A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1268 『詩誌 エウメニデスIII 第52号』

2016-12-26 23:44:14 | 書物
タイトル:詩誌Eumenides III 第52号
編集:小島きみ子
表紙:塚本よしつぐ
発行:佐久 : 小島きみ子
発行日:2016.11
形態:68p ; 21cm
内容:
エッセイ
美しいということが、 塚本佳紹
『アシジの貧者』について 小島きみ子

論考
冨士原清一の詩「成立」とシュルレアリスムの明暗 京谷裕彰

連載詩
戻っておいでールネ・マグリット作「誓言」に寄せて 渡辺めぐみ
星への帰還 広瀬大志
居室(#3) 伊藤浩子


魚の歌 小笠原鳥類
たとえば静けさのないところ 松尾真由美
蝶の囀り 京谷裕彰
秋のミモザ 北原千代
兵站 高塚謙太郎
ある九月のアラン島で 藤井わらび
彼方へ 小島きみ子

エッセイ
詩と花が溶け合う場として 松尾真由美
書評・夏に読んだ詩集三冊 小島きみ子
あとがき

頂いた日:2016年12月26日
 詩人・京谷裕彰氏がキュレーションした展覧会「私、他者、世界、生 ―現実を超える現実―」(コンテンポラリーアートギャラリーZone)にお伺いした際、京谷氏よりご恵贈いただきました。どうもありがとうございます。
 今回京谷氏が論考で取り上げたシュルレアリスム詩運動の詩人・冨士原清一は恥ずかしながら知らなかった。生前は一冊の詩集も出さずに戦死したという。京谷氏は冨士原の詩を丁寧に分析・論考することで、冨士原の詩を現代に蘇生・召喚した。その言葉の鮮烈さに鳥肌立った。ぜひ今度まとめて読んでみようと思う。