さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「坂の途中の家」読了

2016-08-20 22:54:44 | さるみみ文庫2016
いやあ、図書館で予約して来るのを待ってた本なんだけど
読み終えるのが非常につらかった。
自分の子どもを殺してしまったある母親の裁判にあたって補充裁判員に選ばれた主人公。
自らも子どもを持つ母親である彼女は裁判員として被告女性を見る中で
自分自身と照らし合わせ、もしかしたら私も被告のように子どもを殺してしまっていたかも…
というようなことを考え始めてぐるぐる回る…というストーリーなのよね。

私自身も子育てして非常に大変な時期を過ごして今があるわけだから
主人公や被告女性のように子どもの体重が増えないとかあれができない、これができない
大丈夫だろうかうちの子的なことを確かに思って悩んだこともあるけれど、
まあそこからどんどん被害妄想的にあれこれと考えていく様子を見るにつけて
なんだか重たすぎて疲れちゃった。

いろいろ被害妄想的に考えすぎて自分を追い込んでいく母親というのも実際には
いるんだろうけど、角田光代の作品はどこも比較的被害妄想的というかどんどん思い込みで
自分の中に入ってばかりな感じがして疲れる。

サボさんが女性作家はどんな人もそういう部分があってイヤだとよく言う。
でも、宮部みゆきしかり、森絵都しかり、そうじゃない人だって女性作家の中にはいるよ。

ただそういう人がいるにはいるんだけど、角田光代的な人もいるって感じかな~
たぶん私の場合は、絶対的に角田光代は好きじゃないのかも。
湊かなえも最初の1冊だけしかいいと思えなかったから同じかな。
角田光代はもう読まないだろうな、と心に決めた1冊だったわさ。

疲れた。
次はちょっと違うの読みたい。
仕事で疲れてるときにあまり楽しくない作品だったかも。