飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: ロケットの空中発射、実用研究に着手 経産省が来年度

2008-09-17 17:02:45 | 北海道衛星
ロケットの空中発射、実用研究に着手 経産省が来年度 2008年9月14日3時7分
http://www.asahi.com/special/space/TKY200809130203.html

 ロケットを航空機に取り付けて上空で発射する「空中発射システム」の実用化研究に、経済産業省が来年度着手する。発射場所の制約を受けず、小型衛星を低コストで臨機応変に打ち上げられる利点があるという。通信、環境観測、災害監視など新たな衛星需要を生む可能性もある。

 重さ100キロ以下の小型衛星の打ち上げを想定し、来年度は航空機への取り付け方やロケットの種類などを検討する。3年間でロケットの形状や航行技術などについて基礎的な試験にこぎ着け、実用化への道筋をつけたい考えだ。来年度予算の概算要求に8千万円を盛り込んだ。

 空中発射だと発射場がいらず、地上設備が最小限ですむ。悪天候による打ち上げ延期も避けやすい。衛星を投入する軌道に応じて効率的な発射地点を選べるうえ、上空なので空気抵抗が小さく、打ち上げに必要なエネルギーも少なくてすむという。

 日本でも最近は東大阪宇宙開発協同組合の「まいど1号」など、小型衛星の開発が盛んだ。だが打ち上げに適したロケットがなく、大型ロケットH2Aが大型衛星を打ち上げる際に「相乗り」させてもらうしかないのが現状だ。

 H2Aは高価で重さ数トンもの衛星を打ち上げる性能をもたせてあり、打ち上げに1回100億円程度かかる。それが小型衛星と空中発射を組み合わせれば、衛星1基あたりの打ち上げ費用を大幅に下げられる可能性があるという。

 米国は90年に空中発射用の「ペガサスロケット」を実用化し、すでに30回以上の打ち上げ実績がある。ロシアやフランスでも開発が進められているという。