シャガール展に出かけた。
すきな画家は? と たずねられたら、
いちばんにあげるのが このシャガール。
小学生か中学生のとき、
図画・工作(美術??)の教科書で はじめて絵をみたときから
こころ魅かれた。
その頃はただ、夢みるような 幻想的な絵と
色彩の美しさに 魅かれたのだが…
彼の ユダヤ人としての、そして彼個人としての生涯、人生観。
戦争に翻弄され、迫害され 絵を焼かれ、
周囲の無理解や 裏切りにもあい、
最愛のひとに先立たれ、
故郷のロシア・ヴィテブスクの町を想いこがれながら
他国を さすらい歩かねばならなかった
…そんな 苦しみの多い人生のなかでも
彼のうしなわなかった、
ひとの営みや 美しいこの世界を愛する気持ち
神を敬う気持ち が描かせた
美しい絵の数々。
90歳を過ぎてもなお、なしとげた
偉大な仕事の 数々。
そんな彼の人生を知り、思いをはせるごとに
彼の絵は いっそう私にとって
味わいぶかいものとなり、
ますます すきになった。
彼の絵に登場する
恋びとたち、花束、3本のろうそく、街並み、
雄鶏や さかな、天使、時計 などに込められた意味 なども
知っていくにしたがって、
彼のその絵にこめた想いが 感じられるような気がする。
近くで個展が ひらかれるたびに、出かけては彼の絵をみたものだが、
前回出かけたのは いつだっただろう。
今回は ずいぶんひさしぶりのような気がする。
機会あるごとに 絵ハガキや 画集をみつけては買いもとめたので、
けっこうたくさん集まっている。
古本屋さんで 買ったものもある。
家に何枚か 飾ってあるのも、彼のポスターや絵ハガキ、
私が作った彼の絵のジグソーパズル。
ほんものは 一枚もない。
とても高くて買えないし、
自分が そんな身分ではないと思っていたから。
それでも、彼の色や 描こうとした世界を感じることはできる。
ふと思いたって、また画集をひらいてみる。
やはり 本物の絵と向き合うのがいちばんだけれど…。
今回も いざ絵をみに行ったら、
一枚一枚を じっくりみてしまうので とても時間がかかってしまった。
なかなか そこから
こちらの世界に 帰ってこられない(帰りたくない)
感覚。
何年も前にみた、ユダヤ劇場の壁画。
本の挿絵になった版画。
ああ、またあえたね。。。
終わりのほうには、
ジグソーパズルでつくって わがやに飾ってある絵の本物版が(!)
そして、これまで知らなかったことだが、
彼の絵の一枚に モーツアルトが描かれていること、
オペラ・魔笛 に関わる仕事も 手がけていたのだということを
はじめて 知った。
モーツアルトの曲も 合唱や ドイツリートで習ったり、
オーケストラの演奏を聴いたり
オペラを観たりするようになって、
音楽の世界に ちょっぴりご縁ができた私にとって
うれしい発見と おどろき。
彼と こんなところで通じるものがひとつ、あったなんて。
期間中に もういちど行って、
じっくり シャガールさんの絵と対話してこようと思う。
画像の写真は、シャガール展の入り口にあった看板。
「ふたつの顔を持つ花嫁」
シャガールの絵は、一見色彩も構成も斬新…な印象ですが、不思議な懐かしさと優しさがあってすごく惹き付けられますね。
どんな画家の絵でもそうかもしれないのですが、ささやかな幸福というか心の故郷というか、自分の内面において大事にしているものが描かれた絵、シャガールの絵はよりそういうものが伝わる気がするんです。
モーツァルトのことは、わたしも知らなかったです。
是非見に行かねば!
確か、特別展開催中は週末は夜の8時までやっているはずなんです。
夜の美術館で見るシャガールも良さそうなので、多分、週末の夜に見に行くことになりそうです(笑。
>不思議な懐かしさと優しさ…
内面において大事にしているものが描かれた絵…
ほんとにそのとおり! 私もそう感じます。
夜の美術館で シャガールに会うのも
ムードがありますね。
私は音声ガイドをおかりしたのですが(500円)
その中で モーツアルトの絵の解説が聞けますよ。
時々流れてくるピアノのBGMには
魔笛のパパパ が かかっていたりします♪
それしか 曲名わからなかったのですが
みんなモーツアルト なのかなあ。。。??
って歌、知ってます?
知らないですよねえ~~笑
稲垣潤一の『ロング・バージョン』の
二番の歌いだしです・笑
私は絵というと
葉 祥明、一筋です。笑
なんか、あったかさと寂しさを感じるんですよね~
中学校で出会ってから
ずーーーーーっと好きです。
かわりに、海外アーティストは
さっぱりわかりません・・・( ̄∇ ̄;)
知ってますとも!!
白いシーツ 素肌に巻いて
君はあの日 遊びでいいと
酔った俺の手をつかんだ。。。
稲垣 潤一、すきで よく聴いてましたもの♪
しかも、この
「ロング・バージョン」
は、ベスト3に入ってしまうくらい
すきな曲ですよ。
もしかしてベスト1??
そらで歌えそうだけど、
2番の方が しっかり記憶してますねえ なぜか。。。
なんと Miyauさんもご存知でしたか!
葉 祥明、私もすきですよ。
そうそう、メルヘンチックなんだけど
どこか さびしさも感じますね。
よく、便箋とか買ったし
一時 ANAの時刻表の表紙が 葉 祥明さんの絵でね、
それ欲しさに 空港でもらっては、
お気に入りのカセットテープケースに
サイズを合わせて折って 入れてたものです。
いわさき ちひろさんとか
永田 萌さんとかもすき♪
それに 秋野 不矩、上村 松園、竹久 夢二…
日本の画家も いい絵を描くひとがいっぱい
いますよね