で
    あったのに、とうとう期末になってのことであった。

     会場は、
      印象派登場まで
      印象派
      紙の上の印象派
      ポスト印象派以降 に仕分けて展示されていて、コロ―、クールベ、マネ、
     バージル、ピサロ、ドガ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、
     ロートレックなどのそうそうたる作品を前にして、かなり興奮してしまった。
 
      この催しのポスターにも使われているゴッホの自画像の前ではしばらくは動け
     なかった。

      ルノワールの作品群に接して、この作家の幅広い魅力にも驚いた。
      有名な「踊り子」にも、「皿の上の果物」にも惹きつけられた。

      
      掲載の水彩画は
      石峯寺三重塔である。
      これを描いた時は色付いていなかったけれど、今は見ごろであろう。
         サイズ F4

        
   

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桜  [299]

2011-04-14 19:28:26 | 水彩画
          
                       サイズ  6F

            この土地に咲くこの桜のことは前から知っていた。
            数年前までは仕事場への行き帰りにいつも車窓から見ていたから。
            桜を描いて見ようかと思いついて、迷うことなくこの地へ行ったら、
           待っていてくれたとは思えないけれど、盛りであった。


            40の頃に住んでいた伊丹の家の裏には、その頃にはもう埋め立てられて
           池の姿は消えていたけれど、堤防跡と思われる処に見事な桜の並木があった。
            夜、その下を歩いていて、まさしく桜は生きていると思った。
            人の霊がやどっているとも思った。
            ぞくっとする不気味さも感じていた。


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淡路岩屋の漁港   [241]

2010-12-14 19:02:14 | 水彩画
                 漁船の停泊している所はあちこちに有ったが、車の留めやすそうなところを見つけて
                入って行った。
                 日曜だからであろうか、働いている人はほとんど見受けなかった。
                 防潮堤の上で釣りをする人が時々通り過ぎるだけであった。
                 呼びかけたら猫が近づいて来てくれたが、残念ながら餌になりそうなものの
                持ち合わせは無かった。 
                                  サイズ F6

                       

                       


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薬師寺 (3) 三重塔 遠望  [219]

2010-11-01 18:53:15 | 水彩画
                 西の京、大池に道路を挟んで接する奈良医療センタ―敷地内の、桜の並木の
                下から描かせてもらった。
                 患者さん達の散策、憩いの場であるから、本来は認められることではなかった
                のだろうが、道路から観るより少しばかり高い位置からの眺望を得たし、自動車
                や人目を気にせずに描くことが出来て助かった。

                 ここなら若草山の山焼きもよく見えることだろう。
                 霞んでいない日には東大寺大仏殿も見えますと通りかかった人が言っていた。

                 昔、白鳳時代の頃のこと、此のあたりに住んでいた人たちはどんな暮らしを
                していたのだろうか。
                 朝な夕なにどんな思いを持って並び建つ塔を眺めていたのだろうか。
         
                                             サイズ F6

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葡萄   [213]

2010-10-21 18:30:40 | 水彩画
               10月の絵仲間の集まりの時にはヒマの絵を描いた。( 212号掲載 )
               その時、別のテーブルにはマスカットのような色の葡萄がバスケットに入れられて、
              数人の人に囲まれて描かれていた。
               自分も、2枚目にそれを描こうかと思っていたが、時間的に無理になってあきらめて
              いたら、帰る時に、そのブドウを持ち込んできてくれていた人が、よかったら持ち帰って
              描いてくださいと袋に入れて持たせてくれた。
               おかげで、のんびり家で描くことができた。
               終わって、試しに一粒口に入れてみたが、渋いものであった。
                                   
                                         サイズ F6


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ヒマ  「212」

2010-10-19 18:24:02 | 水彩画
                       10月の絵仲間の集まりにヒマを持ち寄ってくれた人がいた。
                       葉を見るなりヒマという名が思い浮かんだけれど、今までに
                      この木の葉や赤い実を見た記憶はない。
                       子供の頃に、住まいの近くに沢山育っていた植物がヒマと言う
                      名で、戦闘機の燃料になるのだという知識として記憶の中に残って
                      いたのである。
                       色や形も脳裏にすりこまれていたのだろうか。
                                            サイズ F6


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