淡彩スケッチ ひとりあそび

  へたはへたなりに 楽しんでいます    ( by satoyama )
  

武家のみやこ 鎌倉の仏像展

2014-05-19 07:35:23 | 淡彩スケッチ
       サブタイトルの「迫真とエキゾチシズム」を付けて、武家の都・鎌倉に花咲いた
      仏教彫刻の数々を展観する仏像展を見てきた。(奈良国立博物館)
  
       「迫真」というのは、鎌倉時代の初め、奈良の地に、康慶・運慶・快慶ら慶派仏師の
      手によって生まれた新しい仏像様式が、鎌倉幕府の要人たちに好まれ、登用されることで、
      ますますその様式の特徴が際立っていくその様子を言い表していた。

       また「エキゾチシズム」とは、その時代、鎌倉の地に最先端の禅宗文化が花開き、
      日宗間の貿易や、中国僧の渡来を通じてもたらされた宗代の仏像や仏画の模倣などにより、
      在来の仏像様式が受けた影響を表現していた。

       異国的風貌の伽藍神像
       土文
       浄妙寺・阿弥陀如来座像のシャープな彫り
       北條時頼座像・上杉重房座像 の革新的リアリズム
       明岩正因座像 頂相彫刻の超写実

      などなど見るものは多く、観終わってから、高畑に廻って、志賀直哉旧居や白豪寺
      あたりでスケッチをするつもりだったけれど、もうその体力は残っておらず、博物館前
      での簡単なものしか描けなかった。

        
           観音菩薩座像 浄光明寺蔵 重要文化財
           なで肩、右に傾けた顔、なまめいた表情、高く装飾的なもとどりは宗風の
          極地を示す。

        
           水月観音菩薩遊戯座像 東慶寺蔵
           彫刻でありながら絵画から抜け出た様な姿の像で、遊戯坐像の代表作と
          云われている。
           整った顔、優美な姿。水に映る月を見ている様子を表しているとか。

           

        
              博物館前   サイズ サムホール

        
              博物館前   サイズ F2






















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