日本では、グッチ、ルイヴイトン、エルメスなどの所謂ブランド品を持ちたがる女性が多い。筆者は決してブランド品を否定するわけではないが、特に若い世代の、いかにも金を持ってなさそうな女の子がそれらを誇らしげに持っているのを見ると、「せっせと貯金し、大枚はたいて買ったんだろうなあ~」と、哀れに思えてくる。20代の女の子が50万もするようなエルメスのバーキンを持ち歩いても似合わないし、キャバ嬢が彼女に入れ込む客からプレゼントされたと誤解されるのがおちである。ブランド品と言う物はさりげなく持つのが粋であり、何でもかんでもブランド品で飾り立てる女は、自分の中身に自信がないので、ブランド力の助けを借りて虚栄心を満たしているに過ぎない。そう思われるのがおちなので、身に付けるブランド品は一点だけにしておくのが洒落人の基本である。筆者も、ルイヴイトンとグッチのトートバッグを持っているが、機能的で持ちやすいバッグを買ってみたら、たまたまそれがブランド品であったと言うだけの話だ。
本物のブランド品は、造りがしっかりしているので、大切に使えば長持ちする。大金をはたいて購入した人々は大抵それらを大事に扱うので長持ちするし、時にそれが限定生産のブランドバッグならば、これみよがしに、ひけらかしながら街を歩く快感だって味わえる。一生懸命働いた自分自身への御褒美としてブランド品を買い求める女性もいるだろうから、持ち歩く人の品格に合うブランド品ならばそれはそれで素敵に見える。だが、いかにも成金趣味的な風貌のおじさんがルイヴイトンのクラッチバッグなどを携えながら歩いているのを見ると、借金の取立て暴力団員かと思えてくる。ブランド品などとても似合いそうも無い品性下劣な輩がそれらを持ち歩く姿ほど醜いものはあるまい。
画像の可愛いルイヴイトンの小銭入れはどこかで見た事があると思う。そう、恋人ゆきちゃんにプレゼントした小銭入れである。