佐渡の翼

佐渡の観光名所紹介、佐渡の宿泊施設の宿泊記、佐渡の全飲食店と東京都内高級レストランの食べ歩記、ヨーロッパ及び国内旅行記事

暗闇坂宮下(東京丸の内ビル)   投稿者:佐渡の翼

2014年12月19日 04時07分45秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

ある程度の年齢になると、生活スタイルが固定化してくる。すると、それを邪魔するような他人と一緒に暮らす気がしなくなって来る。長年連れ添った亭主を病気で亡くすと、奥方と言う者は途端に生き生きとして来る。ようやく自由を勝ち得たからだ。これで旦那から「ああしろこうしろ」と指図されずに自由に人生が楽しめる、そんな気持ちになるのだろう。だが、収入源を絶たれ年金生活となると、贅沢は出来ない。長期の海外旅行何て夢のまた夢で、せいぜいが国内の近場への安上がり旅行になってしまう。筆者は、安っぽい旅行を年に何回か繰り返すよりも数年に一度でいいからお金を貯めて豪華な旅に出かける方が賢いと思っている。もっとも筆者の場合、年に最低3回は豪華な旅をしているのだが。。。一度特等に乗ってしまうと二度と二等には乗れないのと同様、一度豪華な旅を経験してしまうと二度と貧乏旅行は出来なくなる。筆者のブログに掲載される豪勢な旅日記を読めば、一時的にゴージャスな旅をした気分に浸れるが、「百聞は一見に如かず」であり、まずは先立つ物を貯める算段から始めよう。

さて、9月第一週目の日曜日である7日は又しても曇り時々雨の予報で、なかなかすっきりと晴れ上がる週末にならなかった。1週間後には機上の人となりヨーロッパへ向かう予定になっている。凡人ならば浮き浮きした気分になるところだが、ウエブで予め情報を仕入れてしまっているので、早くもヨーロッパに行って来たような気分になっており、面白さが半減している。観光ポイントが既に頭の中に刷り込まれているので、決められたスケジュールをこなす、旅番組のリポーター、あるいは添乗員のような気分だ。だが、現地では必ずサプライズがあるし、それが旅の醍醐味でもある。せいぜい10日間をゆっくり楽しむとしよう。それにヨーロッパなら佐渡のように嫌な思いをする場面はほとんどあるまい。

筆者はこの日東京駅へと向かい、丸ビルの36階にある日本料理屋「暗闇坂宮下」を訪ねてみた。午前11時の開店と同時にお店にお邪魔した。筆者は8席ほどあるカウンター席へと案内された。目の前には10本の焼酎の一升瓶が並んでおり、奥には日本酒の冷蔵ケースがあった。背丈が長い背もたれ椅子に腰かけた後、筆者は特選三段重弁当(税サ込4290円)を注文した。10分ほどでお料理が運ばれて来た。御造りは小鯛と鮪で、口取り各種は、一番奥の左端が鱧の南蛮漬け、中央が長芋を磨り潰し、中になめこを入れて豆腐状に固めた物で、右端は水菜である。そして、まとう鯛の錦揚げ、鮭の焼き物、出し巻卵、柿に見立てたウズラの卵、栗に見立てた里芋、本物の栗、数の子の昆布巻き、鴨饅頭と大根の煮物などなどで、いずれも秋らしい素材で目を楽しませ、味で楽しませる日本料理の真髄を発揮する匠の技であった。お食事は、細かく刻んだ鮭をトッピングした舞茸の炊き込みご飯と、厚揚げの赤だし味噌汁と香の物。最後のデザートは巨峰ぶどうのシャーベット。秋の味覚をふんだんに盛り込んだ美味しいお弁当であった。筆者が背筋をピンと伸ばして上品にそして美味そうにご飯をほおばるのを見たおばねーさん仲居が母親よろしく近づいて来て、「お客様、ご飯の御代りが出来ますがよろしいでしょうか」と尋ねて来た。筆者は「いえ、これで充分です」と答え、お席で会計を済ませた後、美味しかった暗闇坂宮下さんを後にした。そして大丸百貨店へ行き、タビオの秋物新作靴下を発見したので合計1万円分を購入した。

お店の入口

三重弁当を注文した

全国から取り寄せた

焼酎の

数々が並んでいた

板さん

これだけ並んでいると圧巻

御造り

お食事

デザート



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