A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1265 『影の歴史』

2016-12-23 22:39:15 | 書物
タイトル:影の歴史
タイトル別名:A short history of the shadow
著者:ヴィクトル・I.ストイキツァ
訳者:岡田温司, 西田兼
装幀者:間村俊一
発行:東京 : 平凡社
発行日:2008.8
形態:353p, 図版 [8] p ; 22cm
注記:原著 (London : Reaktion Books, 1997) の翻訳
内容:
絵画の歴史は事物の影をなぞることから始まったにもかかわらず、美術史学が影の歴史を主題的に扱うことはなかった。本書はその歴史の包括的検証に大胆に挑んだ瞠目の力業。「影」は文字どおり絵画の陰画であり、それはもうひとつの絵画史を形成する。影の人類学の誕生。

目次


第1章 影像段階
第2章 肉の影
第3章 絵画のなかの影
第4章 「不気味なもの」をめぐって
第5章 人間とその分身
第6章 写真時代における影とその複製可能性について
第7章 永劫回帰の影のなかで
原注
訳者あとがき
図版一覧
人名索引

購入日:2016年12月23日
購入店:ジュンク堂書店 難波店
購入理由:
 少し発表が延びた風景研究会発表のための参考文献として購入。小林清親について考えていたら、「光」ではなく、「影」を描いているのではないかと思い、本書を図書館で借りて読み始めた。その中、この日サイギャラリーで「西山裕希子展」を見たら、恋人の影をなぞる絵画の起源をモチーフとした作品が展示されており、あまりの偶然から思いきって購入。