背を向けた男たちが
この町をゴーストタウンに
したんです
(齊藤芽生『四畳半みくじ 第36番』)
国立新美術館で開催されている<アーティスト・ファイル2009>に行った際に、出品作家・齊藤芽生氏のインスタレーション「四畳半みくじ」の関連販売物としてショップでおみくじを販売しており、そこで購入したものから。
こんなことを画家と言われる人に言っていいのかどうかわからないが、齊藤芽生の作品はとても文章力があり、読ませる。それもただのお話に終わらず、客観的な冷めた視線を持っているためだろう。とくにこの「四畳半みくじ」は悲しさと笑いがないまぜになった心境や状況がおみくじの短い言葉による形式で簡潔にまとめられていて、ひとつひとつが実に想像力を刺激してやまない。
読むたびにナイフで皮膚を切られるような、その微かな痛みの内に気づけばこちらに毒のように侵入してくる言葉たちは、なかなかに抜けそうもない。
余談だが、おみくじというのは不思議なもので、書かれていることを自分に惹きつけて読解/誤解してしまう。上記の言葉も意味深で、自分の置かれている状況と照らし合わせてしまう。
この町をゴーストタウンに
したんです
(齊藤芽生『四畳半みくじ 第36番』)
国立新美術館で開催されている<アーティスト・ファイル2009>に行った際に、出品作家・齊藤芽生氏のインスタレーション「四畳半みくじ」の関連販売物としてショップでおみくじを販売しており、そこで購入したものから。
こんなことを画家と言われる人に言っていいのかどうかわからないが、齊藤芽生の作品はとても文章力があり、読ませる。それもただのお話に終わらず、客観的な冷めた視線を持っているためだろう。とくにこの「四畳半みくじ」は悲しさと笑いがないまぜになった心境や状況がおみくじの短い言葉による形式で簡潔にまとめられていて、ひとつひとつが実に想像力を刺激してやまない。
読むたびにナイフで皮膚を切られるような、その微かな痛みの内に気づけばこちらに毒のように侵入してくる言葉たちは、なかなかに抜けそうもない。
余談だが、おみくじというのは不思議なもので、書かれていることを自分に惹きつけて読解/誤解してしまう。上記の言葉も意味深で、自分の置かれている状況と照らし合わせてしまう。
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