飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: 火星「土はカラカラ」 大気には湿気

2008-09-09 06:19:13 | 北海道衛星
火星「土はカラカラ」 大気には湿気…研究者困惑2008年9月5日14時24分

米航空宇宙局(NASA)とアリゾナ大は4日、火星探査機フェニックスの最新調査結果を発表した。土の湿り気を測定したところ、「カラカラ」だった。期待外れの内容に研究者は困惑している。

 フェニックスには4本の針がついたフォークのような形のセンサーがついており、土の電気的特性の「誘電率」によって湿度を測定できる。地球では気温が0度よりずっと低い凍土でも、わずかにとけた水が土の粒の表面に存在し微生物が生息している。

 チームがこのセンサーで火星の大気の湿度を測ると半日ごとに変化することなどから、土も湿っていると期待していた。

 しかし計4回の測定結果はいずれも「湿り気全くなし」。チームのアーロン・ゼントさんは「大気中に湿気があれば、表面は湿っているはず。どうなっているのか」と話す。

 フェニックスはこれまで、写真の分析や土の加熱実験から氷の存在を確認している。

http://www.asahi.com/special/space/TKY200809050154.html

宇宙関連情報: グーグルがGeoEye 衛星の画像を購入予定

2008-09-08 06:28:15 | 北海道衛星
August 29, 2008 7:27 AM PDT news.cnet.com Posted by Stephen Shankland
グーグルがGeoEye 衛星の画像を購入予定

Google to buy GeoEye satellite imagery Google has signed a deal under which GeoEye will supply the search giant with imagery from a satellite due to launch in coming days, the companies said. Under the deal, Google is the exclusive online mapping site that may use the imagery, said Mark Brender, vice president of corporate communications and marketing. Google uses satellite imagery in its Google Maps and Google Earth product. And as a little icing on the cake, Google's logo is on the side of the rocket set to launch the 4,300-pound satellite in six days from Vandenberg Air Force Base in California.

Terms of the deal weren't disclosed. GeoEye-1 will orbit 423 miles above Earth, but it will be able to gather imagery with details the size of 41 centimeters, Brender said. Google, though, is permitted to use data only with a resolution of 50cm because of the terms of GeoEye's license with the U.S. government. Each day, the satellite will be able to gather a high-resolution "pan-sharpened" format surface area equal to that of about New Mexico, the company said. "The GeoEye-1 satellite has the highest ground resolution color imagery available in the commercial marketplace and will produce high-quality imagery with a very accurate geolocation," said Google spokeswoman Kate Hurowitz, adding that most commercial satellite imagery has a resolution of 60cm. "It is our goal to display high-resolution imagery for as much of the world as possible, and GeoEye-1 will help further that goal."

ITT built the imaging subsystem, and General Dynamics built the overall satellite, Brender said. GeoEye also contracted with ITT for the imaging in the GeoEye-2 satellite, due to launch in 2011 or 2012, Brender said. According to ITT, that satellite will have a resolution of 25cm, or about 9.75 inches. Google's current imagery in Google Earth spans a range of resolution, the coarsest being 15 square meters per pixel, which is only good enough to see larger geographic features.

読書メモ(生細胞蛍光イメージング)

2008-09-05 23:31:55 | 佐鳥新の教授&社長日記
ハイパースペクトル技術によって大きく発展する可能性がある分野を発見した。

----------------------------------
書 名: 生細胞蛍光イメージング
執筆者: 原口徳子 木村宏 平岡泰
出版社: 共立出版
送信者 書籍

----------------------------------
■講義 初級編
第1章 蛍光顕微鏡の基礎
第2章 共焦点顕微鏡の基礎
第3章 二ポーティスク共焦点顕微鏡
第4章 3次元イメージング
第5章 マルチカラータイムラプス蛍光顕微鏡
第6章 スペクトルイメージング
第7章 蛍光色素・蛍光タンパク質
第8章 改変型蛍光タンパク質の性質
第9章 生細胞試料の準備
第10章 光退色後蛍光回復(FRAP)の基礎
第11章 光退色と光刺激
第12章 蛍光相関分光法(FCS)の基礎
第13章 共鳴絵植エネルギー移動(FRET)の基礎
第14章 FRETの測定法と評価

■講義 上級編
第15章 蛍光の化学的理解
第16章 顕微鏡カメラの基礎
第17章 光学顕微鏡の基礎
第18章 2光子顕微鏡の基礎
第19章 FRAPの定量的解析
第20章 FCS解析の実際
第21章 蛍光相互相関分光法(FCCS)
第22章 全反射顕微鏡と1分子計測
 
■実習編
実習1~実習9
----------------------------------


宇宙関連情報: 大樹航空宇宙実験場での大気球放球実験初号機成功!

2008-09-02 19:05:01 | 北海道衛星
大樹航空宇宙実験場での大気球放球実験初号機成功!

