A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記665 『民族藝術 vol.28』

2012-11-13 23:07:48 | 書物
タイトル:民族藝術 VOL.28
別書名:ETHNO-ARTS
編著:民族藝術学会
編集:醍醐書房
題字:田中一光
デザイン:與語秀樹
カバー写真:松島巌「花蝶モザイク文レース碗」(部分)2000年 径14.2cm 高さ7.5cm
発行:豊中 : 民族藝術学会
印刷・製本:共同印刷工業株式会社
形態:266p ; 30cm
内容:
特集 ガラスの東西
 カラーグラヴィア:ガラスの東西 (谷一 尚)
 ローマ帝政後期の浮彫装飾付濃青ガラス大皿片考―海の生き物たちのモチーフを中心に (藤井慈子)
 古代西アジアにおける着色顔料の変遷と技術革新 (中井 泉・阿部善也)
 中世エジプトのガラス製装身具 (真道洋子)
 古代と現代のガラス窯 (島田 守)
 世界のウランガラス―欧米と日本 (畠山耕造)
 日本のステンドグラス―宇野澤辰雄と小川三知 (田辺千代)
 ゴールド・サンドイッチ・ガラスの技法と展開―中近東文化センター「ゴールド・サンドイッチ・ガラス碗」より (迫田岳臣)
 ガラス作家の眼で視た古代ガラス技法―ツイストケートを使用した作例の考察  (松島 巌)

民族藝術学の諸相
 スマトラ島パセマ高原の岩刻画 (賈 鍾壽)
 鉄道局組合が祀るローカル神―南インド・ケーララ州における神霊信仰の隆盛と「ダルシャン運行」 (竹村嘉晃)
 ペルシア細密画にみる『創造物の不思議』―イギリス王立アジア協会所蔵・トゥルクマン王朝時代の写本より (林 則仁)
 「黒人芸術」と脱植民地化―サンゴールとファノンおけるアフリカ黒人文化論に即して (柳沢史明)
 ルイ・ラロワにおけるアジア音楽の認識について―『中国音楽』(1910年頃)を中心に (根来章子)
 19世紀後半のハンガリーにおけるツィンバロン教育の近代化と「民衆音楽家(”nepzenesz”)」批判―ツィンバロン教師アッラガ・ゲーザの議論を中心に (太田峰夫)
 19世紀前半の京都における「はやりうた」の唄本について―阿波屋定次郎の出版活動を通して (黒川真理恵)
 大正時代の雑誌『オペラ評論』及び『オペラ』にみる日本のオペラ受容について―読者の動向を中心に (中津川祥子)
 根付の芸術性について―触覚性から視覚性へ (大西弘祐)
 三川内焼の意匠を考える―猿・栗・龍から (泉 滋三郎)
 春木南華研究序説―幕末を生きた町絵師の憂愁 (久保佐知恵)
 東北地方の一人遣い人形芝居、猿倉人形の成立に関する一考察―『鑑鉄和尚の傘踊り』の成立状況をめぐって (薗田 郁)
 「具体」以前の吉原治良―こどもの造形との関わりを中心に (鈴木慈子)
 藤田嗣治が手掛けた舞台美術―ヨーロッパと日本の劇場空間で (佐野勝也)
 呉淋の思想的根底とその涅槃図の受容―明末思想を中心に (高橋亜季)
 曾鯨筆《柳敬亭像》を巡って (口井知子)

民族藝術学の現場
 山本作兵衛コレクション展 (乾 淑子)
 ドイツで注目される日本の「わざ」 (外舘知子)
 伊部京子のWashi Tales (深津裕子)
 大学博物館の企画展示―博物館学習の一環としての展示制作 (高橋英次)
 現代の染めに向けて (森口まどか)
 織人としての北村武資―「織を極める・人間国宝北村武資」展を観て (加藤類子)
 近代建築の民俗誌へ:2011年建築展二件 (伊從 勉)
 型染めとテキスタイルアート、その珍奇性 (福本繁樹)
 現代の染め 福本繁樹〈蠟染め〉×福本潮子〈藍染め〉 (中塚宏行)
 幽玄な黒の奥深さに、パリで気づいてから (吉村良夫)
 近くて遠いアイヌ音楽 ―ワールドミュージックとしてのトンコリ (薗田 郁)
 一地域だけの道具組みで茶会を開く (中島史子)
 歌舞伎は災禍から何を学んだか ―「平成中村座 11月大歌舞伎」から (奥野卓司)
 新しいコンサヴァターがつくった展覧会 (鈴木滋子)
 異邦人のフーガ (佐々木千恵)
 ‘南洋美術の父’と息子の70年 (後小路雅弘)

第8回木村重信民族藝術学会賞
 大久保恭子著『「プリミティヴィスム」と「プリミティヴィズム」 ―文化の境界をめぐるダイナズム』 (吉田憲司)

書評
 川口幸也著『アフリカの同時代美術 複数の「かたり」の共存は可能か』 (大久保恭子)

大会報告
 第27回民族藝術学会大会報告 (谷一 尚)
 彙報

頂いた日:2012年11月13日
場所:京都市内
 指導教員より頂いた1冊。どうもありがとうございます。