飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: <月>高地は「斜長岩」で構成 「教科書を書き換える発見」

2009-09-17 07:00:00 | 北海道衛星
<月>高地は「斜長岩」で構成 「教科書を書き換える発見」
9月12日16時15分配信 毎日新聞

 会津大などが参加した月周回衛星「かぐや」の観測で、月の高地が純粋な「斜長岩」という岩石で広く覆われていることが分かり、研究論文が10日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。米アポロ宇宙船が持ち帰った月の石などを基にした過去の研究と異なる結果で、月の起源を知る貴重な手掛かりになる。

 論文は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部助教で、会津大特任准教授の大竹真紀子さんが執筆した。浅田智朗教授(マルチメディアシステム講座)ら会津大の教員7人が共著者に名を連ねた。

 今回の観測では、月面の反射光を分析し、鉱物組成を調べた。浅田教授は計画の当初から、観測機器の構成や選定などに深くかかわり、他の教員も観測したデータの解析ソフトウエアの開発、データ解析や分析、考察などで参画した。

 同大によると、69カ所の観測ポイントの多くで、カルシウムやアルミニウムを成分とする「斜長石」だけから成る「斜長岩」が広く分布していたという。70年代にアポロが持ち帰った月の石には、斜長石のほか輝石など他の鉱物が混じっており、浅田教授は「月の起源を考える基本の材料が変わった。教科書を書き換える発見」と話している。【太田穣】


出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090912-00000009-maiall-soci