A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1051 『絵はがきの時代』

2015-07-05 08:00:59 | 書物
タイトル:絵はがきの時代
著者:細馬宏通
装幀:高麗隆彦
発行:東京 : 青土社
発行日:2006.6
形態:299p, 図版 [4] p ; 20cm
内容:
手に入れ、書きこみ、送り、受けとり、見つめ、所有する。行き来する身ぶりの近代史。
近代の視覚技術を集大成したメディアとしての絵はがき。その誕生から、旅行と蒐集、消印と投函、ピンポンとの意外な関係、爆発的日本ブームまで。手彩色、透かし絵、3Dなど稀少品の数々を紹介しながら世界の絵はがき史をふりかえり、メディアと身体との関係に新たな光を投げかける。

目次
漏らすメディア
絵はがきの中へ
旅する絵はがき
アルプスからの挨拶
あらかじめ失われる旅
わたしのいない場所
透かしは黄昏れる
セルロイドエイジ
一枚の中の二枚
カードとディスプレイ
ミカドとゲイシャの国
カール・ルイスの手紙
シカゴみやげ
洪水と空白
色彩と痕跡
画鋲の穴
あとがき

購入日:2015年7月4日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 Gallery PARCで行われた「田中秀介:私はここにいて、あなたは何処かにいます。」展へのレビューテキスト参考文献として購入。
 本展は、田中秀介の一日の流れをもとに魅力的な絵画が並び楽しませてくれるが、言葉にしようとすると難しい。そこで思い出したのが田中が収集しているという絵はがきであった。まずは、絵はがきについて調べようと思い、以前にも読んだ本書を再読することにした。以前は図書館で借りて読んだので、今回新たに購入。細馬宏通の文章もとてもうまい。すばらしい日本語だと思う。