2008年8月23日(土)6時02分に、大気球実験システム実証試験(その1)を目的としたB08-01実験として、2008年度第2次気球実験の初号機を連携協力拠点大樹航空宇宙実験場より放球しました。本号機は、同実験場における大気球放球の第1号機でした。

この気球は満膨張体積100,000m3の大型気球であり、およそ毎分300mの速度で正常に上昇しました。気球は、放球1時間55分後に広尾沖東方約60kmの海上において高度33.5kmで水平浮遊状態に入りました。気球が海上を西方に進行した後、9時15分に指令電波を送信し、観測器を気球から切り離しました。観測器は、襟裳北東の沖合約30kmの海上にパラシュートで緩降下し、ヘリコプターによる捜索の後、12時10分までに回収船によって回収されました。

本実験の目的は、大樹航空宇宙実験場における大気球の放球、管制、回収という大気球実験システムの健全性を検証することで、所定の機能、システムの検証ができ、必要なデータが十分に確保できました。

今回の実験の各段階でのプロセスを精査し、大樹航空宇宙実験場で今後予定される様々な大気球実験を安全で確実に実施できるよう実験体制に万全を図っていく所存です。

放球時の地上気象状況は、天候:曇り、風速:毎秒2m、気温:摂氏13度でした。

出典: http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2008/0825.shtml

宇宙関連情報: 「はやぶさ」運用情報

2008-09-01 22:10:36 | 北海道衛星
2008年8月28日[更新]

ここの所、とても平穏な運用が続いています。いつもと同じように、地球とはやぶさ君との間の距離を測ったり、はやぶさ君が溜めている非可視中(はやぶさ君との通信を行っていない時間帯)の状態のデータを教えてもらったりしています。
はやぶさ君から降ろしたデータは、JAXAのコンピュータに蓄積されていきます。これを、各機器や軌道の担当者が読み出して解析し、厳重にチェックするのです。


2008年8月21日[更新]

はやぶさ君を運用している部屋にも、一般公開でお配りしているペーパークラフトの完成品がいくつかあります。説明用のスペシャルバージョンになっており、座標軸の方向や、12基ある化学推進エンジンのスラスタの番号などが書き込まれています。
赤いボールペンでXと書かれているペーパークラフトを最初に見つけたときにはびっくりしましたが、軸の名前だったんですね。ちなみに、はやぶさ君の場合は、長期間にわたる軌道変更に必要なイオンエンジンの噴出方向がX軸、通信に重要なハイゲインアンテナの方向がZ軸になっています。


2008年8月14日[更新]

地球から見た太陽とはやぶさ君との角度が大きくなりましたので、はやぶさ君との通信への太陽のコロナによる影響はほとんどなくなりました。はやぶさ君との通信状態もよいです。ですから、はやぶさ君には、現在の体調だけではなく、非可視中(はやぶさ君との通信を行っていない時間帯)の状態も少しずつ報告してもらっています。


2008年8月7日[更新]

はやぶさ君の運用をする部屋には、はやぶさ君の送ってくれる体調レポートを表示するコンピュータがあります。はやぶさ君の場合、電波の速さでも往復約40分かかる距離にいますので、実際は20分前のはやぶさ君の状態なんですけどね。向きや、発電量、コンピュータの様子など様々な情報が入っています。各部分の温度の表示だけでも100個以上あるんですよ。この画面を通じて、はやぶさ君を見守ります。


2008年7月31日[更新]

はやぶさ君は今、太陽の向こう側にいます。太陽とはやぶさ君との距離は、太陽と地球との距離の約1.5倍です。ここ数週間ほどこれらの3つの位置が直線に近くなったため、地球から見ると、はやぶさ君が太陽のすぐそば、見かけの角度にして数度くらいの位置を通過します。
太陽直径が0.5度、コロナという太陽大気の外層がその10倍以上に広がっていますから、この合の時期、はやぶさ君と通信をするための電波は、コロナの中を通らなくてはいけません。ゆらゆら揺れる水の向こうの景色が、ゆらゆらして見えるように、コロナを通ってきたはやぶさ君からの電波もゆらゆら揺れてしまうため、通信のノイズが増えるのです。もっとも、コロナは水よりもずーーーっと薄いのですが。
はやぶさ君と太陽との間の角度が再び大きくなるにつれ、通信状況はだんだん良くなってきました。でも、油断は禁物ですので、臼田での受信状況を確認しながら、気を引き締めて運用に当たっています。


2008年7月24日[更新]

管制室には、横軸に電波の周波数、縦軸に臼田で受信した電波の強さを表したグラフが、刻一刻と表示されています。通称、スペアナです。画面中央にピンと立ち上がったところがはやぶさ君からの電波で、その周りがノイズをあらわしています。現在はハードディスクレコーダーに録画していますが、はやぶさ君の救出運用当時はビデオテープに録画していたため、本棚には大量の「スペアナビデオ」があります。


2008年7月17日[更新]

地球から見た、はやぶさ君の方向と太陽の方向がかなり近くなってきました。合です。はやぶさ君と通信する電波が太陽のごくごく近くを通るので、ノイズが増えます。これはもちろん予想されたとおりですが、万が一に備えるべく、運用者の間では真剣な議論がなされました。


2008年7月10日[更新]

はやぶさ君と地球との位置関係が良くなってきたので、通信状態が良くなってきています。ただいま128bps。ほぼ5分おきに、はやぶさ君の体調チェックができます。はやぶさ君が溜めているデータのダウンロードも少しずつ始めました。

2008年7月4日[更新]

出典: http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/weekly.shtml