A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記587 「風土の日本」

2012-03-24 23:25:34 | 書物
タイトル:風土の日本―自然と文化の通態 (ちくま学芸文庫)
著者:オギュスタン・ベルク
訳:篠田勝英
カバーデザイン:渡辺千尋
カバー装画:B.T.
発行:筑摩書房
発行日:2000年11月15日第5刷(1992年9月7日第1刷)
形態:432p, 文庫判
内容:
Augustin Berque, Le sauvage et l'artifice――Les Japonais devant la nature, Gallimard, 1986の全訳。

自然を神の高みに置くかと思えば、無謀な自然破壊を平気でやってのける日本人。この自己矛盾をささえている日本の風土とはいったい何だろうか? 和辻哲郎『風土』をその方法において乗り越え、新たな〈自然〉概念を提唱する本書は、卓抜の哲学的思考の書物であると同時に、最高級の日本論である。【解説: 坂部恵 】

出発点
あいまいな場所、ある日曜日
Ⅰ 基本要素の生気
 第一章 気象
 第二章 山水
 第三章 草木
Ⅱ 風土の理
 第四章 野生の自然、構築された自然
Ⅲ 現実の構築
 第五章 自然の現われ出る裂け目
 第六章 住まう(habiter)、景化する(payser)
 第七章 もうひとつの自然、もうひとつの存在
帰還

訳者あとがき
文庫版解説(坂部恵)

購入日:2012年3月24日
購入店:伏見屋書林
購入理由:
 日本における自然や風景概念の再検討として。