A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1057 『野草雑記・野鳥雑記』

2015-07-21 05:39:25 | 書物
タイトル:野草雑記・野鳥雑記 (岩波文庫)
著者:柳田国男
カバー:中野達彦
挿画:橋浦泰雄
発行:東京 : 岩波書店(岩波文庫, 青(33)-138-8)
発行日:2011.1
形態:321p ; 15cm
注記:底本は、筑摩書房版「柳田國男全集」第12巻 (1998年刊)を用い、初版「野草雑記・野鳥雑記」 (甲鳥書林 1940年刊)を参照した
内容:
タンポポ、ツクシ、ペンペン草。ヒバリ、カラス、「我々の雀」。「時は幾かえりも同じ処を眺めている者にのみ神秘を説くのであった。」身近な友である野の草花・鳥たちを見つめ、呼び名・昔話に人の心を読む。観察眼と叙情が溶けあう随筆集。

目次
野草雑記
 記念の言葉
 野草雑記
 蒲公英
 虎杖及び土筆
 菫の方言など
 草の名と子供
  緒言
  雪の下
  兎の耳
  馬の砂糖
  雀の袴
  猫の枕
  狐の剃刀
  ペンペン草
  絵具花
  ハゴジャ
  山の筆
  爪紅草
  桝割草
  目はりごんぼ
野鳥雑記
 野鳥雑記
 鳥の名と昔話
 梟の啼声
 九州の鳥
 翡翠の嘆き
 絵になる鳥
 烏勧請の事
 初烏のことなど
 鳶の別れ
 村の鳥
 六月の鳥
 須走から
 雀をクラということ
 談雀
初出一覧
解説 室井光広


購入日:2015年7月20日
購入店:ジュンク堂書店 京都店
購入理由:
 前田英樹『民俗と民藝』(講談社選書メチエ、2013年)を読んだら、柳田國男や柳宗悦が読みたくなった。そこで、書店の文庫本の棚を探してみた。いろいろ見たなかで、本書の目次に「兎の耳」という文章をみつけたのである。流し読みしたところ、薊のことだという。薊といえば、ウィリアム・モリスが装飾のパターンに用いていた草である。ならば、「うさぎと革命」展のテキストで触れることができるかもしれないと思い購入。