地球外知的生命体探査機関のSETIは10日、現在休止中のカリフォルニア州に設置した電波望遠鏡群で地球外生命体が発する信号を傍受しようというプロジェクトに関し、再開するのに必要な資金が集まったと発表した。
SETI研究所のトム・ピアソン最高経営責任者(CEO)はロサンゼルス・タイムズに対し、「9月には再び電波を出せるようになると思う」と語った。
望遠鏡群はSETIとカリフォルニア大学バークリー校と共同で運用していたが、カリフォルニア大学の予算不足により望遠鏡群が設置されているハットクリーク天文台が「休眠状態」となり、4月以降観測ができなくなっていた。
そこでSETIが観測再開に向けて寄付を呼びかけたところ、10日の時点で約2300人から目標の20万ドルを3%上回る資金が集まった。
SETIによれば20万ドルあれば観測を再開できるとのこと。継続的な運用に必要な資金についてはまた別の方策を探すという。
(CNN)