A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1060 『ベンヤミン・コレクション3』

2015-07-25 23:32:51 | 書物
タイトル:ベンヤミン・コレクション〈3〉記憶への旅 (ちくま学芸文庫)
著者:ヴァルター・ベンヤミン
編訳者:浅井健二郎
訳者:久保哲司
カバーデザイン:間村俊一
発行:東京 : 筑摩書房(ちくま学芸文庫, [ヘ-3-3] )
発行日:1997.3
形態:675p ; 15cm
注記:叢書番号はブックジャケットによる
内容:
いまだ批評ではないが、しかしその萠芽を孕んでいるなんらかのイメージ――ひとつの面影、ひとつの名、ひとつの瞬間、ある表情、ある匂い、ある手触り、歩行中のちょっとした閃き、記憶に蘇ってきた風景の、また忘却を免れた夢の断片、ある作品のほんの一行、映画の一シーン、成就されることがなかった希望など。現実と幻想のあいだに、経験と夢のはざまに、現在と過去の閾に漂っている想いの断片が思考の運動を開始させる。私的な記憶が歴史の記憶とせめぎあいつつ出会う場所へ、私たちをいざなうベンヤミンの新編・新訳のアンソロジー、第三集完結編。

目次
凡例
アゲシラウス・サンタンデル
一方通行路
都市の肖像
 ナポリ
 モスクワ
 ヴァイマル
 パリ――鏡のなかの都市
 マルセイユ
 サン・ジミニャーノ
 北方の海
ドイツの人びと
1900年頃のベルリンの幼年時代
解説

購入日:2015年7月25日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 つくるビルゼミ8月の参考文献として購入。季節柄、夏というと子ども時代のことを思い出す。夏休み中の子どもをよく見かけるからかもしれない。そこで、ベンヤミンの「1900年頃のベルリンの幼年時代」にならって、「1990年頃の京都の幼年時代」というのをやろうと考えたのである。参加者それぞれの幼年時代を聞いてみるのはどうだろうかと。
 だが、1990年が幼年時代ではない人もいるし、そもそも京都出身ではない人もいる。その場合、「○○○○年頃の○○○○の幼年時代」とすればいいのだが、タイトルとしては意味をなさない。結局、8月のゼミテーマを「夏休みの宿題」に変更することにした。