理解の早いあなたは、もうすっかりお分かりになったことと思いますが、人間の考えることは、ものごとを否定することと肯定することの、この二つしかありません。旨い、と思うことは肯定することです。どんなときにでも、ものごとを凡て肯定して決める習慣くらい、人間にとって幸福なものはない、と私は思うのですが、どうですか。
宇野千代『宇野千代の人生相談 (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト)』廣済堂出版、1992年、82頁。
ここでの「旨い」というのは、朝食が旨くないと感じたが、「格好だけ、口をすぼめて、旨くて堪らないものを食べてるような風をした」ら、「ほんとうに旨いものを食べたときのような、満足した気持ちになった」というエピソードに由来する。
何かと肯定より否定の感情の方が幅をきかせることが多いから、肯定する習慣を根づかせたい。
宇野千代『宇野千代の人生相談 (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト)』廣済堂出版、1992年、82頁。
ここでの「旨い」というのは、朝食が旨くないと感じたが、「格好だけ、口をすぼめて、旨くて堪らないものを食べてるような風をした」ら、「ほんとうに旨いものを食べたときのような、満足した気持ちになった」というエピソードに由来する。
何かと肯定より否定の感情の方が幅をきかせることが多いから、肯定する習慣を根づかせたい。