国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ日本の無人補給船こうのとり(HTV)3号機が14日午後2時27分ごろ、任務を終えて大気圏に再突入した。宇宙航空研究開発機構が発表した。今回初めて、再突入の様子が観測機器によって撮影された。
再突入後、直径40センチの「アイボール」という観測装置が大気圏に放出され、こうのとりが大気圏で燃える様子を撮影。観測を終えた装置は予定通り、南太平洋に着水し、撮影した画像を送信した。画像は今後の有人宇宙技術などの開発に役立てられる。
こうのとり3号機は7月21日に鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケット3号機で打ち上げられ、28日にISSとの結合に成功した。食料や実験機器を運び、ISSで出たごみを約2トン積み込んでいた。(山本智之)