川は空を見あげて 流れています
空はひろいなあ と思って流れています
川は空を流れたくて 流れています
橋を渡るときに わたしたちの体が
なんとなく
すきとおってくるような気がするのは
きっと わたしたちが
川の憧れの中を 通るからでしょうね
そして 川の憧れの中には
昔の人たちの憧れも
まじっているからでしょうね
川のあちらがわへ 渡りたいなあ
どうしても 渡りたいなあ と考えて
とうとう橋をかけてしまった
昔の人たちの憧れも
(伊藤英治編『まど・みちお全詩集』理論社、2001.5、427-428頁。)
空はひろいなあ と思って流れています
川は空を流れたくて 流れています
橋を渡るときに わたしたちの体が
なんとなく
すきとおってくるような気がするのは
きっと わたしたちが
川の憧れの中を 通るからでしょうね
そして 川の憧れの中には
昔の人たちの憧れも
まじっているからでしょうね
川のあちらがわへ 渡りたいなあ
どうしても 渡りたいなあ と考えて
とうとう橋をかけてしまった
昔の人たちの憧れも
(伊藤英治編『まど・みちお全詩集』理論社、2001.5、427-428頁。)
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